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【連載】日本の「先っちょ」へ!絶景灯台&岬めぐり「第3回 東北の県境のまちでレジェンドに出会う(山形県鶴岡市温海地域)」

【連載】日本の「先っちょ」へ!絶景灯台&岬めぐり「第3回 東北の県境のまちでレジェンドに出会う(山形県鶴岡市温海地域)」

山形県と新潟県の県境、庄内の最南端鼠ヶ関を含む山形県鶴岡市温海地域。弘法大師に発見されたと伝えられ、千年を超える歴史を持つ名湯「あつみ温泉」を筆頭に、豊かな森と海の自然がいっぱいのエリアです。今回はこの温海地域の知られざるオススメスポットをご紹介します。

山形県鶴岡市温海地域

おすすめ01 元水族館に宿泊できる!?「マルイ旅館」

水族館に宿泊したこと、ありますか?ここ温海地域の鼠ヶ関には、その昔、個人で経営していた水族館がありました。現在は旅館になった元鼠ヶ関水族館で、昔の写真を見せていただきました。

昭和初期に観光地として一世を風靡した鼠ヶ関。ビーチは海水浴客で賑わっていました。

水着がまだ一般的ではなかった時代とのこと。

昭和初期の鼠ヶ関

そんなビーチから徒歩約5分、海水浴と共に人気の的だった水族館がありました。それが「鼠ヶ関水族館」です。

鼠ヶ関水族館

この場所でたくさんの人たちの笑顔が生まれていたんですね。

鼠ヶ関水族館の様子

そして現在、この水族館が「マルイ旅館」になっています。もちろん改装はされていますが、一部にはその面影は残ったまま。とても落ち着く空間で、不思議な気持ちになれるステキな旅館です。

マルイ旅館

裏門には「鼠ヶ関水族館」の文字が刻まれた門柱が残っています。日本中探しても水族館の建物に宿泊できる旅館はなかなか無いのでは?「私、(元)水族館に泊まったことがあるの」という旅の想い出は、きっと話のネタになるはず!?

「鼠ヶ関水族館」の文字が刻まれた門柱

マルイ旅館

所在地 山形県鶴岡市鼠ヶ関乙82

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おすすめ02 山形県の端っこ、鼠ヶ関灯台と旅を見守る弁財天

景勝地弁天島(島といっても陸続きです)にあるのは、3人の女神(タゴリヒメ、タギツヒメ、イチキシマヒメ)が祀られている厳島神社です。

厳島神社

海の守り神として、港の歴史を見続けてきた由緒ある神社です。

景勝地弁天島にある厳島神社

厳島神社

所在地 山形県鶴岡市鼠ケ関

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海側に少し歩けば絶景が拡がります。厳島神社の脇を抜けて更に端に向かうと、鼠ヶ関灯台が見えてきます。

鼠ヶ関灯台

鼠ヶ関灯台と鳥居

灯台の手前には赤い鳥居が建っていて、白い灯台とのコントラストがとても良い感じです。

※少し足場が悪いので運動靴がオススメです

鼠ヶ関灯台と曇り空の風景

夕暮れ時は、また違った表情を見ることが出きます。暗くなり、灯台の明かりだけであたりが照らされる中で見る星空は格別です。

鼠ヶ関灯台と夕焼け空の風景

おすすめ03 弁天島に来たなら絶対行くべき「弁天茶屋」

弁天島に来たなら絶対にオススメしたいのが「弁天茶屋」です。カモメや猫に狙われながら、店先で丁寧に天日干しされたイカは絶品です。店頭でイカ焼きを食べることもできます。

「弁天茶屋」の天日干しされたイカ

イカ焼き

そして、ぜひ選んでほしいものの一つがこの「イカのくちばし」です。煮物に入れれば出汁が出るし、炙って食べればお酒の最高です。

イカのくちばし

裏側はすぐ海なので、海を眺めながら美味しいイカをほおばれば、きっと心がまるーくなりますよ。

「弁天茶屋」裏側の海

弁天茶屋

所在地 山形県鶴岡市鼠ケ関乙41-1

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おすすめ04 灯台をモチーフにしたパフェもあるシーサイドカフェChittoMotche(チットモッシェ)

弁天島から少し歩いた海沿いに建っているのが、お洒落なカフェチットモッシェ。

カフェチットモッシェ

観光客もたくさん訪れますが、地元の人たちにも愛されるステキなお店です。オススメは店長のアイデアメニュー「灯台パフェ」。2016年に灯台をデートスポットにする企画「恋する灯台プロジェクト」で、鼠ヶ関灯台が「恋する灯台」に認定されたことがきっかけでできた、カップルにぴったりなメニューです。

ルールはひとつだけ。一口目は「あーん」をして食べさせてあげること。年齢に関係なく楽しめるメニューです。

灯台パフェ

地元の人に人気のカラオケ付メニューもあります

カラオケ付きメニュー

シーサイドカフェ チットモッシェ

所在地 山形県鶴岡市鼠ケ関字興屋239

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おすすめ05 YAZAWAを愛する大将の絶品鮨「鮨処朝日屋」

