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溶岩が作り出した迫力の芸術!浅間山のふもとに広がる別世界「鬼押出し園」

溶岩が作り出した迫力の芸術!浅間山のふもとに広がる別世界「鬼押出し園」

群馬県の浅間北麓ジオパーク内にある上信越国立公園「鬼押出し園」は、独特の景観から奇勝として知られています。大きくて黒い溶岩がいたるところに転がる姿は、迫力たっぷり。また、北アルプス連峰や浅間山など、美しい周囲の山々を眺められます。軽井沢観光に欠かせない「鬼押出し園」の魅力を見ていきましょう。

凄まじい浅間山噴火の溶岩でできた「鬼押出し園」

ゴツゴツとした大きな岩が地面からいくつも突き出しているようにも見え、まるで時代も国も違う異世界に迷い込んでしまったかのような錯覚を覚える「鬼押出し園」。この数々の岩の正体、実はすべて溶岩で、477人もの犠牲者を出した1783年の浅間山の噴火によるものです。

大地を揺らす数回の爆発の後、大きく吹き上げられた火炎と火砕流は瞬く間に山肌をつたい、土石流に変化し、ふもとの家屋、人々、家畜を飲み込んでいきました。「鬼押出し園」の溶岩は、最後に流れ出た溶岩が風化したものです。この激しい噴火を目の当たりにした村人が「浅間山の鬼が暴れて岩を押し出した」と噴火と鬼を関連付けたことから、「鬼押出し」と呼ばれるようになりました(※諸説あり)。

起伏する溶岩の中には数々の文化財と祈願スポット

「鬼押出し園」の見どころは、溶岩の間にあり文化財として登録されている建造物。

入口に建つ「惣門(そうもん)」は、もともと天和2年(1682年)に「東叡山寛永寺(とうえいざんかんえいじ)」に建立されましたが、昭和41年に「鬼押出し園」へ移築。門の左右には、仏教の守護神「増長天(ぞうちょうてん)」と「持国天(じこくてん)」が祀られており、その勇ましい姿は、まるで「鬼押出し園」の門番のようです。

惣門をくぐり表参道を進むと、「水盤舎(すいばんしゃ)」があります。江戸時代に繁栄した徳川家のものを模して造られました。ここで、冷たい湧き水で手と口を清めましょう。

そこから進むと見えるのが、美しく真っ赤な欄干が荘厳な空間を際立たせる「浅間山観音堂(あさまやまかんのんどう)」。昭和33年、浅間山の噴火による犠牲者の霊を供養するために建てられ、「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」が厄除け観音として祀られています。そのため、厄除け祈願に訪れる人も多いとか。毎月18日にはご本堂の扉が開かれ、そのお姿を直接参拝することができますよ。

樹齢100年の松やヒカリゴケ。生息する高山植物も必見!

「鬼押出し園」に来たら、溶岩の間から顔を出す高山植物にご注目。標高約1300mのところにあり、5月中旬から8月下旬頃までさまざまな高山植物を観賞できます。

けなげな存在感を出しているのは、溶岩の間から顔を出す可憐な「イワカガミ」や、スズランのように下を向いて咲く「ツガザクラ」。ぜひ見ていただきいのは岩と岩の間に生息する「ヒカリゴケ」です。うっすら差し込む日光を反射してエメラルドグリーンに光る苔で、滅多に見ることができません。

また、人気スポット「石割の松」は、樹齢100年といわれる松の木が溶岩を割りながら自生しており、植物の生命力に圧倒されます。

食べて、体験して、楽しめる。厄除け団子や陶芸体験も必見!

入口付近には、レストランやお土産屋さんが充実。お腹がすいたら、「展望レストラン」へどうぞ。目の前に広がる「鬼押出し園」の景色を眺めながら食事ができます。また、園内にある「観音堂売店」ではよもぎの香りが広がる厄除けのお団子が食べられますよ。ご利益がありそうですね。

特別なお土産を手に入れるなら、「久保田陶器」で開催される「楽焼体験」に挑戦してみてはどうでしょう?真っ白な素焼きのお皿やマグカップなどに自由に絵付けや色付けをし、気軽にオリジナル陶器を作れます。仕上げの工程はプロにお任せできるので、初めての方でも小さなお子様でも気軽に体験できます。世界にたった一つの焼き物は、「鬼押出し園」での思い出をより深く心に残してくれることでしょう。

浅間山ふもとの絶景ルート「鬼押ハイウェー」

「鬼押出し園」へのアクセスは、車と電車のどちらも「鬼押ハイウェー」経由。電車の場合は、軽井沢駅または万座・鹿沢口駅からバスが出ています。

この「鬼押ハイウェー」は、長野県上田市から栃木県日光市までを結ぶ「日本ロマンチック街道」の一部で、軽井沢から「鬼押出し園」を通り、群馬県嬬恋村三原まで約16㎞続く自動車専用道路です。この道路は、学研ムック「絶景ドライブ100選」に選ばれたことがある人気のドライブコース。標高1300mのハイウェーで、雄大な浅間山を間近に見ることができ、爽快なドライブが楽しめます。

「鬼押出し園」の散策コースは3つ。1つめは、惣門から表参道を通って浅間山観音堂へ行き、裏参道を通って戻る「標準コース」(所要時間約40分)。2つめは、樹齢100年の石割の松を見たり、高山植物が楽しめる「高山植物観察コース」(所要時間約1時間)、そして3つめは、園内や周囲の美しい景色を堪能する「奥の院参道コース」(所要時間約1時間半)と、好みの所要時間に合わせて選べます。自然のパワーを全身で感じられる「鬼押出し園」に、ぜひ足を運んでみてくださいね!

施設情報

住所群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
電話番号0279-86-4141
アクセス【電車】(長野経由)北陸新幹線JR「軽井沢駅」よりバスで約40分/しなの鉄道「中軽井沢駅」よりバスで約30分/JR吾妻線「万座・鹿沢口駅」よりバスで約25分

【車】上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」より約45分/上信越自動車道「小諸IC」より約50分

営業時間8:00~17:00(最終入園16:30)
定休日なし
料金おとな(中学生以上650円)、こども(小学生)450円
駐車場750台(無料)
URLhttp://www2.princehotels.co.jp/amuse/onioshidashi/

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