秘湯に行こうなどと思っても、秘湯ブームのためにどこも人が多く、秘湯という感じがしない温泉が多いこの頃ですが、鳥取県の秘湯はまさに秘湯中の秘湯です。平安時代に藤原家に連なる人物が開いたという歴史ある秘湯を紹介します。
鳥取県の秘湯「岩井温泉」
鳥取県で秘湯といえば、岩美町にある「岩井温泉」でしょう。1300年の歴史をもち、平安時代には有馬温泉や玉造温泉などと共に「八古湯」に選ばれている温泉です。交通の便がよくないため、まさに秘湯そのものという雰囲気で、秘湯ファンに人気のある温泉です。柄杓で湯の表面を叩きながら頭に手ぬぐいをのせ、湯を被りながら「湯かむり唄」を歌うという古くから伝わる独特の入浴法も伝わっています。
岩井温泉の宿、 「浪漫伝承の宿 明石家」
秘湯「岩井温泉」には宿は4件しかありません。まさに秘湯中の秘湯です。そのうちの1件「浪漫伝承の宿 明石家」は回遊式庭園を有し、そこに露天風呂があります。大空を見上げながらの入浴は格別です。男女混浴ですが、午後8時~10時は女性専用になります。その他、有料の貸切露天風呂もあります。
煩わしい俗世界を忘れ、秘湯でゆっくりすれば、日頃の疲れも吹っ飛んでしまうでしょう。温泉につかって肌もつるつるになり、夫婦の会話も弾んで、ますます仲が良くなること間違いなしです。日本海のおいしい魚介類も忘れずに!