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輪島市出身の工芸家の匠の技を鑑賞できる「角偉三郎美術館」

輪島市出身の工芸家の匠の技を鑑賞できる「角偉三郎美術館」

和倉温泉・加賀屋別邸松乃碧内にある「角偉三郎美術館」。角偉三郎とは、輪島市出身の漆工芸家でその作品の数々は国内外から高い評価を受けています。温泉旅館の館内で、漆器の奥深い世界を気軽に楽しむことができるのが特徴です。

一つひとつ丁寧に作られた輪島塗の数々を鑑賞しよう

丈夫で美しく、独特の上質な艶を保つことができる輪島塗。輪島塗の工程は124にもおよび、長い年月をかけて丁寧に作られます。こちらの美術館ではその代表的な作品群を鑑賞することができます。

塗りの伝統工芸といえば輪島塗といわれるほど、日本の漆塗文化を代表する存在である輪島塗。こちらの美術館では間近にその美しさをじっくり見学することができます。

輪島市出身の漆工芸家といえば角偉三郎

独自の世界観を持ち、徹底して美しさを追求した角偉三郎。1964年に日展に入選し、1978年には特選まで獲りました。その後生活に根付いた食器が漆の器の本来のかたちである、という思いで公募展から退き、漆器のあるべき姿を追求していったそうです。美術作家ではなく、職人として器を作ることを選んだ彼の生き様と人柄にはファンも多く、多くの後進たちの憧れの存在となっています。

現在はご子息が角工房を引き継いでおり、日本最高峰の漆器を購入したい方は「角漆工房」へ行かれてみてください。

作品の特徴と鑑賞のポイント

輪島塗は拭けば拭くほど艶が出て、何年、何十年とその美しさが保たれるといわれています。角偉三郎は、漆を指や藁などで塗り、その表情を器に留めたり、あえて色むらを残したりして、伝統的技法にとらわれない技法で作品を作り続けました。

館内は、柔らかな質感を感じさせる照明や背景の色合いなど、作品の良さを引き立てる展示方法にも注目です。美しく、強さもあるフォルムは、まさに生活に馴染む伝統工芸品。力強く大胆な作品があれば、優しく丸みをおびた作品も……。それぞれの違いを比べてみても面白いでしょう。

美しく素朴な中にも気品を感じる、角偉三郎の作品を鑑賞できる「角偉三郎美術館」。その生き様や人柄にもファンが多いという作家です。加賀屋別邸松乃碧内にあるので、和倉温泉に行かれた際にはぜひ訪れてみてください。松乃碧のロビーでは角偉三郎の作品でお茶をいただくこともできます。館内では作品の購入も可能なので、ぜひお気に入りの作品を見つけてみてください。

施設情報

住所石川県七尾市和倉町ワ部34
電話番号0767-62-8000
アクセスJR「和倉温泉駅」から車で約6分(送迎あり:要問い合わせ)
営業時間11:00〜15:00
定休日年末年始(12月29日〜1月3日)
料金大人1000円(ワンドリンク付き)
駐車場30台(無料)
URLhttps://www.matsunomidori.jp/museum/

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