重要なお知らせ
9500年前の暮らしへタイムスリップ!「上野原縄文の森」

9500年前の暮らしへタイムスリップ!「上野原縄文の森」

温泉地として有名な鹿児島県霧島市ですが、市内中心部から車で15分ほどの場所に、昔の人が暮らしていた痕跡が残る「上野原遺跡」を有する「上野原縄文の森」があります。

今回は、自然豊かな 「上野原縄文の森」の見どころをご紹介します!

9500年前の暮らしを知る「上野原縄文の森」

「上野原縄文の森」は、南に鹿児島湾や桜島、北に霧島連山を望む、鹿児島県霧島市東部の標高約250mの台地にあります。

敷地内には、9500年前の縄文時代の大規模な定住集落跡である、国指定史跡「上野原遺跡」を保存・活用した施設があります。

「上野原遺跡」では、縄文時代早期の約9500年前に「定住化初期の大集落」がつくられたことがわかり、約7500年前には儀式を行う場として、森の恵みを受けながら生活をしていたことがわかりました。

土器や住居跡地の形跡から縄文時代の早い段階から多彩な文化が作られ、個性豊かな縄文文化が築かれたという様子を見ることができます。

また近年では、第二次世界大戦中には軍事施設もつくられ、戦後は畑として広く利用されていたということもわかり、日本の歴史を深く知られる場所になっています。

園内は、「見学エリア」と「体験エリア」に大きく分かれているので、エリアごとに押さえるべき見どころをお教えします。

「見学エリア」の見どころ

【復元集落】

写真提供:ピクスタ

見学エリアの中で特におすすめしたいのは、「復元集落エリア」。

昭和61年に発見された「上野原遺跡」。その後平成9年の調査で、縄文時代の堅穴式住居跡などが発掘され、国内最古・最大規模の定住化した縄文時代早期前葉の集落遺跡であるということが確認されました。

1万5000平方もの広々とした敷地内に、縄文時代初期の暮らしぶりがわかる「竪穴住居」「集石遺構」「連穴土坑」などの建物が復元されていて、建物の中ものぞくことができます。

いまくらいの時期は、散歩がてらにゆっくりと見学してまわるのも気持ちいいですよ。

【遺跡保存館】

お時間がある方は、「復元集落エリア」を見学後、その奥にある「遺跡保存館」まで進んでください。こちらは、発見された集落跡の一部を発見当時のままの姿で保存・展示しています。

発掘がどのように行われたのか、昔の人の生活がどのように行われていたのか、さらにイメージを膨らませることができます。

【縄文の森展示館】

駐車場近くにある「縄文の森展示館」では、「上野原遺跡」の出土品等の展示やシアター、ジオラマなど、多彩な演出で縄文の世界を再現した展示物をみることができます。

遺跡などに深い興味がある方は、国指定の重要文化財である「上野原遺跡」の出土資料以外の県内各地の資料も見ることができ、おすすめです!

3Fの展望所からは「上野原縄文の森」全体を見渡すことができ、お天気が良い日は特におすすめです。

近くには「地層観察館」もあり、地下に潜りこんで、発掘の手掛かりとなる上野原台地の地層を見学することもできます。

「体験エリア」の見どころ

【体験学習館】

施設内には「体験学習館」が併設されていて、定期的に縄文の世界を体験できる活動が開催されています。

「アクセサリー作り」(200円)、「土器作り」(150円~)、「火おこし体験」(50円)、「縄文料理」(要予約・食材持ち込み)など、お子さんでも楽しみながら昔に人々の暮らしについて学習できる内容になっています。

【アスレチック】

シーソー、土器ネット、丸太渡り、ターザンロープ、縄渡り、イノシシの落とし穴、丸太クライミング、縄うんていなど、8種類のアスレチックが設置されています。

お友だち同士やファミリーで、大自然でのびのびと遊ぶこともできますよ。

【展望の丘】

展望の丘の中心に立って南側を眺めると、エネルギッシュで雄雄しい力強さを感じる桜島を望めます。その左手には桜島を抱えこむように大隅半島、桜島の右手には薩摩半島が見えます。

また、天気がいい日には薩摩半島の先端に、薩摩富士と呼ばれている開聞岳の姿も。

住所鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森1-1
電話番号0995-48-5701
営業時間【展示館】9:00~17:00(入館~16:30)

【体験学習館】9:00~16:30(受付16:00)

定休日月曜(休日の場合は翌日)、年末年始(12/30~1/1)、2月中旬は臨時休園
料金【縄文の森展示館】大人310円、高・大学生210円、小・中学生150円

※上野原縄文の森への入園、埋蔵文化財センターの見学は無料

アクセス【電車】JR日豊本線「国分駅」より車で約20分

【車】東九州自動車道「国分IC」より約15分

駐車場450台(大型バスも駐車可)
URLhttps://www.jomon-no-mori.jp/jomon-no-mori/

霧島市の主要交通拠点から観光地を滞在しながらめぐる、土日祝日のみ運行の「霧島周遊観光バス」錦江湾コース(西郷どん号)でも、「上野原縄文の森」へ立ち寄れます(滞在時間50分)。

YUKOTABI 編集部
ゆこゆこネットが運営する温泉旅行メディア「YUKOTABI」の編集部です。 家族や友人との旅行がもっと楽しくなる情報や、おすすめの温泉など毎日発信しています!