今年は明治維新150周年。2018年は明治維新を成し遂げた立役者である、西郷隆盛が主役の歴史ドラマがスタートしました。
そこで今回は西郷隆盛の故郷であり最後の土地でもある鹿児島で、そのゆかりの史跡をピックアップしました。さらにドラマがもっと楽しくなる特別なスポットもご紹介します!
西郷従道誕生地

西郷隆盛は1828年12月7日に、鹿児島城下の下加治屋町(現・鹿児島市加治屋町)に生まれました。
下加治屋町は隆盛のほか、大久保利通、大山巌(いわお)、東郷平八郎など、幕末・維新に活躍した人物を多く輩出した地であり、多くの記念碑が建っています。隆盛の生誕を記念した「西郷従道誕生地」石碑は、これらの偉人たちを紹介した「鹿児島市維新ふるさと館」に隣接。歴史好きの方や西郷隆盛ファンが多く訪れるスポットです。
所在地 鹿児島県鹿児島市加治屋町(西郷隆盛誕生地内)交通アクセス
(1)鹿児島市電 鹿児島中央駅前より徒歩で約8分
(2)九州道 鹿児島北ICより車で約15分
西郷南洲翁宅地跡

鹿児島中央駅のすぐ近く、上之園町にある共研公園の一角に「西郷南洲翁宅地跡」の石碑があります。1855年12月、当時29歳の西郷隆盛がそれまで住んでいた加治屋町の屋敷から移り住んだ場所です。1869年7月に武家屋敷に移るまでの十数年間を過ごしました。
この屋敷で隆盛の弟・吉次郎や従道の結婚式が行われ、妹が嫁ぎ、隆盛自身もイト夫人と結ばれるなど、西郷家の節目と転機を見守ってきた場所です。
所在地 鹿児島県鹿児島市上之園町14(共研公園内)交通アクセス
(1)鹿児島市電 鹿児島中央駅前より徒歩で約2分
(2)九州道 鹿児島北ICより車で約15分
西郷武屋敷跡

朝鮮への開国交渉へ向けた使節派遣に破れた西郷隆盛は1873年に鹿児島へ帰り、1877年の西南戦争までの4年間を現・鹿児島市にあった屋敷で過ごします。現在屋敷跡は公園になっていて、当時に使っていたとされる井戸が残されています。眺めていると、当時の生活が思い浮かびそう。
公園内には西郷隆盛と菅実秀が対話している様子を表した銅像が置かれています。これは戊辰戦争の際、庄内藩に寛大な処分を下した隆盛と庄内藩出身の菅が、この屋敷で親睦を深めたことを記念して作られた歴史を物語っています。
所在地 鹿児島県鹿児島市武2丁目28-7(西郷公園内)交通アクセス
(1)鹿児島市電 鹿児島中央駅前より徒歩で約10分
(2) 九州道 鹿児島北ICより車で約15分
西郷家の墓

西郷隆盛の祖先とその一族が眠る場所です。彼自身のほか両親の基など、23基の墓跡が並びます。この辺りは尾畔と呼ばれ、昔は田園風景の広がる美しいところだったといわれています。もともとは南林寺墓地にあった西郷一族の墓が1922年8月にこの地へ移されました。
大切な家族や祖先たちを前にして、西郷隆盛は何を思い、手を合わせたのでしょうか。
所在地 鹿児島県鹿児島市常磐町交通アクセス
(1) JR鹿児島中央駅よりバスで約8分「かけごし」下車、徒歩すぐ
(2)九州道 鹿児島北ICから車で約12分
西郷どん 大河ドラマ館(鹿児島県・加治屋町)


さらに鹿児島では、歴史ドラマに合わせた企画展が開かれています。
加治屋町には2018年1月13日(土)〜2019年1月14日(月)の期間で「西郷どん 大河ドラマ館」が開館。施設内には、西郷家と大久保家をイメージしたセットを一部再現され、さらに大河ドラマの鹿児島ロケの様子をメイキング映像で楽しめます。撮影で実際に使用された小道具も展示され、壮大な大河ドラマの世界を感じることができますよ。
隆盛生誕の地・加治屋町へ着いたら、まずは「西郷どん 大河ドラマ館」でドラマを振り返ってから、ご紹介した隆盛ゆかりのスポットを巡るのもおすすめです。
所在地 鹿児島県鹿児島市加治屋町20-1営業時間 平日9:30~17:15(土・日・祝祭日は休み)
交通アクセス
(1)JR鹿児島中央駅より徒歩で約13分
(2)九州道 鹿児島北ICより車で約20分
西郷隆盛ゆかりの地巡りのあとは「鹿児島温泉」へ

西郷隆盛ゆかりの地巡りのあとは「鹿児島温泉」へ鹿児島市の源泉数は約280個にもなり、県庁所在地の中で実は日本一。銭湯のお湯にも上質の天然温泉が使用されており、「鹿児島温泉」は鹿児島市に湧くすべての温泉を指しています。
鹿児島市のいたるところから桜島が臨め、その雄大な姿はまさに絶景。桜島を眺めつつ西郷隆盛ゆかりの地巡りを楽しんだら、かつて薩摩の盟友も利用したであろう温泉宿へ。疲れた体を癒しながら、明治維新の偉人たちが活躍した時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
所在地 鹿児島県鹿児島市交通アクセス
(1) JR鹿児島中央駅よりバスで約20分
(2) 九州道 鹿児島北ICより車で約15分
激動の時代、多くの逆境を乗り越えてきた西郷隆盛。常におおらかで温厚な人柄だったと言われ、今なお多くの人から愛され続けています。西郷ゆかりの地を巡りながら、明治維新の指導者である彼の生き様をぜひ肌で感じてみてください。