海抜1200mの高原に位置する草津温泉は、平野部と気候がまったく違うことご存じですか?意外と知られてないようで、いざ現地に着いたときに想定外の気温の低さにビックリする人が少なくないようです。ここでは、現地で服を調達しないで済むように、服装選びのポイントと草津の気候についてご紹介します!
草津温泉の気温は?積雪する?気候の特徴解説

草津温泉周辺は「高原性気候」です。主な特徴としては、(1)気温が低め(2)雪が多い(3)風が比較的穏やか、この3つです。では、この3つの特徴について詳しくご説明します。
(1)気温が低め
草津温泉観光協会によると、なんと草津の気温は首都圏に比べて7~8度ほども低くなるとのことなんです!
気象庁などの統計データでも、草津の年間平均気温は7度。東京の年間平均気温は15.4度のため、半分以下も気温が低いということになります。
15.4度の東京では薄手のアウターでもOKですが、7度となるときちんと防寒できるアウターが必要になってきますよね。出かけるときは、今よりもマイナス7~8度「寒い(涼しい)」と想定して支度をしなくてはなりません。
(2)雪が多い
スキー場も近くに点在し、スノーハイキングやスノーボード、モーグルなどのウィンターアクティビティが体験できる草津は、当然ながら冬場に雪が多く降り、積雪もします。積雪のピークは12月下旬~2月までで、この時期の最低気温はマイナス8度近くまで下がる日もあるそう。
(3)風が比較的穏やか
「上州空っ風」という言葉があるように、群馬県内は風が強く吹くイメージがあります。しかし、その空っ風シーズンの平均風速は、前橋が約3.3mに対して草津は2.0mほど。年間を通しても平均風速は1.5m前後ということなので、強風が吹くことは少なく草津の風は比較的穏やかなのです。
風向きは、主に春から夏にかけては南東の風、秋から冬にかけては北西の風が吹きます。
草津旅行のおすすめシーズンはなんといっても「夏」!

草津観光はもちろんオールシーズン楽しめますが、特におすすめなのが夏場なんです。
草津の7~8月の平均気温は18度~19度。最高気温も23~24度と夏日を超えることはありません。実はこの気温、避暑地として有名な軽井沢よりも低いのです。
「災害」とまでいわる猛暑だった2018年の夏でさえも、草津が最も暑かったときの最高気温は30.9度。もはや、草津も正真正銘の「避暑地」と言っても過言ではないでしょう。夏は涼しくて過ごしやすいため、気持ちよく旅行が楽しめますよ。
草津までのアクセスは、首都圏からだいたい3~4時間ほどで日帰りも可能です。ここ数年、35度以上の猛暑日が続くことが多くなってきましたが、暑さに心身ともに疲れたらぜひ草津へ。涼しく過ごしやすい気温と温泉で、心も体もリフレッシュできます。
これを押さえれば安心!季節別、服装のポイント
草津温泉へお出かけするときは、7~8度低い気温だということを忘れずに。それぞれの季節に合わせた万全な準備が必要となってきます。

春
薄手の春服で出歩きたい季節ですが、予想以上に冷え込みます。4月でも平均気温は6度と、冷蔵庫の中とほぼ同じぐらいの気温。出かけるときはジャケットやジャンパーなど、しっかりと防寒できるものをお忘れなく。

夏
エアコンいらずの、快適に過ごせるベストシーズンです。その一方で悪天候の時はぐっと冷え込むため、長袖の用意も必須です。
草津の夏は真夏日になることがほとんどありませんが、それでも25度以上の夏日になる時もあります。昼間はそれなりに汗ばむ一方で、朝晩は冷え込むため、体感温度の差も大きく感じるでしょう。そこで脱ぎ着が楽な重ね着がおすすめ。体温調節が楽になります。

秋
秋は紅葉の季節。例年10月上旬から色づきはじめ、10月中旬頃には見頃を迎えます。都心では残暑が厳しい頃ですが、草津ではどんどん秋が深まります。防寒用のジャケットやジャンパーは絶対に忘れないように。11月に入ると雪が降り始める可能性が高くなるため、晩秋の草津温泉へは、冬の服装が安心です。

冬
12月下旬~2月が降雪のピーク。この時期は必ず寒さ対策が必要です。しっかり防寒ができるダウンジャケットがあれば間違いないでしょう。イヤーマフラーやニット帽などの防寒小物もそろえておきたいところですね。そして、決して忘れてはならないのが足元の防寒です。積雪で滑りやすくなっているので、雪の上でも歩きやすい靴のチョイスが重要です。
草津温泉は寒冷な高原性気候のため、温泉を楽しむにはちょうど良い地域です。ただし、快適に滞在するためにも、気候にあった服装が肝心です。春・夏は脱ぎ着のしやすい長袖の羽織り物を、冬は手足まで温かく過ごせる防寒対策が必須。季節ごとのポイントをおさえて、より快適な温泉旅行を楽しみましょう。