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【連載】日本の「先っちょ」へ!絶景灯台&岬めぐり「第2回 修験道の聖地でレジェンドに出会う(和歌山県加太)」

【連載】日本の「先っちょ」へ!絶景灯台&岬めぐり「第2回 修験道の聖地でレジェンドに出会う(和歌山県加太)」

関西国際空港から車で約1時間。万葉の時代からの歴史を持つ修験道の聖地。

アニメの世界観に浸れる場所として有名になった友ヶ島やロケットの聖地等、魅力がいっぱい詰まった漁師町加太をご紹介します。

友ヶ島と漁師町加太

おすすめ01 特別列車「めでたいでんしゃ」

電車で加太に行くなら絶対乗ってほしいのが南海電鉄とのコラボレーションで実現した「めでたいでんしゃ」。加太を代表する海の幸「天然真鯛」をテーマに、乗るだけでめでたい気分になれる「めでたいでんしゃ」が加太さかな線で走っています。電車を利用する場合は、ぜひ和歌山市駅~加太駅を結ぶ南海電鉄加太線(愛称:加太さかな線)でめでたい気分を膨らませて行ってみてください。

※めでたいでんしゃ

加太さかな線プロジェクトのメインコンテンツの一つとして運行を開始した観光列車「めでたい電車」。加太を代表する海の幸「鯛」がレールを泳ぐ電車です。運行区間 和歌山市駅⇔加太駅

※加太さかな線(正式名称:南海電鉄加太支線)=紀ノ川駅⇔加太駅

南海電鉄加太線は、「おいしいさかな」をはじめとしたグルメや風光明媚な景色、温泉など、旅の楽しみが詰まった自慢の沿線です。

そんな魅力をPRするとともに、加太までの鉄道旅行の「楽しみ」とさかなの町への「期待感」を、地域の皆さまとともに創り上げていくために、南海電鉄では加太観光協会・磯の浦観光協会と共同で、加太線沿線の魅力を発信する新しいプロジェクトが「加太さかな線プロジェクト」です。

加太さかな線を走る「めでたいでんしゃ」

「加太さかな線」のホームページ

「めでたいでんしゃ」のホームページ

おすすめ02 ビーチで潮風を浴びてリラックス 加太海水浴場「北ノ浜」

北ノ浜は海岸線に沿った漁師町加太の自慢の天然ビーチです。夏場は海水浴場として各地から来た観光客で賑わっています。ビーチからの夕陽は最高です。夕焼けの空の下で海風を浴びながら、海を眺めてのんびりしてみてはいかがでしょう?

漁師町加太の自慢の北ノ浜ビーチ

「北ノ浜ビーチ」のホームページ

おすすめ03 117段の先の絶景、山伏の聖地「阿字ヶ峰行者堂」

修験道の開祖「役行者」が開いたと伝えられる「葛城二十八宿」という山伏の修行の道があります。加太はその第一番目の修行場がある場所です。修験道とは、山にこもって修業を重ねることで悟りを開く、日本古来の山岳信仰を礎とする日本独自の宗教で、修験道を追究する者を「山伏」と言います。

飛鳥時代から奈良時代にかけて存在した呪術者で、葛城修験道を開いた開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が祀られているのがこの阿字ヶ峰行者堂です。※役行者は、役小角(えんのおづの)とも呼ばれています。

海岸に沿ったメイン道路から少し外れ、漁師町の路地の中から始まる117段の階段を登った先にある小さなお堂。小高い丘の上から見下ろす加太の町とその向こうに広がる海は、加太の絶景スポットの一つ。階段はちょっとしんどいかもしれませんが、その価値は十分にあります!

小高い丘の上から見下ろす加太の町とその向こうに広がる海

おすすめ04 加太を味わう!ゑびす屋

可能な限り加太の食材を使った料理で加太を感じてほしい!というのは、ゑびす屋のオーナー、幸前さん。

ゑびす屋のオーナー、幸前さん

紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島への連絡船が出る港の入り口にあるゑびす屋には、たくさんの観光客が訪れます。船の待ち時間に、友ヶ島から帰ってきた際の休憩処として、お店に来たお客さんに加太の魅力を伝えてくれるステキな方です。お店に置いてある旅ノートには、加太の想い出がたくさん詰まっています。是非書き込んでみてください。

夜の時間は地元民の憩いの場。加太を愛する地元の方々が集まり、町おこし談議に花が咲いていることもしばしばです。ふらっと寄ったら仲良くなって地元ならではの特別な情報に触れられるかも!?

