香り豊かな南部梅林と、つい立ち寄りたいお店が並ぶ

和歌山県みなべ町には日本一の梅の里と呼ばれ、約60年以上の歴史を持つ「南部(みなべ)梅林」が広がります。毎年1月半ば頃になるとなだらかな山々がほんのりとお化粧をしたように梅の花で白く染まり、園内を1月27日(土)~3月3日(土)で開園しています。
梅林までの道のりには、地元農家による期間限定のお店がずらり。この土地の特産品である梅干しを始め、梅酒や梅ジュースなどの梅製品が並びます。また数あるお店のなかでも、もち米とさつまいもで作られたお餅「かたやまのいももち」は行列ができるほどの人気店。 梅を見る前に、ついつい足を止めてしまいそうです。
風光明媚なピクニックを楽しみつつ、梅製品づくり体験ができる工場も

南部梅林には入園門よりAコース(約4km・約80分)、Bコース(約3km・約60分)のふたつの散策コースがあります。
Aコースはいちばん距離が長く標高差がありますがパノラマの風景が広がる道のり、Bコースは森の中を通るちょっとした探検のような道のりです。しかしBコースの途中には珍しい石垣造りの梅畑が。苔むした石垣に咲く梅花に日本の情緒を感じつつ、梅林でのお散歩を満喫できます。
園内にある梅公園は太平洋が一望できるほど見晴らしが良く、ここだけに植えられている紅梅と青い海が織りなす風景が広がります。気ままにスケッチをしたり、お弁当を広げてのんびり過ごす人も。毎年2月11日には「梅祭り」が催されるなど、イベントも盛り沢山です。
近辺には梅干し工場の見学(無料・予約不要)や、梅干し・梅ジュース・梅酒づくりの体験教室に参加できる「紀州梅干館」や、文学・歴史・人物などの観点から梅を紹介する「うめ振興館」があり、こちらも人気の観光スポットです。
南部梅林所在地:和歌山県日高郡みなべ町晩稲1160
交通アクセス:
(1) JR南部駅より観梅バス運行中
(2)近畿道 みなべICより車で約30分
入園料:大人300円、小人100円
梅林でお散歩した後は、南紀白浜温泉でのんびり宿泊

南紀白浜温泉は日本三大古湯、そして日本三大温泉地に数えられます。ここでは昔ながらの面影を今も残す “湯崎七湯”の湯めぐりがおすすめ。
日本最古の風呂だといわれる波打ち際の「崎の湯」や、円月島を眺めながら入れる「松の湯」など、個性豊かで昔ながらの共同浴場が健在。各旅館や観光案内所、白浜町役場などでは「外湯めぐり」のパンフレットを配布しています。また街中や国道沿いには気軽に利用できる足湯も点在。
大阪から約2時間と交通の便もよく、梅林を楽しんだあとは歴史ある白浜の湯をじっくり味わってみてはいかがでしょうか?
清楚な白い花とほのかな香りが春の息吹を知らせてくれる南部梅林。ひと足早い梅のお花見にぜひお出かけしてみてくださいね。