重要なお知らせ
高山植物の宝庫!初夏の湯沢高原「アルプの里」をレポート

高山植物の宝庫!初夏の湯沢高原「アルプの里」をレポート

川端康成の長編小説『雪国』の舞台として知られる新潟県・越後湯沢温泉。山あいの盆地に温泉旅館やホテル、新幹線の駅や高速道路が配された人口8000人ほどの小さな町ですが、夏はフジロックフェスティバル、冬はスキーやスノーボードといったスノーレジャーで多くの人が訪れます。

「湯沢高原」は、冬はスキー場、夏は高原リゾートとして楽しむことができます。そんな湯沢高原内にある日本最大規模の高山植物園「アルプの里」をリポートします!

世界最大級のロープウェイで行く「湯沢高原パノラマパーク」

画像提供:湯沢高原パノラマパーク

JR越後湯沢駅西口から約700mの場所にある「湯沢高原ロープウェイ」。166人乗りの世界最大級のロープウェイで7分間の空中散歩を楽しむと、「湯沢高原パノラマパーク」に到着します。

眼下には魚沼産コシヒカリの産地・魚沼平野と湯沢の市街地、遠くには越後三山を望む湯沢有数の絶景スポット。広大なパーク内ではさまざまなアクティビティやトレッキングを楽しんだり、「アルプの里」でたくさんの高山植物を愛でることができます。

「パノラマステーション」から「アルプの里」へ出発!

「ロープウェイステーション(山麓駅)」からロープウェイに乗って「パノラマステーション(山頂駅)」に到着!ステーションを出ると、目の前にはコキア畑が。秋には真っ赤なマリモのようになるコキアですが、まだ小さく、細く、青々としています。

近くには恋人の聖地に認定されている「天空の鐘」もあります。夏と冬で鐘の場所が異なるのですが、夏は爽やかな風が通る大きなブナの木の下に設置されています。

山頂の方に目をやると、ニッコウキスゲが咲いていました(6月末現在)。7月中旬~8月上旬になると、この斜面はユリの楽園となります。

広い園内の移動は徒歩だけでなく、無料のバスとリフトも利用できます。「アルプの里」へはバスで直接向かうこともできるのですが、景色を満喫したかったので、「パノラマステーション」の前からシャトルバスに乗ってレストラン「エーデルワイス」前まで行き、それから「やまびこリフト」を利用するルートで向かいました。

画像提供:湯沢高原パノラマパーク

この行き方だと、リフトは下りとなります。下りのリフトには乗る機会はなかなかないと思うので、慣れていないと少し怖いかもしれません。安全バーを下げてご利用くださいね。

画像提供:湯沢高原パノラマパーク

リフトの代わりに「サマーボブスレー706」(大人800円、子供500円/1回)で向かうこともできるので、アクティビティを楽しみたい方にはボブスレーを利用するのもおすすめです。

湿原を歩いている気分になれる「あやめヶ池」

リフトを降りると「アルプの里」に到着です。降車口を出るとすぐに「あやめヶ池」が現れました。

あやめヶ池の周りは木道が整備されているので、尾瀬のような湿原を歩いている気分が味わえます。

筆者が訪れたときはあやめの見ごろでしたが、4月~5月はミズバショウを見ることができますよ。

高山植物の宝庫「ロックガーデン」

池の周りに配されたあやめを愛でながら山の方に歩いていきます。次に向かったのは「ロックガーデン」。上越新幹線のトンネル工事の際に出た岩石を利用して造られた“岩のお花畑”です。2500m級の高山が再現されていて、高い山を登るアルピニストにしか見ることが許されなかった、可愛らしく可憐な高山植物を歩いて近くまで見に行けるのが大きな特徴です。

サンダルやヒールの方もいらっしゃいましたが、安全のためにもスニーカーで行くのがおすすめです。

それでは、ここで見られる花のほんの一部を紹介します!

エーデルワイス

“女王の花”や“高貴な花”と称され、ヨーロッパでもっとも有名な高山植物。見ごろは7月~9月。羊毛を被ったような星型の白い花が特徴です。(※写真は6月下旬に撮影)

シャジクソウ

6月~8月にかわいらしい桃色や紫色の花を咲かせます。四つ葉のクローバーの「シロツメクサ」もこのシャジクソウの仲間です。

シロウマアサツキ

北海道や本州の高山帯に咲く花。丸く愛らしい薄紫の花は7月~8月に見ることができます。

チシマキンバイ

6月~8月ころに見られるバラ科の花で、梅に似た黄色の花を咲かせます。軟毛が生えた葉が特徴。

花の見ごろは公式サイトからも確認できるのでぜひチェックしてみてください。

アルプの里花だより

木陰のテラスや「ゴロネの原」でひと休み

湯沢高原パノラマパーク内には木陰で休めるテラスが5つ点在していて、アルプの里では「ガーデンテラス」と、写真の「こもれびテラス」2つのテラスで一息つくことができます。

近くにあるジェラートショップ「ガレバハウス」ではジェラートのほかクラフトビールも楽しむことができますよ。

また、「ゴロネの原」もおすすめ!丸太の遊具やロープツリーなどがありアスレチックをしながら気持ちよく汗を流すことができます。もちろん、“ゴロネ”の原というくらいですから、レジャーシートを持参してゴロゴロしてもいいですね。

ヤギ牧場もあり、かわいいヤギと触れ合えます。高原とヤギで気分はハイジです♪

アクティビティで汗を流して温泉でさっぱり!

画像提供:湯沢高原パノラマパーク

「湯沢高原パノラマパーク」はのんびりと自然を楽しむ「アルプの里」だけでなく、アウトドア派も大満足のアクティビティが盛りだくさん!

「サマーボブスレー706」や、森の中をワイヤー伝って滑り降りる爽快アトラクション「ジップラインアドベンチャー」(3000円~)、「マウンテンゴーカート」(500円/コース1周・1台)のほか、トレッキングもおすすめです。

画像提供:湯沢高原パノラマパーク

「パノラマステーション」には足湯、山麓の「ロープウェイステーション」には天然温泉「コマクサの湯」あるので、たくさん汗をかいたり、ちょっとくらい汚れても大丈夫です。たくさん遊んだ後には汗を流しにぜひ立ち寄ってみてください。

【コマクサの湯】

住所新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢490(ロープウェイステーション内)
電話番号025-784-3326(湯沢高原ロープウェイ事業所)
営業時間12:00~18:00(冬期のみ年末年始及び土日祝は19:00まで)
定休日不定休
料金大人500円、子供300円/レンタルタオルセット200円
アクセス【電車】JR上越新幹線「越後湯沢駅」西口より徒歩約10分

【車】関越自動車道「湯沢IC」より約7分

駐車場あり(夏期1000台、冬期300台)
URLhttp://www.yuzawakogen.com/foods_facilities/hot_spring/

初夏の花々を愛でに出かけてみませんか?お泊りは、「ロープウェイステーション」より歩いて行ける越後湯沢温泉がおすすめです。

【湯沢高原パノラマパーク】

住所新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢490
電話025-784-3326(湯沢高原ロープウェイ事業所)
営業日2019年4月26日(金)~ 11月10日(日)
営業時間8:40~17:00(上り最終16:40)
料金大人2000円、子供1000円(ロープウェイ往復乗車料金)※3歳以下・ペット無料、大人1名につき未就学児1名無料
URLhttp://www.yuzawakogen.com/