加太の食材を使った料理

ゑびす屋

和歌山県和歌山市加太249

火曜、GW、シルバーウィーク休み

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おすすめ05 加太の夕日を見ながら万葉の時代に想いを馳せる 城ケ崎と田倉崎

加太の城ケ崎と田倉崎には洗濯岩といわれる浅瀬があり、傍には万葉の時代に詠われた愛の歌が刻まれた歌碑があります。歌碑の横から眺める洗濯岩と加太の海は加太自慢の景勝地で、おすすめは夕陽です。歌碑を見た後、万葉の時代にもここから海を眺めた人がいるんだと考えながら見る景色は、きっと特別な想い出になるに違いありません。

田倉崎の歌碑には、「紀の国の 飽等の浜の忘れ貝 吾は忘れじ 年は経ぬとも」と刻まれています。意味は、「飽等の浜の忘れ貝のようにあなたを決して忘れません、幾年経っても」。一方城ケ崎の歌碑は…ぜひご自身で行って確かめてください。

田倉崎の歌碑には、「紀の国の 飽等の浜の忘れ貝 吾は忘れじ 年は経ぬとも」

干潮時にだけ現れる奇跡の道

おすすめ06 干潮時にだけ現れる奇跡の道 虎島

紀淡海峡に浮かぶ4つの島の総称「友ヶ島」。汽船が到着する沖ノ島の東側にある虎島は知る人ぞ知る穴場スポットです。かつては沖ノ島から軍用道路でつながっていたのですが、台風で壊れてしまいました。

現在この虎島への道は、干潮時にのみ現れる、崩れてしまった軍用道路跡のみ。タイミングを合わせないと渡ることができない特別な場所です。滑りやすいので動きやすい服装で行くことをお勧めしますが、沖ノ島に比べて訪れる人が少ないため、一味違った雰囲気を味わうことができます。また、この虎島には古より修験道の行場がある場所なので、運が良ければ断崖絶壁を登り降りする山伏修業を見ることができるかもしれません。

古より修験道の行場がある虎島

おすすめ07 友ヶ島灯台

加太の港から汽船に乗って約20分。戦争中は軍事要塞として地図上になかった友ヶ島は、地ノ島、神島、沖ノ島、虎島の4つの島の総称です。※沖ノ島は日本標準時子午線の日本最南端の陸地

友ヶ島灯台は、汽船が到着する一番大きな島「沖ノ島」の西側に建つ、明治初期に建設された洋風灯台で、紀淡海峡の道標として現在も活躍中です。灯台周りは小高い丘の上の小さな広場。紀淡海峡の絶景を見渡すことができます。すぐ近くには砲台跡もあり、特別感のある写真を撮るには絶好の場所。コスプレ写真を撮る人たちもたくさんいます。

特別感のあるコスプレ写真を撮るには絶好の砲台跡

汽船の時間に注意して、西の端の灯台から東の端の虎島まで、地図から消されていた秘密の島を散策してみてください。

沖ノ島の西側に建つ友ヶ島灯台

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おすすめ08 加太で最もアツい男の一人 稲野さん

加太といえば鯛!昔ながらの一本釣り漁法の天然鯛は格別です。傷がつかないよう、一尾ずつ丁寧に手間暇をかけて釣り上げられた鯛を、職人の業で調理します。本格的な加太の味を味わうことができるのは、海に面した加太のメイン通りにある「鮮魚料理いなさ」です。

本格的な加太の味を味わうことができる「鮮魚料理いなさ」

いなさの三代目、稲野さんは、加太観光協会、加太活性化協議会、加太まちづくり会社など、加太を盛り上げる様々な活動にかかわる中心的存在。

いなさの三代目、稲野さん

加太のことを知りたければ、いなさでごはんを食べながら、稲野さんと話してみてください。

「鮮魚料理いなさ」の真鯛、しゃぶしゃぶ鍋

名物「真鯛、しゃぶしゃぶ鍋」は絶品です!

