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魅力が詰まった穴場な街! 広島県福山市ってこんなところ

魅力が詰まった穴場な街! 広島県福山市ってこんなところ

瀬戸内海の中央に位置する広島県福山市。新幹線で通過したことはあるけど、降り立ったことはないという人も多いかもしれません。ですが、実は絶景、食、歴史といった魅力がギュギュっと詰まった穴場なんです。そんな知られざる福山市について紹介します。

福山市ってどこにあるどんな街?

画像提供:福山市

福山市は広島県東部に位置する備後エリアの中心にあり、瀬戸内海の中心でもあります。

街の中心地「福山駅」は山陽新幹線の停車駅。「東京駅」からは約3時間30分、「新大阪駅」からは約1時間と、乗り換えなしで行けるアクセスの良さが特徴です。

坂の町として有名な「尾道」へは電車で約20分ほどなので、1泊2日で福山・尾道を楽しむという旅もできます。

万葉集で歌に詠まれるほど古くから栄えていましたが、江戸時代に備後10万石の領主となった水野勝成が福山城を築き、城下町が整備されました。その後,戦災による大きな被害を受けましたが,市民との協働のまちづくりにより,「ばらのまち福山」として発展してきました。

現在、人口は約47万人で、市の面積は518.14k㎡。東京23区の総面積が619k㎡といえばなんとなく想像がつくでしょうか。

気になる福山の名産品は?

市民も育てる福山市の花「ばら」

画像提供:福山市

市の花はばら。戦後の復興を願って、現在のばら公園近隣の住民が1000本のばらを植えたことがはじまり。2015年には「福山市ばらのまち条例」が制定され、ばらのまちづくりが進められています。現在は「100万本のばら」が市内のいたるところに咲き誇ります。

毎年2回、苗の無料配布事業も行われていて、市民の方々はばらの育て方が上手なんですよ。5月や10月の見頃の時期に街を歩くと、公園や歩道、家々の庭先できれいに咲いたばらが見られます。

全国生産量の約6割を占める「くわい」

画像提供:福山市

青みがかった色から“田んぼのサファイア”とも呼ばれるくわい。福山は全国シェア約6割を占めるくわいの名産地です。くわいは実から芽が伸びるため、めでたい(目・芽出たい)縁起物。お正月におせち料理で食べているくわいも福山産かもしれません。

ほっこりとした食感で、ほろ苦さのなかに甘味も感じるくわい。お正月料理だけでなく、スライスしたものを揚げたくわいのチップスも人気です。

ペリーも飲んだ和製リキュール「保命酒」

画像提供:福山市

16種の漢方薬味を本みりんに漬け込んだ和製リキュール「保命酒(ほうめいしゅ)」は、鞆の浦(とものうら)地域の4社が製造しています。江戸時代には福山藩御用達の健康酒であり、ペリー来航当時の老中首座・福山藩主の阿部正弘がペリー一行に振舞ったこともあるのだとか。

アルコール度数は約14度で、米由来のまろやかな甘みと芳醇な香りが特徴。ストレートでもロックでも、バニラアイスにかけてもおいしくいただけます。

市民に聞いた!福山のおすすめスポット

福山市民の方々に福山の魅力についてアンケートを実施してみました。すると…。

「鞆の浦のゆったりとした時間が流れる景色と町並み!神勝寺も広くて綺麗な境内が良い」(31歳・男性)

「福山城は駅から見える」(27歳・男性)

「自由軒は家庭的な料理でとても美味しい」(29歳・女性)

といった声が集まりました。

アンケート結果に基づいて、福山市民がおすすめする4つのスポットをご紹介します。

ゆっくりとした時間を過ごせる港町「鞆の浦」

福山駅から南へ約14km、日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海を代表する景勝地「鞆の浦(とものうら)」。穏やかな瀬戸の海に島々が浮かぶ景色も、伝統的な町屋や寺社などが一体となった町並みも素晴らしく、歴史散策が楽しめます。

宮崎駿監督作品『崖の上のポニョ』の舞台ともいわれ、ジブリファンの聖地でもあるんですよ。

●営業時間・定休日:散策自由
●電話番号:084-926-2649(福山観光コンベンション協会)

「鞆の浦」を詳しく紹介した記事はこちら

福山の新名所「神勝寺 禅と庭のミュージアム」

Photo:Nobutada OMOTE |SANDWICH

禅と庭のミュージアムとして、趣向を凝らした禅庭や、白隠禅師の禅画・墨蹟のコレクション、名和晃平氏とSANDWICHの設計によるアートパビリオン《洸庭(こうてい)》などが広大な敷地に配されている「神勝寺(しんしょうじ)」。洸庭では波間に反射する光の作品を体験できます。

臨済宗の修行僧と同じ形式でいただく神勝寺うどん(1200円)を味わったり、坐禅(600円)や写経(1000円)の体験をしたり、禅の世界を体感できます。※坐禅は要予約

●営業時間:9:00~17:00(最終受付16:30)
●定休日:不定休
●拝観料:大人1200円、高校生900円、中学生500円、小学生以下無料
●電話番号:084-988-1111
●URL:https://szmg.jp/

駅のホームからも見えるシンボル「福山城」

江戸時代初期の1619年に、徳川家康のいとこである水野勝成によって築城された近世城郭。5層の天守、7棟の三重櫓、14棟の二重櫓が立ち並ぶ壮大な平山城で、福山藩の藩政の中心でした。

天守内は福山城博物館になっていて、原始から江戸時代にいたるまでの福山の歴史が学べ、最上階の展望台からは福山市街地が一望できます。

新幹線の上りホームから間近に見えるほど、福山駅からのアクセスも抜群です。

●営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30、4/1~8/31は9:00~18:30、最終入館18:00)
●定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、12/28~12/31
●入館料:天守 大人200円、高校生以下無料(特別展の観覧料は異なる)
●電話番号:084-922-2117
●URL:http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyamajo/

福山市民に愛される名店「自由軒」

福山市民におすすめのお店を聞くと必ず挙がる、昔ながらの大衆居酒屋・食堂。コの字型カウンターの15席は地元客や観光客でいつも賑わい、優しい広島弁のお母さん達が切り盛りしています。

おすすめは味噌ダレ or ショウガ醤油で味わうおでん(各150円)やおでんのロールキャベツ(300円)、ケチャップ味のキモテキ(580円)です。通し営業なのがお酒好きにはうれしいポイント。

●営業時間:11:30~22:00
●定休日:火曜
●電話番号:084-925-0749

福山にはここで紹介しきれなかった魅力的なスポットがほかにもたくさん。ぜひ“穴場な街・福山”に訪れてみてください。

写真撮影/浦田真行

取材・執筆/伊藤あゆ

「福山・鞆の浦特集」はこちら

YUKOTABI 編集部
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