日本全国の温泉地で愛されるゆるキャラを紹介する連載企画。今回は根強い人気を誇る温泉地である静岡県の熱海温泉で活躍するおじさまの妖精「あつお」をご紹介します。
あつおってどんなキャラクター?
熱海温泉をこよなく愛するあつお。いったいどんなキャラクターなのでしょうか。まずはプロフィールからチェックしていきましょう。
あつおのプロフィール

名前 | あつお |
誕生日 | 7月20日 |
チャームポイント | つるつるのお肌 |
口癖 | 「~あつ!」 |
好きなもの | 温泉、花、スイーツ |
特技 | 熱海の観光案内 |
毎日、温泉に入っている妖精・あつおのチャームポイントは、しっとりつるつるの美肌だそう。これはあやかりたい人も多いはず。
妖精になったきっかけは「若いころに社員旅行で訪れた際に熱海温泉に魅せられ、離れたくないと思っていたらいつの間にか妖精になっていて、熱海に住みついてしまった」とか。あつお、熱海が好き過ぎて、妖精になってしまったんですね。
ちなみに、あつおが手にしているのは「魔法スティック」で、「梅スティック」「花火スティック」「ひものスティック」などの種類があるそう。それぞれ使える魔法が異なり、意外と多彩な能力を秘めているようです。
あつおにはどこで会える?
あつおの特技は熱海の観光案内。といいつつも、活動内容は「熱海温泉にお越し頂いたお客様を陰ながら見守ること」と控えめな姿勢です。でも、イベントには積極的に参加しているので、見かけたら声をかけてあげてくださいね。
また、熱海駅前の平和通り商店街に顔パネルがあるので、ここでパチリと記念撮影してもいいでしょう。熱海駅前は駅直結のラスカ内商店、駅前平和通商店街商店など、あつおグッズを扱っているお店が多数あるので、観光がてらお気に入りのアイテムを見つけたいところです。
ちなみにあつおは、ラインスタンプがあったり、待受け画面も用意されています。人気者ですね、あつお!
あつおがいる熱海温泉ってどんなところ?

熱海温泉は静岡県東部、伊豆半島の付け根に位置し、東京から新幹線を利用すればわずか50分ほどと、アクセスにめぐまれた日本有数の温泉地です。「熱海」という地名の通り、およそ1500年前に海中から熱い湯が湧き出しているのが発見され、江戸時代にはすでに「熱海」と呼ばれていました。
特に熱海温泉を愛したのは、徳川家康公。自身が逗留するだけでなく、病気の藩主にお見舞いとして熱海の湯を運ばせたこともあるそう。のちに「御汲湯(おくみゆ)」として歴代徳川将軍に継承され、熱海温泉を檜の湯桶に汲み入れて、江戸城まで運ばせるようになったとか。
海沿いは塩化物泉、山沿いは硫酸塩泉の源泉が多く、どちらも肌に優しい弱アルカリ性。今も1日に約2万4000tもの源泉が湧き出す豊富な湯量が自慢です。慢性婦人病、慢性皮膚病のほか、最近ではお肌の引き締め効果も期待できるとか。男性はもちろん、女性にも愛される温泉といえそうです。
熱海温泉のおすすめは?
あつおに熱海温泉のおすすめスポットやグルメを聞いてみました。
熱海駅前の足湯「家康の湯」

写真撮影:浦田真行
熱海市内にはいくつか足湯がありますが、そのなかでも駅前にある「家康の湯」は、徳川家康公来熱400年を記念してつくられたもの。天然温泉がひかれていて、国内外からの旅行客が足の疲れを癒やしています。オリジナルタオルも100円で販売しているので、手ぶらで利用できるのもうれしいですね。
熱海には他にも、珍しい横穴式源泉の「走り湯」の足湯や、梅まつり期間中に「熱海梅園」に登場する足湯などもあるので、あわせて歩き疲れたときはぜひ利用してみてください。
「家康の湯」の詳細はこちら
和洋折衷の建築と美しい庭園「起雲閣」

写真撮影:浦田真行
熱海の三大別荘ともいわれる「起雲閣」は、大正8年に建てられ、その後、旅館として愛されてきた建物です。その見事な佇まいは多くの文人たちを魅了し、山本有三や谷崎潤一郎などの多くの作家たちが滞在しました。日本家屋の美しさが心を和ませてくれる本館、日本や中国、欧州の様式を融合させた独特の雰囲気の離れと、見どころはたくさん。散策のあとは、喫茶室でお茶を楽しむのもいいでしょう。
「起雲閣」の詳細はこちら
熱海の食文化!「ひもの」

画像提供:ピクスタ
相模湾に面している熱海は、キンメダイ、伊勢海老、アジなど、1年を通して新鮮な海の幸が楽しめます。お刺身などでも美味しいですが、絶妙な塩加減と太陽の光で、「ひもの」にするとまた絶品に。数代続く名店も多数あるので、食べ比べてみるのも楽しそうですね。
画像提供/熱海温泉観光協会
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