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開湯1200年。名湯ぞろいの塩原温泉には、多種多様な源泉が約150カ所以上もあり、それに伴って宿や温泉もさまざま。泉質から選ぶもよし、ロケーションから選ぶもよし、自分好みの温泉が必ず見つかるはず。そんな名湯ひしめく「塩原温泉で湯めぐり」と題し、「渓流沿いの露天風呂編」「大小さまざまなお風呂編」「美肌湯&飲泉OK編」の3つの切り口にわけておすすめの宿&温泉を厳選してご紹介します!
今回は「渓流沿いの露天風呂編」です。
箒川を中心に、豊富なロケーションを誇る「塩原温泉」

塩原温泉は、箒川(ほうきがわ)沿いに約60の宿泊施設が点在する温泉地です。木々と水が織り成す美しい景観の連続に、日ごろの疲れも癒やされることでしょう。
塩原温泉は、「塩原十一湯(しおばらじゅういっとう)」と呼ばれる、大網(おおあみ)・福渡(ふくわた)・塩釜(しおがま)・塩の湯(しおのゆ)・畑下(はたおり)・門前(もんぜん)・ 古町(ふるまち)・中塩原(なかしおばら)・上塩原(かみしおばら)・新湯(あらゆ)・元湯(もとゆ)の11のエリアからなる温泉郷です。
箒川を中心に山あいに広がり、他の温泉地とは一線を画すほど、ロケーションにも富んでいます。

今回ご紹介する施設は、渓流沿いの露天風呂が楽しめる宿。お風呂に入りながらにして、せせらぎを聞き、新緑、深緑、紅葉から雪景色と、四季折々の自然の中に身を置いて、贅沢なひと時が過ごせます。

塩原温泉は国道400号を上っていくので、雪が降っても除雪が早く、比較的運転もしやすいといえるでしょう。「塩原十一湯」の中には、雪深いエリアもありますが、今回ご紹介する施設は、日常的には雪は降らず、降った後は程よく雪景色が楽しめる宿。その上、どの宿も自家源泉を所有しているのでオリジナルの湯に浸かることができます。
渓流沿いの露天風呂と歩行湯や寝湯も揃う「まじま荘」

「まじま荘」は、塩原温泉街の中心地から車で10分ほど、福島寄りの上塩原エリアに位置しています。温泉街からは少々離れていますが、国道400号沿いで、日帰り入浴も10時~20時と長く受け付けているので立ち寄りやすい施設です。
「まじま荘」の湯船を満たすのは自家源泉100%の湯。温泉入浴に適した40~42度くらいの温度設定なので、若干ぬるめに感じますが、だからこそ長めにゆったり浸かれます。
泉質は、「熱の湯」「あたたまりの湯」といわれる「ナトリウム-塩化物泉」なので、入った後もポカポカします。
【露天風呂】

箒川沿いに露天風呂があり、湯船から清流を望めます。周囲に建物もなく、静かな環境でのんびり温泉を楽しむには絶好の環境です。
【大浴場】

温泉と療養を提供する「まじま荘」は、客室数15の小規模旅館とは思えないほどの大きな湯船を持っています。
お風呂の中でウォーキングできる「歩行湯」や、血行を促すジャグジーなど、温泉で健康になるための機能的な設備は「まじま壮」ならでは。入浴しながら運動もできてリハビリにも最適です。
【歩行湯】

ケガの療養やリハビリなど、高齢者のことを考えて作られた「歩行湯」ですが、プールのようで小さな子どもにも人気があります。
【寝湯】

こちらはジャグジーになっている「寝湯」です。寝ながらリラックスした姿勢で入浴すれば、ゆっくり浸かれて寝入ってしまいそうです。
9:00~21:00までは下から気泡がブクブクと出てくるので、ツボを刺激されて一層血行がよくなりそう。
【マッサージ】

