第六回 俳句募集
「十七音ことばの風景かんなわ俳句大賞」
日本1位の湧出量を誇る別府八湯
中でも最も多く湯けむりが集中する鉄輪(かんなわ)温泉
今回はそんな魅力あふれる「鉄輪温泉」を題材にした俳句を募集し、186句もの作品をご応募いただきました!
力作の揃う中から、今年6月に開催した「かんなわ蒸しツーリズム」にも参加いただいた俳人・堀本裕樹氏に
大賞・優秀賞・佳作の10作品を選句いただきました。
大賞・優秀賞には選評も添えて発表です!
- 堀本裕樹(ほりもと・ゆうき)
- 1974年和歌山県生まれ。國學院大学卒。俳句結社「蒼海」主宰。
- 俳人協会幹事。第2回北斗賞、第36回俳人協会新人賞を受賞。 「NHK俳句」2016、2019年度選者。東京経済大学非常勤講師、二松学舎大学非常勤講師。
- 著作に、句集『熊野曼陀羅』、『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句お しえてください。』、『俳句の図 書室 』、又吉直樹との共著『芸人 と俳人』など多数 。
- 公式サイト: http://horimotoyuki.com/
結果発表
- 白南風や湯気ごと喰らう地獄蒸し
- 北野きのこ
梅雨明けの後に吹く晴れやかな南風は「白南風」と呼ばれ、夏の季語になっています。この句を読むと、別府湾からの白南風に吹かれながら、地獄蒸しを食べている様子がよく伝わってきます。「湯気ごと喰らう」という表現には、まさにできたての地獄蒸しの美味しさを讃える気持ちが込められ、食欲旺盛な中に夏の鉄輪の活気が感じられます。
- 稲刈りを終えて湯治の人となる
- 江戸川散歩
この句の季語は「稲刈り」で秋の大事な農作業ですが、それを終えると、己の体を労るように「湯治の人」となったのです。稲刈りという労働から、湯治という治療に移る転換が鮮やかでした。持病でもあるのか、稲刈りをして腰でも痛めたのでしょうか。農作業の過酷さも伝わってきます。
- 湯けむりを連れてくぐるや麻のれん
- 小澤十猪
鉄輪は至るところに湯けむりが立っているので、この句のような状況もあるだろうと思いました。まるで友人と一緒に夏の季語「麻のれん」をくぐるように「湯けむりを連れて」と擬人的に表現したところに軽やかさを感じました。これから、とり天で一杯といった感じでしょうか。
- 梅雨空を押し上げ百の湯のけむり
- 押谷隆
- むし湯出で夕にはかぼちゃ蒸しにけり
- 雨径
- 春めくや湯気の向こうに妻の影
- けろね
- 蒸し鰺を食うてゆるりと入るむし湯
- 道山
- 蒸されたる体光れりサンドレス
- 佐復桂
- 足湯して父の噂を夏の宵
- 水野大雅
- 鉄輪の湯けむり靡く夏つばめ
- 樺野午睡
注意事項
- 応募要項
- 第六回の応募は終了しました
- 著作権について
- 入賞作品の発表や出版に関する著作権は、二次利用を含め、当社に帰属します。
- 賞品の発送について
- 8月下旬頃発送予定です。
- お問合せ
- ゆこゆこコミュニケ―ションダイヤル:050-3851-1125(10:00~18:00※土日祝休)
- ・お問合せフォーム ※「ゆこゆこへのご意見・ご要望」からお問合せください。
堀本裕樹の鉄輪温泉俳句めぐり

足湯でじんわりと温まりながら句を考える
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温泉の蒸気で食材を蒸す「地獄蒸し」に挑戦!
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俳句の会の会長さんから鉄輪温泉と俳句の歴史について教わる
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湯煙の立ち上る温泉街を眺めながら一句
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