「二口峡谷」は、山形県との県境にある宮城県の県立自然公園です。秋保温泉街からは車で約30~40分。遊歩道も整備されているので気軽に散策を楽しめます。絶景スポットや大小さまざまな滝に出会えるのも魅力のひとつ。雄大な自然に触れられる二口峡谷をご紹介します。
名取川の源流を育む「二口峡谷」

「二口峡谷」は、山形県境にある二口峠へと続く、全長約8㎞の峡谷です。二口峠の先には山形県の名刹・山寺(立石寺)があります。名取川の上流に位置し、上流は蔵王国定公園、中流~下流は県立自然公園二口峡谷に属します。
下流には観光客にも人気の秋保温泉があり、温泉を楽しむと共に登山やトレッキング、沢登りなどを楽しむ人で賑わいます。二口峡谷には、清流や豊かな緑を楽しみながら散策できる「二口峡谷自然歩道」が。整備された遊歩道h比較的歩きやすく、人気があります。遊歩道は二口行きのバス終点からスタートする全長約3㎞のコースで、所要時間は往復約150分です。もう少し歩きたいなら、約4.4㎞の「二口渓谷・清流三峡のみち」コースにチャレンジを。
散策で出会える風光明媚な主要スポット

二口峡谷では、さまざまな滝や名勝を見ることができます。まず見ておきたいのは、日本三名瀑布で日本の滝100選にも数えられる「秋保大滝」。落差約55m、幅約6mの滝は迫力満点です。秋保大滝周辺には、階段状の滝「釜渕」や仙台市秋保大滝植物園からのみ見られる「すだれ滝」もあります。二口峡谷自然歩道を約2.4㎞進むと見えてくるのが「姉滝」と「妹滝」。「姉妹滝」とも呼ばれる滝のうち、高さ約16mの姉滝は国の天然記念物に指定されています。
二口峠方向に進むと、「鰍滝 (かじかたき)」や「小滝」、「白糸の滝」などが現れます。白糸の滝は落差約40mの瀑布で、特に紅葉に染まる美しい姿は一見の価値あり。また国指定名勝の大岩壁・磐司岩の裏側にも滝が多くあります。標高1365mの大東岳を登る裏磐司コースでは、力強く流れ落ちる「梯子滝」などを見ることができ、おすすめです。
二口峡谷に生息する希少な動植物に出会えるかも

二口峡谷では多種多様な動植物を見ることができるのも魅力です。運が良ければ、ニホンザル、ニホンカモシカなどの動物や、センダイムシクイ、カワガラスなどの鳥類、ルリタテハ、ムカシヤンマなどの昆虫類などを見られます。足元のヒメオドリコソウやエゾタンポポなどの植物にも注目を。周囲を見回してみたら、希少な動植物に出会えるかもしれませんよ。二
口峡谷は緑がきれいな季節もおすすめですが、特に人気なのは紅葉の秋。美しい紅葉と自然の造形美とのコントラストが素晴らしく、この時季には多くの観光客が訪れます。
住所 | 仙台市太白区秋保町馬場 県立自然公園二口峡谷 |
電話番号 | 022-398-2323(秋保温泉郷観光案内所)、 022-399-2324(仙台市秋保ビジターセンター) |
アクセス | 【バス】JR「愛子駅」より市営バス「二口」行き約50分、終点「二口」下車 【車】JR「仙台駅」から約90分 / 東北自動車道「仙台南IC」から約40分 |
駐車場 | 20台(無料) |
URL | http://www.city.sendai.jp/ryokuchihozen/mesho100sen/ichiran/079.html |
遊歩道を散策しながら素晴らしい自然に触れられる「二口峡谷」。トレッキングや登山、沢登り、渓流釣りなどにも人気のスポットです。二口峡谷の散策には、登山用の準備をして臨むのがベスト。秋保温泉を拠点に、二口峡谷を楽しんでみてはいかがでしょうか。