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【連載】驚きのクオリティの日本ワインを体験する!「第3回 県産ぶどう100%使用の注目シャトー」(岩手県)

【連載】驚きのクオリティの日本ワインを体験する!「第3回 県産ぶどう100%使用の注目シャトー」(岩手県)

ぶどうの一大産地から生まれた良質国産ワイン

今回ご紹介するのは岩手県にある2つのワイナリーです。岩手県といえば、やはり盛岡が真っ先に頭に思い浮かびますが、今回ご紹介する1つ目のワイナリーは盛岡から東北本線で40分ほど、新花巻空港もある花巻市にある「エーデルワイン」さんです。

花巻で創業56年の老舗シャトー

昭和37年(1962年)「岩手県ぶどう酒醸造合資会社」の設立により、本格的なワイン造りをスタート。昭和49年(1974年)に社名を「株式会社エーデルワイン」とし、今年で創業56年を迎えます。

創業56年の株式会社エーデルワイン

純度100%の「岩手産」ぶどうを使ったワインは、県内屈指のぶどうの産地の大迫(おおはさま)のぶどうを多く使っています。

県内屈指の大迫(おおはさま)のぶどう

シャルドネやメルローなど10種の品種を栽培していますが、最も有名なのは「リースリングリオン」という品種です。《五月長根葡萄園 リースリングリオン》は、あの人気漫画『神の雫』にも取り上げられた、エーデルワインさんを代表するワインなんです!

エーデルワインの五月長根葡萄園 リースリングリオン

そして!ワインだけではなくスイーツもあるんです。「ナイアガラ」というぶどうを使った《ワインケーキ》です。ナイアガラ特有の華やかな果実味と甘さたっぷり。

ナイアガラぶどうを使ったワインケーキ

ぜひ、甘口ワインで売上No.1「ナイアガラ」ワインと一緒に楽しんでください。

エーデルワイン営業部の佐藤竜太さんからメッセージをいただきました。

「ワイナリーのおすすめシーズンは、やはり葡萄が収穫され醸造している9月〜10月頃です。最盛期ですと、ワイナリー自社葡萄園から普段ではご覧になれないワイン専用の葡萄もご覧になれますし、葡萄の芳醇な香りなども感じられると思います。近隣には弊社ワイナリーのレストランもあり、直売店ではワイナリー限定ワインの販売、常時10アイテムほどのワインの試飲も無料で楽しめます。また昨年度オープンした直売店隣接のテイスティングルームでは、受賞ワインも含め希少価値の高いワインを有料で楽しめます。ここでしか味わえないワインも限定でお出ししています。新幹線や電車など最寄りの駅からは少し遠いですが、その分自然いっぱいの岩手を感じていただける弊社ワイナリーで、ゆったり楽しんでください。お待ちしております!」

エーデルワイン直売店隣接のテイスティングルーム

受賞ワインも含め希少価値の高いワインのテイスティングが楽しめます

所在地   岩手県花巻市大迫町大迫10-18-3

営業時間  平日9:00~17:30

土日祝祭日・年末年始 休み

アクセス  車:東北自動車道・花巻ICより約20Km

電車:東北新幹線新花巻駅下車 車で約25分

ホームページ

エーデルワインさんを訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが、とっても風情があると評判の「大沢温泉」です。大沢温泉は、今から約1200年前、平安時代初期に坂上田村麻呂が発見したといわれています。「一軒宿」である大沢温泉ですが、新館の「山水閣」、南部藩主の定宿だった「菊水館」、湯治場である「自炊部」から成る大きな規模の温泉です。

風情があると評判の大沢温泉

宮沢賢治、高村光太郎、相田みつをなど花巻にゆかりのある著名人も多く訪れた、知る人ぞ知る温泉です。一軒宿の入り口には相田みつをの書の看板がかけられ、その縁の深さを感じることができます。

個性あふれるお風呂は7つ。泉質はアルカリ性単純泉で、しっとりすべすべのお肌への期待大です!「山水の湯」「南部の湯」「薬師の湯」など、四季折々の景色を楽しむことができますが、なかでも大沢温泉名物の混浴露天風呂「大沢の湯」は外すことはできません!!

大沢温泉名物の混浴露天風呂「大沢の湯」

どの建物も趣たっぷりですが、特に宮沢賢治が愛した自炊部「湯治屋」は、ガス付きのお部屋や共同の炊事場もあり、ちょっと違った温泉の雰囲気を楽しめます。

宮沢賢治が愛した湯治屋の共同の炊事場

炊事はちょっと…という方には、ヘルシーな十割蕎麦「水車そば」や郷土料理の「ひっつみ汁」もあるので安心です。

ヘルシーな十割蕎麦「水車そば」

郷土料理の「ひっつみ汁」

エーデルワインさんを満喫した後は大沢温泉まで足を伸ばし、旅の疲れを癒してください!