「まじま荘」では、館主・若旦那・若女将がそれぞれ「あん摩・マッサージ・指圧師」の国家資格を保有しています。リフレッシュ目的からメンテナンス希望の方まで、幅広く対応してもらえます。
そして、宿泊の方以外も指圧マッサージを受けることができます(要予約)。その場合、日帰り入浴で「あたたまりの湯」に浸かって血行がよくなってから施術をして、マッサージが終わったらまたゆっくりと温泉に浸かることをおすすめします。
余談ですが、筆者も50回以上は足繁く通っており、まさに「ゴッドハンド」とはこのことです。お体に不調のある方はぜひ一度足を運んでみてください!
住所 | 栃木県那須塩原市上塩原580 |
電話 | 0287-32-4162 |
営業時間 | 【日帰り入浴】10:00~20:00 |
料金 | 【日帰り入浴】500円 【マッサージ】45分4320円(全身)、30分2160円(プチ) |
泉質 | ナトリウム-塩化物泉 |
アクセス | 【電車】会津鬼怒川線「上三依塩原温泉口駅」より市営ゆ~バスで約10分、「別当坂」下車、徒歩約1分 【車】東北自動車道「西那須野塩原IC」より約30分 |
駐車場 | 30台(無料) |
URL | https://majimasou.com/ |
箒川沿いに佇むアットホームな宿「赤沢温泉旅館」

中塩原にある「赤沢温泉旅館」は、箒川沿いに佇む一軒宿。温泉街を川越しに臨む、リゾート地のような立地です。
ご夫婦で経営されていて、ある日箒川と赤沢が合流するこの美しい場所を見て、住もうと決心し移住。2015年に「赤沢温泉旅館」を開業されたそうです。
庭先から釣りをしたりBBQをしたり、赤沢での川遊びを存分に楽しめるのもこの宿のおすすめポイント。スキーやハイキングなどにも最適な立地に位置します。
温泉は自家源泉を所有し、男女別の露天風呂や大浴場、貸切露天風呂に注ぎます。自然の中に身を置きながら、加温も加水も循環もしていない、源泉100%の湯を堪能できます。9時~21時という、いつでもウェルカムの立ち寄り入浴時間もうれしいですね。
【貸切露天風呂】

総ひのき造りで、開放感たっぷりの「貸切露天風呂」。カップルやファミリーでリラックスして天然温泉を楽しめますね。
【男湯】

大きな傘のついた風情たっぷりの「庭園露天風呂」(写真)と「内湯」があります。どちらも湯舟が広くてゆったりとくつろげます。
【女湯】

「露天風呂」「内風呂」(写真)ともに、景色を堪能しながらゆっくりとした時間を過ごせます。肌ざわりがなめらかで、風呂上りもしっとり。
【看板ペット】

看板ペットのワンちゃん&ネコちゃんがお出迎えしてくれます。お客さんが大好きで、ホールに飛び出してくることもあるそうです。動物好きな方もお子さんも楽しめますね。
住所 | 栃木県那須塩原市塩原1149 |
電話 | 0287-46-5700 |
営業時間 | 【日帰り入浴】9:00~21:00 |
料金 | 【日帰り入浴】600円 |
泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 |
アクセス | 【電車】会津鬼怒川線「上三依塩原温泉口駅」より市営ゆ~バスで約15分、「木の葉化石園入口」下車、徒歩約7分 【車】東北自動車道「西那須野塩原IC」より約25分 |
駐車場 | あり |
URL | http://akasawaonsen.com/ |
塩原で希少なアルカリ単純泉が注ぐ「源泉遺産 那須塩原別邸」

古町エリアにある「那須塩原別邸」は、塩原の中では珍しいアルカリ単純泉が注ぐ宿。塩原の中では比較的大きな宿で、さまざまな宿泊プランがあるので、お好みでプランが選ぶのも魅力のひとつです。
渓流を望める「露天風呂」や、広々とした「大浴場」にはサウナ・打たせ湯・寝湯が揃います。敷地内から湧く無色透明のアルカリ泉をのんびり楽しみましょう。
【露天風呂】

露天風呂のすぐ横には渓流が流れ、せせらぎが聴こえます。四季折々の景観を楽しみながら、ゆったりとした癒やしの時間を過ごせます。
【大浴場】

大きな窓から景色を眺めつつ、大きな湯舟でゆっくりとくつろげます。大浴場では、サウナ・打たせ湯・寝湯も楽しめます。
住所 | 栃木県那須塩原市塩原1115-2 |
電話 | 0287-32-2110 |
営業時間 | 【日帰り入浴】14:00~18:00 |
料金 | 【日帰り入浴】800円 |
泉質 | アルカリ単純泉 |
アクセス | 【電車】会津鬼怒川線「上三依塩原温泉口駅」より市営ゆ~バスで約20分 【車】東北自動車道「西那須野塩原IC」より約30分 |
URL | https://kitetsuhotels.jp/nasushiobara/ |