大河ドラマで話題の『西郷どん(せごどん)』。鹿児島県内では視聴率40%以上とも言われていて注目が集まっていますが、今回は、西郷どんゆかりの地としてオープンした施設「西郷どん村」をご案内します。
県内最古の奥座敷「日当山」

「西郷どん村」がオープンした場所は霧島市「日当山(ひなたやま)」。鹿児島空港から車で15分のところにあります。日当山は温泉地で、歴史は非常に古く、神代にまで遡ります。(イザナギとイザナミの二神が足の立たない蛭子命をこの地に送り療養させたといわれています。)古くから牛馬の世話や住民の足湯として利用されていたと伝えらおり、現在でも日帰り温泉や家族湯が多く立ち並び、生活の一部として温泉が楽しめるエリアとなっています。利用料は150円~5,000円と様々で、用途によって選ぶことができます。
人気がある日帰り入浴施設は、時間帯によって2時間以上待つ場合もあります。先に調べてからお出かけすることがおすすめです。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、効能はリューマチ、神経痛、創傷および皮膚病などに効くと言われています。また美肌効果があるといわれ、女性にも人気の泉質です。
西郷さんが湯治として頻繁に通った温泉地

西郷さんは体重110kgと体格がよく、動きも俊敏で、誰からも愛されていたという話がたくさん聞かれます。 そして自由と自然を愛していた彼は、江戸から戻ると必ずと言っていいほど家族と一緒に日当山の温泉に湯治にきていたといわれています。
民泊をし、 運動のため山でウサギ狩りをしたり、川で魚釣りをし、温泉で疲れをいやしたといわれています。
その時の様子を感じられるように民泊していた龍寶家(りゅうほうけ)を再現した建物が2017年12月に建てられました。
歴史体験が楽しい施設で写真撮影や簡易着付けも

こちらの施設、週末には県内外から約300名、平日でも100名近くの観光客が訪れます。
常時、ボランティアがいて優しい鹿児島弁で建物の説明を聞いたり、簡易着付けを体験できます。紙芝居で西郷さんの逸話が聞けます。スタート時間は決まっておらず、人数が5人以上集るか、もしくはご要望があればいつでも聞くことが可能です。
簡易着物のきつけは、子供(1歳から)大人まで老若男女、無料で体験ができます。
敷地内なら外を着物姿で歩いて写真を撮ることも可能です。写真撮影も、ボランティアの方にお願いすると写真スポットを教えてもらえます。目の前には大きな池があり、こちらにも西郷さんゆかりのものが楽しめます。
見に行ってくださいね。
地元愛あふれた霧島のおみやげもここで揃う


建物の横にはお土産が買える施設もあります。(2018年3月時点は仮設施設になります。)
鹿児島では来客者にお茶を出すことを『お茶いっぺ(お茶を一杯どうぞという意味)』といっておもてなしをする文化がありますが、入店するとスタッフがおもてなしのお茶を出してくれ、ゆっくりとお土産を見ることもできます。霧島茶や飲み物、お菓子や衣類、陶器など霧島で開発された商品がメインに置いてあります。
中には地震災害にあった熊本の企業に震災支援として商品を頼んで作られたものも置いてあります。
2018年12月には物産館・レストラン・足湯がオープン予定で、これから益々楽しめるエリアになっています。
(工事の状況によって前後します。)
霧島市内に位置するため、地元の食材を使ったレストランや老舗のお菓子屋、鹿児島神宮、日帰り温泉施設なども車で周りやすいエリアです。観光の計画を立てる際はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
西郷どん村開館時間 9:00~18:00 休日 年中無休 電話 0995‐42‐5880
所在地 鹿児島県霧島市隼人町内1487-1
交通アクセス
(1)JR肥薩線 日当山駅より徒歩約5分
(2)九州自動車道 溝辺鹿児島空港ICより約15分
(3)鹿児島空港より車で約15分