冬も本番。寒さが増すほど温泉が恋しくなりますが、出かけるには雪が心配…と、つい足が遠のいてしまってはいませんか? でも、雪のイメージがある場所の中にも、実は「意外と降らない」地域ってたくさんあるんです。
そこで今回は、宿泊施設の検索・予約サイト「ゆこゆこ」の、全国の温泉地を知り尽くした営業3名に「雪の降らないおすすめ温泉地」を教えてもらいました!
意外と雪の降らないエリアはココ!

画像提供:ピクスタ
冬真っ只中の1月を過ぎると、日本全国どこでも雪が降っているイメージがあるかもしれませんが、太平洋側など、真冬であっても雪がほとんど降らない地域もあります。
都内からも気軽に行きやすく、「雪深そうなイメージがあるけど、意外と降らないエリア」で温泉を堪能できるエリアとしておすすめしたいのは、ズバリ、「箱根湯本温泉」と「いわき湯本温泉」です。
おすすめ1 「箱根湯本温泉」

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湯処、箱根で最も古い歴史を誇る箱根湯本。「箱根の表玄関」として多くの湯客に愛され続ける伝統と誇りがある温泉地です。
東京・新宿から特急で約1時間半。土産物屋や味処が並び多くの観光客で賑わう商店街を通り抜けると、落ち着いた温泉情緒が一帯を包み込みます。古くは「湯谷」と呼ばれた湯坂山の麓。 伝統の重みあふれる老舗旅館や和風旅館が軒を連ねます。
戦国時代、北条早雲が戦で疲れた足を癒したといわれる湯浴み処が現存しており、明治皇后をはじめ木戸孝允や伊藤博文などの著名人も訪れた老舗「萬翠楼福住」は、稼動中の旅館として初めて国の重要文化財に指定されました。
このエリアをおすすめしてくれたのは、ゆこゆこ営業歴9年の新関(主な担当エリアは伊豆箱根)。『箱根温泉は雪深いイメージがありますが、湯本エリアは意外と雪が降りません。もし降ったとしても心配するほどではありません。冬に箱根湯本に行くならぜひ「直吉(なおきち)」に行ってみてください。アッツアツの湯葉丼が名物で、寒い時期にぴったりです。お店には足湯もあります。また、“意外と”ではないのですが、伊豆の海沿いのエリアも雪が降らないのでおすすめですよ』
「箱根湯本温泉」の宿はこちら
●所在地:神奈川県足柄下郡箱根町湯本
●アクセス:【電車】(1) 小田急ロマンスカー「新宿駅」から約85分
(2) 「東京駅」からJR東海道新幹線「ひかり」「こだま」で約35分、「小田原駅」から箱根登山線で約15分
【車】西湘バイパス・小田原箱根道路「箱根IC」から約20分
おすすめ2「いわき湯本温泉」

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かつては「三箱の御湯」と呼ばれ、道後・有馬とともに「日本三古泉」のひとつに数えられた古湯。
開湯は奈良時代にまで遡るといわれる、いわき湯本温泉。負傷した鶴を助けた2人の旅人が、数日後「この佐波古の御湯を開くべし」と書かれた巻物を受け取り、開湯したのが始まりと伝えられています。
明治期に入り大規模な石炭採掘で一時湯脈が途絶えましたが、その後再び旧常磐炭鉱内から大量の湯が湧出し復活しました。
現在では交通網の発達もあり、往年以上の繁栄を見せています。さらに最近は、各旅館が温泉療養士を常置し、ドイツをモデルにした温泉療法を町ぐるみで推進しています。
このエリアをおすすめしてくれたのは、ゆこゆこ営業歴15年の蓮沼(主な担当エリアは東日本全域と中四国)。『いわき湯本温泉のある福島県は東北エリアになるので、雪深いイメージがありますが、意外と降りません。降雪日数は東京と同じくらいです。冬にいわき湯本に行くなら、あんこう鍋が美味しいです。あとはやっぱり、スパリゾートハワイアンズがおすすめ! 温泉もプールもフラダンスショーもあり、1日楽しめますよ』
「いわき湯本温泉」の宿はこちら
●所在地:福島県いわき市常磐湯本町
●アクセス:【電車】品川・東京・上野駅からJR常磐線 特急ひたちで「湯本駅」(約2時間20分)ほか
【車】常磐自動車道「いわき湯本」ICから約10分
「冬の旅行は、雪で交通手段の心配があるかも…」「うちの車にはチェーンがついていないから無理」と思っていた方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介した温泉は、雪はなくとも冬ならではの景色が楽しめたり、豊富な効能も期待出来ます。ぜひ、冬も気軽に楽しい温泉旅にお出かけくださいね。
※天気は急に変動することもあります。お出かけ前には天気予報や周辺の道路状況をご確認ください。