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「美肌効果の高い温泉」はどこ?泉質別に紹介!!

「美肌効果の高い温泉」はどこ?泉質別に紹介!!

「温泉は美容や健康にいい」という話、皆さんも一度は耳にしたことありませんか?でも、その根拠について即答できる方は少ないのではないでしょうか。

今回は、なぜ「温泉は美容や健康にいい」のか徹底的に探っていき、そして「美肌効果の高い温泉」はどこなのか、ご紹介いたします!!

そもそも「美肌や健康にいい温泉」とは?

写真提供:ピクスタ

そもそも温泉には9つの泉質があります。さらに、酸性・アルカリ性の違いもあり、そのpHの高さも異なります。泉質×酸性orアルカリ×pHの高さの掛け合わせを考えると、その温泉の条件は、幾通りにもなることがわかります。

それぞれの条件を満たした温泉ごとに、それぞれの効能があります。なので、よく温泉の大浴場や露天風呂にある「泉質・効能」が書かれた看板を見ると、泉質〇〇〇、効能●●●と書かれていますよね。

「美肌にいい」とひと口で言っても、どんな泉質だからどんな効能があると、それぞれに違うのです。

今回は、そのなかでも「美肌や健康にいい温泉」について、特に押さえるべき泉質(or性質)を4種類ピックアップしました。

さらに、そのなかで国内トップレベルだといわれる温泉地とおすすめの宿もあわせてご紹介します。

pHの高さが日本トップレベル!強アルカリ泉「飯山温泉」

トロトロとした「美肌の湯」

神奈川県厚木市の奥座敷に位置する「飯山温泉」は、pH11.3「強アルカリ泉で、pHの高さが日本でトップレベルだといわれています。

日本の温泉で最も多いのがpH6~pH8.5の中性~弱アルカリ性なので、それに比べるとかなり強いアルカリ性なのが分かります。

トロトロとしたアルカリ性の温泉は、余分な皮脂や角質を落とし、角質をやわらかくする働きがあります。つるつるのやわらかな肌になると評判で、別名「美肌の湯」とも呼ばれています。

「強アルカリ泉」の注意事項

アルカリ泉は注意も必要。肌をゴシゴシ洗いすぎるのは禁物です。

特に「飯山温泉」は、pH11.3の強アルカリ泉。一般的な石鹸のpHが7~10なので、温泉自体が石鹸より高い洗浄力を有するため、お肌に強い負荷や摩擦を与えると、ダメージにつながる場合があるのです。

また、締めのシャワーをお忘れなく。洗浄力の高い石鹸を洗い流さないまま出てくるようなものなので、しっかりと温泉のお湯を流してから上がってください。

そして、入浴後の保湿は念入りにしてください。余分な皮脂や角質を落とした肌は、無防備な状態です。放っておくとどんどん水分も蒸発していきますので、水分補給→保湿は必須。きっといつもより保湿成分をぐんぐん吸収してくれるはず。

飯山温泉の楽しみ方

写真提供:ピクスタ

首都通勤圏の小田急線「本厚木駅」よりバスで約20分。電車でも車でも、都心から約1~1時間半の好アクセスに入りする「飯山温泉」。

「飯山観音」から小鮎川の河畔にかけて宿が点在する温泉地「飯山温泉」は、東丹沢山麓に広がる“首都圏の離れ座敷”です。

鎌倉や江の島、横浜など神奈川の有名観光地へもアクセス抜群で、観光の拠点としても便利な立地。

そんなアクセスの良さにもかかわらず、周辺には「飯山白山森林公園」があり、ハイキングコースや渓流釣りのスポットが揃い、山あいの野趣あふれる風情を楽しめます。

4月はソメイヨシノが開花する県内でも有数の桜の名所です。特に、「かながわ景勝50選」の地にも選ばれている「飯山観音」(上の画像)は、お花見におすすめ。

また、全国で唯一「八方除」の神様が祀られており、1500年以上の歴史を持つ「寒川神社」は、車で30分くらいで行くことができておすすめです。

海も山も近い「飯山温泉」では、海の幸と山の幸の両方が味わえます。特に、冬はぼたん鍋、夏はアユがおすすめです。

ぼたん鍋特集の記事はコチラ⇒ 2019年はいのしし年!ぼたん鍋の魅力に迫る

おすすめのお宿「あつぎ飯山温泉 元湯旅館」

「あつぎ飯山温泉 元湯旅館」は、新宿から電車で約80分という好アクセスながら、静かな山里でゆっくりと過ごせる、風情ある純和風旅館です。

お部屋には、四季の草花が活けられています。これは、お客様にお部屋にいらっしゃる間も四季を愛でていただきたいという、女将のこだわりのひとつだそう。

お食事は、四季折々の旬の地場産素材を使った会席料理。お風呂は渓流露天がおすすめです。小鮎川のせせらぎに耳を傾け、トロトロの美肌の湯につかる、贅沢な湯あみを楽しめます。

