嬉野温泉の宿から車で20分ほど走った場所にある「塩田津」。そこには今もなお、江戸時代を思わせる街並みが残っています。そんな塩田津の中心にあるのが、江戸時代後期につくられた「西岡家」です。塩田津に足を運んだなら、「西岡家」だけでも目にしたいといわれるほど。この豪商人の住宅にはどのような魅力があるのでしょうか。
江戸時代後期の豪商人の町家

塩田津のほぼ中心に位置しているのが、廻船問屋(所有する船によるなどを行う問屋)で財を成した「西岡家」の住宅です。1855年に建てられた江戸時代後期の町家で、塩田津の大きな目玉となっています。
昭和49年には国指定重要文化財に指定。昭和50年まではお店として使用されていましたが、管理が市に移行されてから、改修によって江戸時代後期当時の姿に復元されました。
江戸時代当時を思わせる見事な座敷や茶の間

当時の姿に復元された「西岡家」は、外観・内観ともに当時の歴史的背景を感じられるもの、江戸時代後期の建築を思わせるものが随所に見られます。
例えば、身分制度の名残である3段の高低差、外に張り出した付け書院、和紙を繋ぎに使った土壁、漆塗りの違い棚など…。和を感じさせるつくりは大きな見どころです。
住まいのいたるところに取り入れられた縁起物

「西岡家」の特徴ともいえるのが、家のいたるところに取り入れられた縁起物です。豪商人らしく、襖絵や釘隠で縁起を担いでいたのです。
扇や松、椿、中国七賢人など、随所に取り入れられている縁起物を探してみるのもおもしろいかもしれません。
住所 | 佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲720 |
電話番号 | 0954-66-3550(塩田津町並み保存会) |
営業時間 | 9:00~10:00(塩田津街並み交流集会所) |
定休日 | 月曜(塩田津街並み交流集会所) |
料金 | 見学料金500円 ※1週間前までの申込が必要 |
アクセス | 【電車】長崎本線「肥前鹿島駅」よりバスで約15分、「嬉野市役所塩田庁舎前」下車、徒歩約3分 【車】長崎自動車道「武雄南IC」より約20分 |
駐車場 | あり |
URL | https://peraichi.com/landing_pages/view/shiotatsu |
「西岡家住宅」では、豪商人の当時の生活の様子を感じられます。温泉でゆっくりからだを温めるついでに、ぜひ魅力的な「西岡家」に足を運んでみてはいかがでしょう。きっと当時にタイムスリップしたような気分を味わえるはずです。