秋保温泉の景勝地「磊々峡(らいらいきょう)」は、「仙台駅」から車で1時間ほどの自然豊かな場所にあります。名取川沿いに約1㎞続く峡谷の見どころは、迫力ある岩壁。深いところでは約20mに達します。水のせせらぎを聞きながら散策も楽しめる磊々峡をご紹介します。
名取川の中流域、秋保温泉からアクセスできる「磊々峡」

写真提供:ピクスタ
「磊々峡」は、秋保温泉街からすぐのところにある奇岩の景勝地です。秋保温泉の入り口にある覗橋(のぞきばし)を中心に、上流側と下流側に約1㎞続いています。磊々峡の名は、夏目漱石の門下生でもあった東北大学名誉教授・小宮豊隆氏が名付けたもので、奇岩が重なっていることを表しているそう。その名の通り、名取川の両岸には他では見ることのできない奇岩が形成されています。
このような景色になったのは、「秋保石」と呼ばれる石英安山岩凝灰岩が長年にわたって急流に浸食されたため。磊々峡を歩けば、「八間岩(はちけんいわ)」「鳴合底(なりあいそこ)」などと名付けられた珍しい奇岩を見ることができます。春と秋には遊歩道がライトアップされ、昼間とは違ったミステリアスな景観を楽しめますよ。
温泉地の散策路としても人気

写真提供:ピクスタ
秋保温泉の入り口にある覗橋から下流に向かって約650mの遊歩道が整備されており、気軽にゆったりと散策できます。遊歩道出入り口にある「秋保・里センター」の裏手には、「磊々峡もみじのこみち」という散策路も。名取川の流れを近くに感じながら、四季折々の風景を楽しむことができますよ。遊歩道は往復約1時間。急な坂道などもあるので歩くときには十分ご注意ください。
忘れずに覗いて欲しいのが、覗橋の下あたりにあるハート型のくぼみ。この「覗橋♡ハート」は2014年1月に「恋人の聖地」に認定されています。
磊々峡は紅葉の名所としても人気

写真提供:ピクスタ
磊々峡の紅葉の見頃は11月上旬頃。10月下旬~11月中旬にかけては、秋保・里センター付近で紅葉を楽しむためのライトアップが行われます。色とりどりに紅葉した渓谷の美しさは格別。ぜひ昼と夜の景観の違いを見比べてみることをおすすめします。夜間の散策時は、防寒対策をしっかり行うと同時に、足元は歩きやすい靴で。しっかり準備して美景を楽しんでくださいね。
住所 | 太白区秋保町湯元 |
電話番号 | 022-398-2323(秋保温泉郷観光案内所) |
アクセス | 【バス】JR「仙台駅」前西口より宮城交通バス「秋保温泉方面」行き乗車約55分、「のぞき橋」下車すぐ JR「愛子駅」前より仙台市営バス「上の原」、「野尻町北」、「二口」行き乗車約15分、「秋保文化の里センター」下車徒歩3分【車】「仙台南IC」より約15分 |
駐車場 | あり(無料) |
URL | https://akiusato.jp/seeing/meishou.html |
秋保温泉の周辺には、自然美あふれる観光地がたくさん。なかでも温泉街から徒歩で訪れることのできる「磊々峡」はおすすめのスポットです。秋保温泉を訪れた際には、珍しい自然の景色を見せる磊々峡を散策してみてはいかがでしょう。