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【連載】ニッポンがここちよい、健やかなる旅のススメ「第4回:温泉と食でイキイキと蘇る『熊野古道』」

【連載】ニッポンがここちよい、健やかなる旅のススメ「第4回:温泉と食でイキイキと蘇る『熊野古道』」

前回、世界文化遺産「熊野古道」の最終目的地、熊野本宮大社までのハイライトコース、発心門王子~熊野本宮大社までの健康ウォークの魅力を中心に、健やかなる旅の聖地である熊野古道を紹介した。とはいえ、前回だけでは熊野古道での蘇りの旅を語りつくせぬ部分も多かったので、今回は温泉と食についてもう少し掘り下げて紹介していきたいと思う。

大自然の中の開放感、交代浴で蘇るココロとカラダ「川湯温泉」

川湯温泉

仙人風呂

川湯温泉。仙人風呂をダイナミックに楽しむ。期間は12月~2月

芸術的な森林浴をしながら熊野古道健康ウォークを楽しみ、熊野本宮でじっくり健康祈願をしたらすでに夕刻。クルマで10分程の川湯温泉へ向かう。川湯温泉の魅力は、川底から絶えず湧き出す70度以上の源泉に、熊野川の支流「大塔川」が混ざり合いほどよい温泉になっていること、自分だけのオリジナル露天風呂を作ることができることなどだ。また、生活習慣病に効能があるといわれる温泉なのである。

河原にいって源泉の湧き出るポイントを探し、ちょっとした足湯をつくる。先に健康ウォークでほてった足を冷たい清流につけて1分程冷やす。次にオリジナルの足湯に1分程度。これを交互に繰り返し血行を促進。じわじわと汗が出てきて、デトックス効果を実感する。ウォーキングでむくんで重たくなった足も、すっとして、ふわ~っと軽くなっていく。オリンピック選手も疲れを取るために実践するといわれる交代浴を、熊野古道の大自然の中、ダイナミックに体験できるのだ。なんともいえない満足感と達成感。自律神経も整うといわれているので、夜はきっと深い眠りが訪れるはず・・・

仙人風呂の様子

川湯温泉では冬の風物詩として、広大な大露天風呂「仙人風呂」が登場する。12月~2月の期間に混浴で入ることができる。もちろん男性はタオル着用、女性も準備された露天風呂専用の浴衣(湯着)を着用しての入浴。川底から沸く温泉に大塔川の清流を引き入れ、40度程度の温度に調節された温泉と、ひんやりと澄んだ空気がなんともここちよい。広がる星空を見上げ、せせらぎの音に耳を傾けながら入る温泉は、まさに非日常の世界。日頃のストレスが熊野古道の空間の割れ目に吸い込まれて、時間とともにスッキリとしていく、そんな不思議な時間を過ごすことができるのだ。

宿の健康会席が日常の不摂生を実感させ、健康生活へと導く

お品書き

健康道場式食事

健康道場式食事。健康へ導いてくれる料理が食卓を彩る

さて、川湯温泉を楽しんだ後は、熊野古道の旬の食材や伝統の技法を使った料理に舌鼓。おススメのお宿は「山水館川湯みどりや」。前回紹介した「NPO法人熊野で健康ラボ」とオーラルケアメーカーとして知られるサンスターが協働して、カロリーが600kcal以下の色彩鮮やかな玄米菜食の健康道場式食事を提供してくれる。「これだけ食べて、このカロリー?!」と思わず感嘆してしまうほど。ゆっくりかみながら食事をしていくとお腹がいっぱいになっていく。ここでは、日常いかにせわしない食事の摂り方をしているのかを改めて気づかされる。温泉宿で豪華に並ぶ会席料理とは違った、健康的な食事を摂っている、少し健康に目覚めた自分を思わずほめたくなる。気分が高揚していくのを実感する。

健康道場式食事その1

健康道場式食事その2

健康道場式食事その3

夕食を楽しんだ後、もう一度川湯みどりやの温泉につかるのもよい。大浴場(内湯)から外に出れば河原に露天風呂がある。川湯温泉の中で唯一、館内から直接川湯温泉を楽しめる露天風呂でゆったりとくつろぐひとときを満喫できる。熊野古道健康ウォーク、温泉、食事、と健康的で充実した一日のほどよい疲れと満腹感が深い眠りに誘う。

健康道場式食事その4

健康道場式食事その5

会話を楽しむことのできる料理だから健康になれる

すがすがしい早朝ウォークと朝食で体内リズムを整える

小鳥のさえずりと川のせせらぎの音で目覚める。熊野古道の陽の光が部屋に差し込んでくる。朝食の前に体内リズムを整え、気持ちよい一日を過ごすために河原を軽くウォーキング。森の中にも足を運び、木洩れ日を浴びながら、すがすがしい気持ちをつくっていく。何より朝食が美味しくなるのがうれしい。

健康道場式食事を選択すると、朝食もカロリー、栄養バランスを意識した料理が並ぶ。通常の朝食もビュッフェスタイルではあるが、地産地消の食材を使った多彩なメニューが並ぶのだ。

健康道場式朝食

健康道場式朝食。野菜たっぷり、温泉を活用した料理も並ぶ

山水館 川湯みどりや

所在地  和歌山県田辺市本宮町川湯13

アクセス 【車】大阪方面より/阪和自動車道・上富田IC下車、国道311号線経由 約3時間10分

名古屋方面より/伊勢自動車道・熊野尾鷲道路 熊野大泊IC下車、新宮経由約4時間30分

【電車】大阪方面より/JR紀伊田辺駅よりバス、「川湯温泉」バス停下車(所要約2時間)

名古屋方面より/JR新宮駅よりバス、川湯温泉」バス停下車(所要約50分)

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さて、腹八分目で少し休んで、ウォーキングとは違う温泉でのアクティビティにチャレンジしてみよう。

渡瀬温泉のアクアビクスでさらに健康への一歩踏み出す!