チットモッシェの向かいにあるのは、矢沢永吉ファンの大将が営む鮨処朝日屋。地元の海の幸を満喫できます。

鮨処朝日屋

お客さんが浜辺で拾ってきたハート型の石が並んでいたり、地元色が濃いお寿司屋さん。

お客さんが拾った石を並べていて、地元色が濃いお寿司屋さん

もちろんこの温海地域の食材を使った美味しいお寿司も楽しめます!鼠ヶ関のおいしさを満喫してください。

温海地域の食材を使ったお寿司

鮨処「朝日屋」

所在地 山形県鶴岡市鼠ケ関丙151

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おすすめ06 お土産を買うなら道の駅「しゃりん」

車で少し北上したところには、地元の名産品を買うことができる道の駅「しゃりん」があります。

道の駅「しゃりん」

しかもこの道の駅「しゃりん」、裏の広場からの眺めが最高です。

裏の広場からの眺め

海まで下りることもできます。この石段、実は地元の人たちに人気のデートスポット。高校時代にここでデートしてた!という話をちらほらと伺いました。何か特別な景色が見えるのでしょうか?気になる方は行ってみてください。でも、仲良さそうなカップルを見つけてもそっとしておきましょう(笑)。

道の駅近くのデートスポット

道の駅あつみ「しゃりん」

所在地 山形県鶴岡市早田字戸ノ浦606

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晴れた日は本当に気持ちのいい景色の拡がる場所です。のんびり温海の空気に浸ってデトックスしてみてはいかがでしょう?

おすすめ07 山形県の端っこ「県境」

温海地域は山形県と新潟県の県境がある場所。県境には石碑と一緒に地面に線が引かれています。温海地区に行ったなら必ず行きたいスポットです。

山形県と新潟県の県境

山形と新潟の県境の石碑

山形と新潟の県境線

県境

所在地 山形県鶴岡市温海鼠ヶ関原海

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おすすめ08 鶴岡市の伝統工芸「しな織」

山側に車でしばらく走ると辿りつくのが、鶴岡市の伝統工芸「しな織」を見学できる「関川しな織センター」です。

関川しな織センター

しな織とは、しなの木の皮の繊維を糸にして織る鶴岡市の伝統産業です。すべての工程が手作業で行われる貴重な糸から織られたしな布は、そのざっくりとした手触りと落ち着きのある風合いで、長く使用するほどなじんでくるのが特徴です。

しな織

こんなかわいいアイテムもありました。

しな織の小物

しな織センター

所在地 山形県鶴岡市関川222

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そして、しな織センターのすぐ近くには、知る人ぞ知る秘密のスポット「ハートの田んぼ」があるんです。山間の少し開けた集落の中にある、しな織センターの目の前の田んぼ道を徒歩で少し上がっていくと、しな織センターを見下ろせる位置に出ます。

しな織センター周辺の風景

すると、ある角度から見ると、ハート型に見える田んぼが出現します。

ハート型に見える田んぼ

しな織センターの方に聞けば、場所は教えもらえるかもしれません。是非、探してみてください。

おすすめ09 温海地域の人たち、「冨樫さん」

温海地域のレジェンド、「NPO法人自然体験あつみコーディネット」の冨樫さん。温海生まれで東京での仕事を経て地元に戻り、首都圏の感覚と地方の感覚の程良いバランスで地元を活性化する仕掛人です。

富樫さん

イカの干物で卓球をする「イカ卓球」や、イカ墨とイカの足で作った筆で字を書く「イカ墨書道」など、独特の発想でまちを盛り上げる、温海愛に溢れた実力者の一人。現在は、全国の他地域との連携で行う、県境などで文化交流を図ることを目的にした、「境目で反復横跳び大会」の計画を進行中です。

「境目で反復横跳び大会」を計画中

「境目で反復横跳び大会」の計画を進行中

冨樫さんの所属する自然体験あつみコーディネットでは、こどもたちの自然体験イベントの実施や、シーカヤックなどのアクティビティのコーディネートなど、温海地域でできるたくさんの体験プランを提案しています。温海地域へ行くなら、冨樫さんの団体を訪ねてみてはいかがでしょう?いつも観光旅行が、地元の文化に触れる特別な旅になることでしょう。

NPO法人自然体験あつみコーディネット「Green Blueあつみ」

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おすすめ10 千年以上の歴史を誇る温海温泉「たちばなや」

温海温泉「たちばなや」

温海地域の魅力を満喫した後に寄りたいのはこちら、千年以上の歴史を誇る「あつみ温泉」です。自然と人が調和した温泉で、心も体もリラックスしましょう。

あつみ温泉

錦鯉の泳ぐ大きな池、季節の花々、四季折々の表情を見せる日本庭園。心やすらぐ日本の風情を感じることができます。

「たちばなや」内の日本庭園

「たちばなや」の温泉

山形県あつみ温泉 たちばなや

所在地  山形県鶴岡市湯温海丁3

電話番号 0235-43-2211

アクセス 【電車】東京より上越新幹線、特急いなほ利用で約3時間30分、あつみ温泉駅よりタクシー約5分

【車】東京・新潟方面より、北陸自動車道新潟中高JCT経由、朝日まほろばICより約45分

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写真協力:コトグラフ カメラマン 五十嵐丈

https://joigarashi.portfoliobox.net/aboutme

(2018年5月12日公開)

鶴岡市の宿情報はこちら

八田 雅也
KAZOO代表 ほっこリスト 和こころ 代表 京都伝統産業工芸会会員 京都出身。学生時代アメリカ単独横断の旅を経験。IT、SNS業界を経て2012年に独立。2014年「カッコイイ生き様を伝える」をテーマに、伝統産業職人ネットワーク「和こころ」立ち上げ。2016年より町おこしワークショップに携わり、全国28か所を回る。人を中心に魂のこもったあらゆるものの魅力を伝える巻き込み型企画を得意とする。 和こころ http://wakokoro.org /地方連携イベント「Proud of Nippon」 https://www.facebook.com/events/1646295795431973/