活魚料理いなさ

所在地 和歌山県和歌山市加太196

営業  11:00〜21:00(LO 20:00)

火曜休み(但、祭祝日は営業)

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おすすめ09 加太の頼れるアニキ的存在 森田さん

加太の顔と言ってもいいくらい、加太の町で業種を超えたつながりを持った頼れるアニキ的存在なのが森田さん。

加太の頼れるアニキ的存在 森田さん

毎週土曜日と日曜日は淡島神社の横で「Kitchen Daichan(キッチン大ちゃん)」を開店されています。

「Kitchen Daichan(キッチン大ちゃん)」

コンテナ型のお洒落なお店で、晴れた日には2Fのテラス席で加太の海を見ながら美味しい珈琲を楽しむことができます。

コンテナ型のお洒落な「Kitchen Daichan(キッチン大ちゃん)」

オススメは、加太産イカ入りめんたいパスタや、加太産天然真鯛和風パスタなど、加太の食材を使った軽食メニュー。デザートなら売り切れ御免の手づくり特製ケーキもあります。

加太の食材を使った軽食メニュー

加太の食材を使った軽食メニューその2

売り切れ御免のデザート、手づくり特製ケーキ

ティータイムをまったり楽しみながら、森田さんに加太の魅力を聞いてみてください。観光マップには載っていない、ステキな情報が満載です。

キッチン大ちゃん

所在地 和歌山県和歌山市加太1920-1

ホームページ

おすすめ10 加太のレジェンド利光さん

加太観光協会会長として加太を15年以上見守ってきた利光さんは、加太の歴史をど真ん中で作ってきたレジェンド。加太の町で200年以上続く老舗温泉旅館「大阪屋 ひいなの湯」のオーナーとして、加太に来るたくさんの観光客と加太とを結ぶ役割を長年果たされてきました。加太の絶景を望める日帰り温泉やレストランもあるので、泊りでなくても足を運んでみれば、利光さんに会えるかもしれません。実はこの「大阪屋 ひいなの湯」には利光さんが特別に作ったスペシャルルームがあるそうです。気になる方は是非チェックしてみてください。

魅力いっぱいの加太

「加太淡島温泉 大阪屋 ひいなの湯」は淡島神社参拝、釣り、海水浴、日帰り観光など、様々な目的での利用ができる温泉旅館です。

「加太淡島温泉 大阪屋 ひいなの湯」

「加太淡島温泉 大阪屋 ひいなの湯」館内

江戸時代の旅籠屋から始まり、200年以上の歴史を持っているからか、どこか懐かしい雰囲気が漂います。

200年以上の歴史のある加太淡島温泉 大阪屋 ひいなの湯

温泉の泉質は炭酸ナトリウム塩化物泉、美人の湯として特に女性のお客様に喜ばれているそうです。眺めは、加太の海を一望できる超絶景。特に夕方の露天風呂は、耳にかすかに届く波の音、頬をなでる海風、悠々と空を飛ぶ鳥たち、紀淡海峡を行き交う大小の船の音などに包まれ、ゆったりとした癒しの時間を過ごすことができます。

温泉の泉質は炭酸ナトリウム塩化物泉

また、「食事処あくら」では、料理長自らが厳選したその日水揚げされたばかりの海の幸をオープンキッチンで調理。できたての料理を楽しむことができます。生け簀や水槽には活魚がいっぱい。好みの素材を好みの方法で調理してもらうこともできます。

「食事処あくら」の料理長自らが厳選したその日水揚げされたばかりの海の幸

加太淡島温泉 大阪屋 ひいなの湯

所在地 和歌山市加太海岸通り

電話  073-459-1151

日帰り利用料金 大人900円(フェイスタオル付き)/子供500円(2歳以上)

営業時間 11:00~14:30/15:00~19:00

※混雑時には入場制限の場合あり

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(2018年4月13日公開)

和歌山市・加太・和歌浦の宿情報はこちら

八田 雅也
KAZOO代表 ほっこリスト 和こころ 代表 京都伝統産業工芸会会員 京都出身。学生時代アメリカ単独横断の旅を経験。IT、SNS業界を経て2012年に独立。2014年「カッコイイ生き様を伝える」をテーマに、伝統産業職人ネットワーク「和こころ」立ち上げ。2016年より町おこしワークショップに携わり、全国28か所を回る。人を中心に魂のこもったあらゆるものの魅力を伝える巻き込み型企画を得意とする。 和こころ http://wakokoro.org /地方連携イベント「Proud of Nippon」 https://www.facebook.com/events/1646295795431973/