アクアビクス甲州

NPO法人熊野で健康ラボの木下藤寿氏による「アクアビクス甲州」

「NPO法人熊野で健康ラボ」では、川湯温泉に隣接する渡瀬温泉の「熊野本宮クアハウス」で、アクアビクス(水中運動)のプログラムも実施している。インストラクターは代表の木下氏が務める。楽しいインストラクションで、温泉の中でカラダをほぐしながら、体重が1/10になる浮力、水圧、抵抗などを活用して関節に負担をかけず運動をしていく。

最初は水中歩行。みんなで輪になって前を向いて歩いていく。しばらくして、合図とともに逆方向へ。抵抗がさらにかかり、水流がカラダをマッサージしてくれるような感覚に。ほかバック歩行など、渡瀬温泉のプールを活用したプログラムが続く。

次のステージでは、ヌードルを枕にして、しばらく浮かぶ。空を見上げ、ぷか~と浮遊しているとカラダから力が抜け、なんともいえない時間となる。二人一組になり、いわゆる金魚運動を実施。ヌードルを両脇に抱え、後ろの人にゆっくり揺らしてもらうと、カラダの歪みが整っていくような気分になっていく。

ストレッチ

ヌードルを使ったストレッチ

ヌードルに座って浮遊

ヌードルに座って浮遊する

最後のステージでは温泉サップにもチャレンジ。バランス感覚が養なわれ、体幹が鍛えられる。このような運動を繰り返していくと、ほどよい疲れとともに、血行が促進され、カラダが磨かれていくような感じを味わうことができる。頭の中もハッキリとしていくのがわかる。

ストレッチの様子その1

ストレッチの様子その2

サップ。スタンド・アップ・パドル9で体幹を鍛える

これは、膝など関節が痛い人の蘇りのプログラムとしてもってこいのプログラムで、極端にいえば、将来寝たきりになりたくない人にも絶好のプログラムといえるのだ。熊野古道でのこのプログラムは意外に知られていない。ウォーキングはもちろん、蘇りの道・熊野古道の温泉を活用した、外気浴を楽しみながらできるこのアクアビクスもぜひおススメしたいプログラムなのである。

NPO法人 熊野で健康ラボ

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熊野古道のエピローグはここのランチ

さて、そろそろ帰りの時間。温泉での運動でお腹もすいてきた。南紀白浜空港や田辺市外地に向かうのであれば、ランチにおススメのお店がある。絶景の景色と旬の食材を使った地産地消の食材満載、しかも低カロリーのランチを提供する「霧の郷たかはら」である。最近では欧米のゲストも多く、熊野の食を楽しんでいる姿に出会う。ぜひ堪能していただきたい。

「霧の郷たかはら」の看板

「霧の郷たかはら」のランチ

蘇りのランチ。「霧の郷たかはら」の栄養バランスの整った田舎料理

霧の郷たかはら

所在地  和歌山県田辺市中辺路町高原826

アクセス 【車】大阪方面より/阪和自動車道・田辺IC下車、国道42号線、311号線経由

名古屋方面より/東名阪・伊勢自動車道・勢和多気IC下車、国道42号線、311号線経由

【電車】大阪方面より/JR紀伊田辺駅よりバス、「滝尻」バス停下車(所要約45分)

名古屋方面より/JR新宮駅より明光バスに乗車、「栗栖川」または「滝尻」バス停下車(所要約30分)

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蘇りを悟らせる土地、熊野古道

熊野古道はまさに「蘇り」を悟る地なのだと思う。ここには、それを実感させてくれる温泉、食、健康プログラムがある。熊野大社の主祭神のお仕えであり、導きの神とされている熊野本宮のシンボル・八咫烏によって健康に導かれていく、そんな不思議な感覚を抱きながら熊野本宮を後にする。ここはまさに、聖地と呼ぶにふさわしい地なのだ。

(2018年5月8日公開)

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木谷 敏雄
1963年生。株式会社ジェイ・ファイン代表取締役、株式会社マインドシェア 顧問。 「ニッポンをここちよく」をテーマにヒトとシゲン、ヒトとヒト、ヒトとマチをつなげる感動請負人として、「観光地域づくり」「観光コンテンツ開発」 「ツーリズム人材育成」 「地域ブランド化事業」など地域活性化や地方創生事業に携わる。青森県をはじめ、各地域での観光アドバイザーを歴任。最近では、ヘルスツーリズム事業開発に力を注ぎ、(一社)南房総健康ラボの代表理事も務める。