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佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」オープン

佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」オープン

世界文化遺産登録を目指す「佐渡金銀山」に、その価値や魅力を伝えるガイダンス施設「きらりうむ佐渡」が2019年4月20日にオープンしました。

「佐渡金銀山」の概要、映像や模型、プロジェクションマッピングを利用した紹介、ガイドアプリを活用した街歩きのための情報提供などを行っています。早速行ってきましたので、見どころをレポートいたします。

エントランスは人間国宝の作品「佐渡ヶ島」がお出迎え

玄関を抜けると、左手に「総合インフォメーション」があります。佐渡観光交流機構のスタッフが待機し、ガイダンスの案内はもちろん、「佐渡金銀山」のツアーや街歩きの紹介をしてくれます。

そして、正面には茶色の壺があります。

こちらは「佐渡金山」を掘る際に出た土を利用して焼いた「無名異焼(むみょういやき)」で、人間国宝である伊藤赤水氏の「佐渡ヶ島」という作品です。

ガラスケースに入っていませんので、触ったりスマホやカメラをぶつけたりしないようご注意ください。

「佐渡金銀山遺跡」の歴史を知る、4つのガイダンス展示室

「きらりうむ佐渡」は、「佐渡金銀山」の魅力や価値を多様な映像手法や歴史絵巻などで、わかりやすく紹介するガイダンス施設です。

4つのガイダンス展示室は、最新の技術を駆使した映像を見られるシアターがあります。

【1】豊穣の島 佐渡 奉行が見た「こがねの島」

その昔、佐渡は江戸幕府が直轄する天領でした。佐渡に配属されたお奉行さまの目線を通して、「佐渡金銀山」を代表する3つの鉱山、「西三川」「鶴子」「相川」の歴史を紹介するガイダンス映像です。

ガイダンス展示室内は撮影禁止です。今回は取材で撮影を許可いただきましたが、基本的に撮影はできませんのでご注意ください。

唯一撮影が可能な場所はコチラ、「佐渡小判の模型」です。実際の26倍の大きさとのことですが、もっと大きな気がしてなりません。

「小判」というには気が引けるほど大きな黄金判。ぜひ、記念撮影をしてみてください。

【2】大流し「山を掘り崩す砂金採り」

「佐渡の金銀山」の歴史は、西三川(にしみかわ)の砂金採りから始まりました。平安時代の書物にも、その歴史が刻まれています。

笹川という集落で行われた、昔ながらの山を掘り崩し、川を作って水を流す、という方法で行った砂金採りの様子を映像・模型に反映した「プロジェクションマッピング」で、わかりやすく説明しています。

「きらりうむ佐渡」から車で40分ほどの場所にある、「佐渡西三川ゴールドパーク」では、現在「砂金採りの体験」ができます。

初級・中級は室内で行いますが、上級になると当時のように実際の川におりて体験することができますので、興味がある方は展示室内のインフォメーションスタッフ、または、「佐渡西三川ゴールドパーク」(電話:0259-58-2021)にお問い合わせください。

【3】見えない金を取り出す「江戸時代の相川金銀山」

こちらのシアターでは、鉱石から小判ができるまでの紹介映像を見られます。

実際にここで紹介されたものは、「きらりうむ佐渡」周辺の「史跡 佐渡金山」の展示室のジオラマで全体像を見ることができます。

また、同じく周辺にある「佐渡奉行所跡(さどぶぎょうしょあと)」では、金銀を精製する「勝場(せりば)」が復元されているので、実際に一部を体験することもできます。

【4】近代鉱山の幕開け「佐渡鉱山誕生」

こちらでは、大量生産をするために近代化された、「相川鉱山」の様子をプロジェクションマッピングで紹介した映像が見られます。

佐渡ファンにはたまらない、「史跡佐渡金山」「北沢浮遊選鉱場」「大間港」が模型で用意され、これらの上でどんどん映像が流れていきます。

事前にこちらのプロジェクションマッピングで予習してから、実際に「史跡佐渡金山」や「北沢浮遊選鉱場」へ訪れてみると、より一層楽しく観光できると思います。

展示室を出ると、外にもさまざまな情報が展示されていて、資料や本が用意された「ライブラリー」もあります。

【佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」】

住所新潟県佐渡市相川三町目浜町18-1
電話0259-74-2215
営業時間8:30分~17:00(展示室最終受付16:30)
定休日12月29日~1月3日
料金【展示室】大人300円、小・中学生150円 ※入館料は無料
アクセス両津港から車で約50分
駐車場157台(無料)
注意事項施設内は禁煙、ペット同伴不可、展示室内飲食不可、展示室内撮影禁止(一部可)
URLhttps://www.visitsado.com/spot/detail0903/

「きらりうむ佐渡」で予習後に訪れたい「佐渡金銀山巡り」

【スポット①】「史跡 佐渡金山」

画像提供:ピクスタ

1601年に山師3人により開山されたと伝えられている「佐渡金山」は、平成元年3月に操業を休止しました。

約400年の歴史を持つ、「佐渡金山」の坑道を見学するおすすめのコースは、①国史跡「宗太夫坑(そうだゆうこう) 江戸金山絵巻コース」、②国史跡、国重要文化財、国近代化産業遺産「道遊坑(どうゆうこう) 明治官営鉱山コース」の2つ。

画像提供:ピクスタ

山が割れた「道遊の割戸(どうゆうのわりと)」は、②の「道遊坑 明治官営鉱山コース」で近くから眺めることができます。

その他にもガイド付きなどさまざまなコースをご用意していますので、ぜひ公式サイトの「コース概要」や現地にてお確かめください。

5月ならサツキやツツジも美しく咲き誇っている時期です。

住所新潟県佐渡市下相川1305
電話番号0259-74-2389
アクセス両津港より車で約50分
駐車場500台(無料)
URLhttp://www.sado-kinzan.com/

【スポット②】「北沢浮遊選鉱場」

直径50mのシックナーやレンガ造りの火力発電所などがある、「佐渡金銀山」近代化の象徴でもある「北沢浮遊選鉱場」。

2019年4月20日(土)~2020年1月13日(月・祝)まで、毎日ライトアップが行われます。ライトアップの時間は19:00~22:00、料金は無料です。

住所新潟県佐渡市相川北沢町3-2
電話番号0259-27-5000(佐渡観光交流機構)
アクセス両津港より車で約50分
駐車場30台(無料)
URLhttp://www.sado-kinzan.com/

【番外編】「マンホール」

街歩きをしながら、地域限定の「マンホール」を見つけてみるのもオツですよ。

「佐渡金銀山」は、1~2泊はしてゆっくりと観光していただきたいスポットです。

YUKOTABI 編集部
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