石和温泉から車で30分ほどの場所にある「吉祥寺」。欄間(らんま※)にある大ムカデの彫刻が見どころのスポットです。春には桜が満開になるので、美しい景色を見に行ってみてはいかがでしょうか。
※採光や通風を目的とした、透かし彫りや格子(こうし)のある場所
見どころは大ムカデの彫刻
1207~1210年、甲斐源氏守護のために武田信光公が建て、毘沙門天像を設置したのが「吉祥寺」のはじまりです。約350年後の1565年に武田信玄公によって堂宇(どうう)が作り直され現在の姿になりました。今なお地元民だけではなく観光客からも愛されています。
そんな吉祥寺に行ったらぜひ見ていただきたいのが、欄間にある大ムカデの彫刻です。武田軍の伝令部隊である武田百足衆にちなんだこちらの彫刻。繊細に彫られたムカデは必見です。

また、本堂を見上げたときに見える鬼面も見どころのひとつ。鮮やかな赤色の鬼面は、鬼門除け(魔除け)の効果があるといわれています。見る人を圧倒する、気迫のある表情がポイントです。
桜が満開!吉祥寺は春におすすめしたい花見スポット

吉祥寺に行くなら、特におすすめしたいのは春です。春の吉祥寺には県指定天然記念物である「エドヒガンザクラ」が満開になり、桜と美しい社殿のコラボを見ることができます。薄ピンク色のかわいらしい桜の花を見るため、春になると県外からもたくさんの人が訪れます。
現在のエドヒガンザクラは4代目。昭和28年の台風によって倒れてしまった樹の芽が成長したもの。この樹は、源頼義の三男にあたる新羅三郎義光が400年ほど前に植えたと伝えられています。上へ上へと力強く成長し、パワフルに根を張る姿は、訪れた人を勇気付けてくれる吉祥寺のシンボルになっています。吉祥寺を訪れるなら、ぜひ春を狙ってみてくださいね。
春には美しいピンク色の景色が一面に広がる「吉祥寺」。「大ムカデの彫刻」や「鬼面」は必見ですよ。武田家ゆかりのスポットで、桜の力強い生命力とともに歴史を感じてみてはいかがでしょうか?
住所 | 山梨県山梨市三富徳和2 |
電話番号 | 0553-39-2757 |
アクセス | JR「塩山駅」より車で約21分、中央自動車道「勝沼IC」より車で約30分/JR「塩山駅」よりバスで約40分、バス停より徒歩約5分 |
駐車場 | 50台(無料・市乾徳公園駐車場利用) |
URL | http://yamanashi-kichijoji.com/ |