あつぎ飯山温泉 元湯旅館

ぬる湯でもぽかぽかに…高濃度二酸化炭素泉長湯温泉」

温度と鮮度が肝の「二酸化炭素泉」

「長湯温泉」は、二酸化炭素の濃度が日本でトップクラスの温泉です。

「二酸化炭素泉」は別名「炭酸泉」ともいい、その名の通り、炭酸飲料のように気泡がシュワシュワはじけるのが特徴です。

「二酸化炭素泉」は、日本では珍しい泉質といわれています。日本は火山活動が活発で、比較的温泉の温度が高く、日本人もそれを好む傾向にあります。

ですが、「二酸化炭素泉」の場合、お湯の温度が高いとお湯に溶けている二酸化炭素が逃げ出してしまうため、低温であることが条件となってしまうのです。

また「鮮度」も重要です。炭酸飲料を放置しておくと気が抜けて美味しくなくなってしまいますよね?「二酸化炭素泉」は「温度と鮮度」が肝となる温泉ということがいえます。

高血圧をやわらげる、別名「心臓の湯」

「二酸化炭素泉」は、そんなぬる湯にもかかわらずしっかり温めてくれる温泉だといわれています。それは、温泉に含まれる「炭酸ガス」の効果。

「炭酸ガス」が肌に付着して皮膚の内側へと吸収されると、毛細血管を拡張し、血液の循環を促してくれるのです。血行がよくなると身体はポカポカになりますよね。

また、「二酸化炭素泉」は別名「心臓の湯」とも呼ばれています。

毛細血管を拡張してくれるため、負担なく身体を温めてくれる上、高血圧をやわらげる効果もあるといわれているからです。高血圧症や動脈硬化症の効能を期待する方におすすめな温泉です。

慢性便秘に悩む女性は飲泉がおすすめ

心臓の悪い方は、もちろん事前にかかりつけ医への相談が必要ですが、医師からの許可がおりたとはいえ不安が残る…という方は、比較的安心な泉質といえるでしょう。

また、飲泉することによって、胃腸の粘膜の働きを促進させ、慢性便秘食欲増進慢性消化器病などへの効果が期待できるといわれています。ただし、下痢のときは飲泉を控えましょう。

「長湯温泉」の楽しみ方

「長湯温泉」は、大分県久住山麓の丘陵に位置し、訪れた際にぜひおすすめしたいのが、「日本百名道」にも選ばれている「やまなみハイウェイ」のドライブです。

大分県由布市水分峠と熊本県阿蘇市一の宮町を結ぶ県道11号は、別名「やまなみハイウェイ」と呼ばれています。

道のりには、雄大な「くじゅう連山」や「飯田高原」「瀬の本高原」などの絶景が広がり、四季を通して大自然の美しさを感じられます。また、大高原には放牧された牛や馬を見つけることも。

さらに、付近にはレジャースポットも点在しています。

写真提供:ピクスタ

「ラムサール条約」の登録地に指定された「タデ原湿原」や、日本では数百頭しか飼育されていない、ガンジー種という珍しい品種の乳牛から搾られたゴールデンミルクを味わえる「ガンジー牧場」など、レアなグルメスポットも。

写真提供:ピクスタ

また、九州最大級のフラワーパーク「くじゅう花公園」も必見。広さはなんと東京ドーム四つ分。年間500種500万本の花々が咲き誇ります。

「長湯温泉」は、別府や湯布院、黒川温泉へもアクセスしやすい場所なので、足をのばしてみるのもおすすめです。

おすすめのお宿「長湯温泉 大丸旅館」

九州で初めて「源泉掛け流し」を宣言した温泉地だといわれている「長湯温泉」。

老舗「大丸旅館」も、源泉掛け流しにとことんこだわる名湯を誇ります。大正6年(1917年)に創業し、100年にも及ぶ歴史の中では、与謝野鉄幹・晶子夫妻、大仏次郎など多くの文化人や著名人が訪れ、この湯に魅了されました。

「二酸化炭素泉」はぬる湯なので、ゆったりと日本一のお湯を堪能できます。初夏には蛍の姿を見ることも…。

お食事は、地産地消を心掛けて提供されています。九州のアルプスといわれる久住山系に降り注いだ雨や雪が50年の歳月を経て伏流水となり、その豊かな水で育まれたお米や野菜を中心としたお料理をいただけます。

地元ブランドの黒毛和牛「高級豊後牛」や、ハーブで育った「久住豚」も絶品。器にもこだわっており、地元「竹田焼・呂人窯」の個性豊かな和食器で、お食事を色彩豊かに彩ります。

長湯温泉 大丸旅館

その他「長湯温泉」の近くのお宿はコチラ

温泉には、他にも様々な泉質があり、掛け合わせやその地域の風土などによって、それぞれに特徴や効能があります。

気になった方はぜひ、他の泉質も調べてみてはいかがでしょうか?

詳しい泉質はコチラ⇒ 9つの泉質をガイド!温泉地もご紹介
美肌になる泉質はコチラ⇒ なぜ温泉に入ると美肌になるの?温泉ソムリエが徹底解説!
より効果的に入浴するには⇒ 温泉×入浴法で効果UP!効果的な冷え・むくみ・肌荒れ対策

YUKOTABI 編集部
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