次にご紹介するワイナリーは、盛岡駅からJRバス特急白樺号で約1時間半。車の場合は東北自動車道滝沢ICから約1時間半、山深い岩手郡葛巻町にある「くずまきワイン」さんです。

山深い岩手郡葛巻町にある「くずまきワイン」

町長の掛け声でスタートした、特有品種によるワイン作り

昭和61年(1986年)に設立されたくずまきワインさんですが、その発端は昭和54年(1979年)。当時の町長・高橋吟太郎氏の「山ぶどうでワインを造ろう」という一言でした。日本特有品種の山ぶどうがたくさん採れる葛巻町でワインを造り、町の産業の活性化を計りたい、という思いのもと始まったワイン造り。しかし製造はおろか、ワインを飲んだこともない町民ばかりの中でのワイン造りは困難を極めました。ぶどう作りやワイン造りを学ばせるために職員を東京に派遣。さらに試験醸造を何度となく繰り返し、数々の困難を乗り越え、会社の創業が始まりました。

日本特有品種の山ぶどうがたくさん採れる葛巻町

葛巻町の「小公子」という黒ぶどう

そんな「くずまきワイン」の代表は、もちろん山ぶどうを使ったワイン。日本で開発された「小公子」という黒ぶどうを使った「蒼」は、根強いファンを持つ赤ワインです。

くずまきワインの代表、根強いファンを持つ赤ワイン「蒼」

また、日本ワインコンクールで受賞歴もある甘口の「ナドーレ」は、お肉料理に合う人気の赤ワイン。スパークリングワイン「ほたる」は、ナイアガラという品種を使った甘口で、幅広い層に人気です。

お肉料理に合う赤ワイン「ナドーレ」と甘口スパークリングワイン「ほたる」

こちらのワインも試飲可能です。また、直売店「森の館ウッディ」でお気に入りのワインを見つけてはいかがでしょうか?

直売店「森の館ウッディ」

せっかくだからワイン造りの工場も見てみたい、という方は、事前予約をすれば見学もできます。おいしいワインが造られる工程を知れば、さらにワインをおいしく感じること間違いなしです!

くずまきワイン営業部の鳩岡明彦さんからもメッセージをいただきました。

「くずまきワインは岩手県葛巻町にあります。岩手県北部にあり平均気温9.2℃、平均標高735mと高地冷涼な気候風土を持っています。くずまきワインを楽しんでいただくには新緑がきれいに映え、風が心地よいゴールデンウィークと収穫祭が開催される10月初旬がオススメです。ぜひ、遊びにいらしてください。公式フェイスブック、インスタグラムも開設しています!」

所在地  岩手県岩手郡葛巻町江刈1-95-55

アクセス 電車:盛岡駅よりJRバス特急白樺号で約1時間30分)

車:東北自動車道 滝沢ICより約1時間20分

ホームページ

くずまきワインさんを訪れた後は、徒歩10分ほどにある公共宿舎「グリーンテージ」で旅の疲れを癒してください。

「ミルクとワインとクリーンエネルギーの町」葛巻町の公共宿舎

公共宿舎「グリーンテージ」

公共宿舎「グリーンテージ」では、大きな牛がお出迎え! 施設内にも白黒のホルスタイン柄のものが置かれているので、探してみるのも楽しいかも!?

「グリーンテージ」 施設内

お食事も地元の食材をふんだんに使ったものばかり。食前酒にくずまきワインを楽しんだ後には、くずまき高原牛のステーキが待っています!子供さんやお酒が苦手な方には、山ぶどうジュースやソフトクリーム用意されています。

くずまき高原牛のステーキ

お料理ももちろんおススメなのですが、ここグリーンテージで何といってもおススメしたいのは、大浴場「夢源(むげん)の湯」です。

弱アルカリ性・ミネラル温泉大浴場「夢源(むげん)の湯」

厚生労働省承認の弱アルカリ性・ミネラル温泉(人工温泉)。天然の活性石から溶け出すミネラル分は肌への吸収も抜群で、肌に良いことはもちろん、健康にもすばらしい効果が期待できます。1泊2日で葛巻町を満喫すれば、心も体もリフレッシュして、明日への活力もチャージ完了です!

所在地  岩手県岩手郡葛巻町葛巻5-170-2

アクセス 電車:東北新幹線はやぶさ盛岡駅よりJRバスで約1時間50分

車:東北自動車道・盛岡ICより約2時間

ホームページ

花巻のエーデルワインさん、葛巻のくずまきワインさん。ちょっと遠く感じるかもしれませんが、訪れる価値は十二分にあります。暖かくなったら、ぜひワイナリー巡りを楽しみつつ、岩手に足を運んでみてください!

(2018年4月4日公開)

河上 純二
フリーランス 新規事業プロデューサー/映像クリエイター・VJ活動を経て、外資系企業にて新規WEBサービスの立ち上げにプロデューサーとして参画。株式会社USEN、株式会社mediba、株式会社D2Cなどにて多数の新規インターネットおよびモバイル関連事業の立ち上げと事業を推進。ワインをこよなく愛し、ワインエキスパートとして、Ministry Of Wineサイトを管理。社団法人アプリ開発技術認定普及協議会理事。https://www.facebook.com/junjikawakami