秋田県仙北市。山にはまだ雪が残っていていますが、この時期だけ見られる、花の群生地があります。今回は、電車でも行ける好アクセスな、群生地を2カ所ご紹介します。
東北のちょっと遅い春を見つけてみませんか?
「刺巻湿原 ミズバショウ群生地」

写真提供:ピクスタ
仙北市田沢湖町にある「刺巻湿原(さしまきしつげん)」は、国道46号線沿い、JR刺巻駅から徒歩15分ほどにあります。
国道から一段低くなっている「ハンノキ林」のなかに、約3ヘクタールの「刺巻湿原」が広がっていて、雪どけを待ちわびた「ミズバショウ」が一面に咲き誇っています。
湿原内は木道が整備され、気軽に散策ができますので、花たちを間近で見ることができます。

雪どけ水の流れる音を聞きながら、「ミズバショウ」に囲まれる気分を楽しみ、隠れるように咲いている、赤い「ザゼンソウ」やピンク色の「カタクリの花」を探してみてはいかがでしょうか?
毎年恒例の「刺巻水ばしょう祭り」も、今年は4月7日(日)から開催予定です。
郷土料理や特産品の販売、イベントなどが行われますので、「刺巻 水ばしょう祭り」期間中に訪れるのをおすすめします。
【刺巻 水ばしょう祭り】
●開催期間:2019年4月7日(日)~5月5日(祝・日) 〈予定〉
●場所:刺巻湿原(秋田県仙北市田沢湖刺巻)
●アクセス:【電車】JR田沢湖線「刺巻駅」より徒歩約15分/【車】秋田自動車道「大曲IC」より約50分
●問い合わせ:0187-43-2111(仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」)
●URL:https://www.city.semboku.akita.jp/event/event.php?id=976
西木町「かたくり群生の郷」

長かった冬から一気に春へと華やかになる、秋田県仙北市西木町。その代表的な光景が、長い年月を経て可憐な花を咲かせてくれる西木町の「カタクリ」です。
特産である「西明寺栗」の園内に、薄紫色の絨毯を敷きつめたかのような美しい光景が広がります。
この場所は、秋田内陸線の八津駅から徒歩約5分。駅からも近く、園内は散策路をマップ片手にのんびり歩くことができます。
また、自家用車でぐるりと回ることができため(入場は1回のみ・一方通行)、車からも十分楽しめます。

写真提供:ピクスタ
この美しい「カタクリ」は、ユリ科の多年草。
「西明寺栗」を栽培する栗林に自生しており、その規模は20ヘクタール(東京ドーム4.2個分)にも及びます。
これほどまでに群生した理由としては、栗の木の剪定や間伐により日当たりが良くなり、また徹底した肥培管理で堆肥が群生に適した栄養分になっているためだといわれています。
「カタクリ」が発芽してから開花するまでには約8年かかり、また種子はアリによって運ばれます。

写真提供:ピクスタ
ピンク色の「カタクリ」の花の中には、希少な純白の「カタクリ」も姿をあらわすそうで、一度は見てみたい春の花のひとつです。
今年は、4/20~の開園予定ですが、咲く時期によって期間が変わりますので、お出かけ前にご確認することをおすすめします。
【かたくり群生の郷】
●開園期間: 平成31年4月20日(土)〜5月3日(祝・金)〈予定〉※花の咲き進み具合によっては期間が変更になる場合あり
●開園時間:8:00〜17:00
●場所:かたくり群生の郷(秋田県仙北市西木町)
●料金:大人(高校生以上)300円
●アクセス:【電車】秋田内陸線「八津駅」より徒歩約5分/【車】秋田自動車道「大曲IC」より約50分
●駐車場:あり(無料)
●問い合わせ:0187-42-8480(田沢湖・角館観光協会 西木観光案内所「かたくり館内」 )
●URL:https://www.city.semboku.akita.jp/event/event.php?id=979