嬉野温泉から車で約20分、嬉野市屈指のおすすめスポットが「塩田津(しおたつ)」です。江戸時代後期の居蔵家(いぐらや)や歴史の古い寺院など、趣のある古い街並みを訪れてみませんか。歴史感じる塩田津の魅力を紹介します。
宿場町として栄えた「塩田津」

写真提供:ピクスタ
「塩田津」は、日本が鎖国を続けていた江戸時代、唯一海外と接触できた長崎に通じる長崎街道(陸路)と、塩田川を利用した水路を併せもち、宿場町として繁栄。そんな重要な場所であったことから、肥前国(当時の佐賀)を治めていた蓮池藩ともかかわりがありました。
現在目にできる「塩田津」の特徴である、「居蔵家」といわれる重厚な街並みが見られるようになったのは、江戸時代後期になってから。漆喰(しっくい)づくりで災害に強い、江戸時代後期の町家の残る街並みは、平成17年に重要伝統的建造物群保存地区に指定され、修景などが進められています。
国指定重要文化財の建造物も残る

「塩田津」の重厚な町家を構成するのが、国指定重要文化財の「西岡家住宅」や国登録有形文化財の「杉光陶器店」などです。
「塩田津」の中で最も古く1790年に建てられた居蔵家「吉富家」は、「塩田津ミュージアム」として活用されています。外観はもちろん、内部も当時の様子を語るように保存され、どれも見応えがありますよ。
【西岡家住宅】
住所 | 佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲720 |
電話番号 | 0954-66-3550(塩田津町並み保存会) |
【杉光陶器店】
住所 | 佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲728 |
電話番号 | 0954-66-2071 |
【塩田津ミュージアム】
住所 | 佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲741 |
電話番号 | 0954-66-3753 |
仁王像など各所に残る、歴史ある寺や神社も見どころ

江戸時代後期の居蔵家だけでも見応えのある「塩田津」ですが、他にも歴史を刻む場所があります。それは、街並みとともに重要伝統的建造物群保存地区になっているお寺や神社。
鳥羽天皇によって開山された飛鳥時代後期の「教王山 常在寺」、南北朝時代の「上品山 生蓮寺」など、歴史の古い寺院や神社の風景も「塩田津」の見どころのひとつです。嬉野市の指定重要文化財になっている江戸時代の仁王像もあり、風格を感じさせます。
【教王山 常在寺】
住所 | 佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲1447 |
電話番号 | 0954-66-2433 |
【上品山 生蓮寺】
住所 | 佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲671-1 |
電話番号 | 0954-66-2429 |
【問い合わせ】
住所 | 佐賀県嬉野市塩田町大字馬場下甲694(塩田津町並み保存会) |
電話番号 | 0954-66-3550(塩田津町並み保存会) |
URL | https://peraichi.com/landing_pages/view/shiotatsu |
日々の喧騒から離れた温泉旅。癒やしを求めて、普段見ることのできない「塩田津」の街並みを見に、足を運んでみてはいかがでしょうか。江戸時代後期の重厚な居蔵家に歴史ある寺院など、見どころがたっぷりです。