23種類100本の藤の花が迎える心安らぐお祭り
霧島市の妙見温泉近くにある和気(わけ)神社は奈良時代後半から国の官僚として活躍した人物、和気清麻呂(わけのきよまろ)公を祀っている神社です。狛犬でなくイノシシを守り神としている神社で交通安全、学問、建築の神として御利益があるといわれています。今回は春の行楽にぴったりな和気神社で行われる藤まつりについてご紹介します。
和気神社の藤祭りは4月中旬~5月上旬にかけて岡山県和気町から贈られた紫や白の藤が満開になる時期に行われます。
八重咲き、花の房が1mを超える長藤など、23種類約100本の清楚な藤を楽しみに多くの人が訪れます。
花の開花に合わせて開催されるため、毎年開催日が違い、今年は暖かさも続き花の開花が早まって7日早くスタートしました。
一歩会場に踏み入れると優しい色の藤の花が会場中に満開に咲いていて、その後にすぐ柔らかな花の香りが漂い、心を癒してくれます。会場内にはお弁当やうどん、そば、かき氷や物産など屋台もでていて、(価格も200円~600円程度でリーズナブル)お昼をこちらで食べながら楽しむことも可能です。座る場所はいすなどが少ないため、レジャーシートなどを持ってこられるのをお勧めします。また、藤の下では日傘などをさすことは花を傷つける可能性があるため禁止されています。
日焼け対策は帽子がよいと思います。
珍しい白いイノシシに会える!

イノシシを守り神とするようになったのはここに祭られている和気清麻呂公が襲われたときにイノシシに救われたという逸話からです。神社の中には珍しい白いイノシシの和気ちゃんも迎えてくれます。そのため、ペットを連れての参拝は禁止されています。
取材に行った日はお子様連れからご年配の方、車いす利用者、登山に来た海外からのツアー客などたくさん来て賑わっていました。休日は込み合うことが予想されます。行くまでの道は山道なため、車が一台しか通れない箇所があります。
運転はお気を付けください。

■場所:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3986■電話:0995-54-6410(和気公園藤まつり実行委員会)
■開催期間:4月中旬~5月初旬
■時間:午前8時30分~午後7時まで(受付終了午後6時30分)金土日・祝日は午後8時まで延長、夜間ライトアップも行います。
※霧島九面太鼓の演奏:4月22日(日)、28日(土)、29日(日)の11時頃と14時頃に予定しています。
料金:300円(小学生以下無料)
<アクセス>
鹿児島空港ICより車で約25分/横川ICより車で約25分
駐車場:普通車100台、バス5台(無料)
坂本竜馬も新婚旅行で立ち寄った滝!!
藤祭り会場の下には坂本竜馬が新婚旅行で立ち寄った犬飼滝があります。竜馬は明治維新の時代、療養を兼ねて3か月霧島市で観光をした際、こちらの滝を見て非常に感動したと逸話で残っています。高さ36m、幅22mの真っ白に光る帯状の滝は、まさに壮観です。現在では滝の近くまで遊歩道が開かれ、歩きやすくなっていますが、階段が急な場所も多いため、小さいお子さんや足の不自由な方はサポートが必要です。それでも深い新緑の中で目の前にする滝はとても気持ちが良いのでぜひマイナスイオンを浴びに行かれてください。和気神社からは階段で降りていくか、滝に続く道の入り口の道路脇に5台ほど駐車場がありますので、そこから300mほど歩いていけます。直接近くまで行けない方にも道沿いに展望所が設置してあります。
■住所:鹿児島県霧島市牧園町下中津川■電話:0995-45-5111(霧島市観光課)
<アクセス>
九州自動車道・溝辺IC、鹿児島空港から車で約20分/JR国分駅から車で約15分
JR霧島温泉駅から車で約10分