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コンパクトだから余すことなく楽しめる!ほっこり修善寺旅

コンパクトだから余すことなく楽しめる!ほっこり修善寺旅

年齢を重ねるごとにどんどん惹かれるようになってきた温泉旅。女友達との女子旅でもしばしば温泉が候補に挙がることもあり、本腰を入れて温泉巡りを始めることにしました。

初めての行き先は小ぢんまりしつつも華やかな雰囲気が気になっていた修善寺!

温泉はもちろん食事や甘味、神社や街の散策まで、たっぷり楽しみたいと思います。

品川から約1時間30分!遠足気分で旅はスタート

修善寺までは東京から1時間半。早朝に出発しなくても、充分に一日遊べるのは嬉しいところ。

修善寺駅には、記念撮影用の制服が用意されていて、早速ひとはしゃぎ。

バスに乗って、目指すは7停留所先の修善寺温泉。1時間に数本出ているので、バスの時間まではお土産屋さんをのぞいたり、顔ハメパネルで記念撮影をするのもあり。もちろんタクシーも出ています。

修善寺温泉についたら、そこからはどこへ行くにも徒歩圏内。まずは「禅風亭なゝ番」で腹ごなしを。こちらで頼みたいのは、名物の「禅寺そば」。もともと修善寺で修行僧たちが断食の前後に食べていたとされていることから、この地でそばを食べると功徳があると言われているそう。

特産品である生山葵が一本付いてくるだけでなく、せいろに加えて、山菜やとろろそばも味わうことができる豪華な一品。ボリューム満点だけれど、おいしすぎるので、あっという間に完食。

お腹がいっぱいになったら、そのまま徒歩3分ほどのところにある「街ナビゆるり」で着物を選んで着付けてもらいましょう。16時半までに返せば、4800円でレンタルできます。(夏場の浴衣レンタルは4000円)

華やかなものからシックなものまで、男女合わせて約80着のセンスの良い着物がずらり。

着付けはもちろん、ヘアアクセサリーや鞄のレンタルも。友達同士でコーディネートのバランスを考えれば、ぐっと統一感が出て華やかに。足袋は持参しなければ、100円で購入できます。

予約が無い日は天候次第で臨時休業の場合もあるので、あらかじめ予約しておくのがベター。

着物に着替えたら、早速修善寺で参拝を。もともとは弘法大師によって開創されたとされていますが、現在は曹洞宗のお寺。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得しているこの街はお寺が心地よく街並みに馴染んでいるから、自然と心が洗われます。

樹々を守るためにもおみくじを引いたら、招福石に結ぶのがおすすめ。

いざ、修善寺の街をホッピング!

参拝を終えたら、修善寺から目と鼻の先にある「一石庵」で一休み。バラエティに富んだ甘味が揃うこちらでは、今の時期に染みるおしるこをチョイス。他にもクリームあんみつや、甘酒、わさび餅など目移りせずにはいられないラインナップ。

優しい甘さのおしるこ。季節の花がちょこんと乗っているのも愛らしい。

今回の旅で絶対巡りたかったのが、桂川に掛かっている5つの橋。実はこちらの橋はそれぞれ恋にまつわるご利益があると言われているのです。

良縁祈願の渡月橋は別名みそめ橋。

恋愛成就にご利益があるらしい虎渓橋はあこがれ橋とも呼ばれています。

結ばれ橋とも呼ばれる桂橋では子宝祈願を。

結婚祈願の楓橋はよりそい橋。大切な人と眺めたくなるような素晴らしい景観ですよ。

夫婦円満の安らぎ橋。結婚について改めて考えさせられます。

5つの橋を渡り終えたら、「饅頭総本山 源楽」でお饅頭の購入を。名物の源楽胡麻饅頭は竹炭を入れた艶やかで美しい、黒いお饅頭。餡にも黒胡麻がたっぷりと練りこまれています。

試食に丸ごと1つ頂ける蒸したてお饅頭は、感激のふかふか感。

女心を掴む宿で極上のひととき

お饅頭片手に、お宿へチェックイン。今回宿泊するのは、和モダンなお部屋が小粋な「ねの湯対山荘」。お部屋の他にも、浴衣やアロマオイル、飲み放題の深層水など、女性に嬉しいホスピタリティが隅々まで行き届いている素敵な宿は、ゆったりと滞在して日常の疲れを癒すのにぴったり。

お部屋の浴衣の他にも、好みで選べる浴衣や付け帯も。

無料でコーヒーやハーブティーをいただけるほか、マッサージチェアや胡粉ネイルの貸出まで。

女子心をくすぐるおもてなしの数々に思わず上機嫌。

客室内の内風呂も広々としていて最高のリラックス空間。ひのきの香りに心も体も解きほぐされるばかり。

女性なら二人一緒に入れる広さ。

大浴場の露天風呂はまさに極楽。露天風呂に積まれている伊豆石は、古くから大変質の良い石として重宝されていたもので、腰掛けながら入浴していると、あっという間に時間が経ちます。

使い勝手抜群なアメニティや石風呂も最高。

お風呂の後は、体が健康にリセットできる素材を種類豊富に取り入れた夕食を堪能。高タンパク、低脂質、塩分を最低限に控えるといった女性にはたまらない工夫が存分に取り入れられた食事はお腹いっぱい食べても罪悪感ゼロ。

掘りごたつで時間をかけながら食事できるのも、温泉旅行の醍醐味。

もう一度温泉に浸かるもよし、マッサージチェアに身をゆだねるもよし、早めに客室に戻ってお喋りで盛り上がるもよし。

寝室にベッドが用意されているからこそ、まさに眠くなるその瞬間まで快適に過ごせます。

朝食の献立もパーフェクト。鯵の干物やぜんまいの出汁巻など、ヘルシーかつ品の良い味付けで毎日食べたいほど。

炊きたてのお米がまた格別。

何と言っても、必ず食べたいのは名物の山葵飯。自分でおろした山葵を鰹節と共にご飯に乗せていただくのですが、新鮮で質の良い山葵は辛いというよりも爽やかな刺激が口内に広がります。

病み付きになって何膳もおかわりしたくなるほど。

食後に最後の内風呂を満喫したら、名残惜しさを感じつつもチェックアウト。

お土産にいただけるストラップの可愛さにも胸キュン。

様々な色柄から選ぶことができます。

チェックアウト後は宿からタクシーを呼んでいただき、10分ほどのところにある「蔵ギャラリーみつはし」で藍染の体験を。Tシャツやハンカチなども作れますが、私たちはこれからの温泉旅のお供にするべく、手ぬぐいを作ることに。

ビー玉や輪ゴムを使って、完成後の模様を想像しながら作ります。

先生に優しく指導いただきながら約1時間。自分だけの手ぬぐいが完成するのは思った以上に感慨深いかも。10人ほどで受講することも可能ですが、人数に関係なく1週間前までには予約を。

ゴム手袋とエプロンも持参するのが理想的。

最後には修善寺駅内の「舞寿し」で静岡のこしひかりや伊豆鯵を贅沢に使った駅弁を購入して、修善寺ともお別れ。

何もかもが満足度の高い修善寺は、1泊2日週末トリップにぴったりなのでした。

 

前田 紀至子
1985年4月5日生まれフェリス女学院大学文学部卒業。 「nicola」(新潮社)専属モデルや、「JJ」(光文社)編集部でのライターを経て、トラベルやビューティーを中心とした記事を、雑誌やウェブサイトに寄稿。Instagram(@ki45m)では旅先での情報がぎゅっと詰まったリアルタイムなポスト、#前田紀至子世界の旅 が好評。