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秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」、美味しさの秘密とは?

秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」、美味しさの秘密とは?

秋田県の郷土料理と言えば「きりたんぽ鍋」。古くから伝わる、秋田の家庭料理でもあります。現在では、通年食べることができるようになった「きりたんぽ鍋」ですが、やっぱりシーズンは秋から冬。

今回は「きりたんぽ鍋」の美味しい秘密と、この時期でも食べられる宿泊施設をご紹介します。

日本を代表する鍋のひとつ、秋田発「きりたんぽ鍋」

秋田名物「きりたんぽ鍋」は、だし汁に焼いたきりたんぽ、ねぎ、きのこなどを入れた鍋のことで、全国的にも有名な鍋のひとつと言っても過言ではありません。

この「きりたんぽ鍋」の起源ですが、秋田県北部の郷土料理で、その昔マタギの料理だったという説があります(諸説あり)。

現在では、北部を中心に「なべっこ」と呼ばれる「きりたんぽ鍋」をつくる会合が行われたり、きりたんぽにまつわるお祭りも各地で開催されるほど、秋田県民にとっては親しみのある料理となっています。

画像提供:ピクスタ

鍋の主役ともいえる「きりたんぽ」は、炊き立てのうるち米をつぶし、それを太い杉の串に包むように巻き付けて、炭火で焼いたもの。

この焼いた「たんぽ」(切っていないものを呼ぶ)に味噌を塗って、串のまま食べる「みそたんぽ」も人気があり、よく知られています。

「きりたんぽ鍋」に欠かせない「比内地鶏」

画像提供:ピクスタ

鍋の出汁は、市販の地鶏スープを使って鶏肉や野菜を煮てとる場合もありますが、ほとんどは「比内地鶏(ひないじどり)」のガラからとります。そこで、「きりたんぽ鍋」に欠かせない、重要食材となるのが「比内地鶏」です。

古くから、秋田県北部の比内地方では、地鶏とシャモの交雑によりつくり出された「比内鶏」が飼育されていました。

「比内鶏」の最大の特徴は、比較的少ない脂肪と山鳥に似た淡白な美味しさです。藩政時代には、あまりの美味しさに年貢として納められていたといわれるほど。

昭和17年には国の天然記念物に指定された「比内鶏」ですが、繁殖率が悪く商品として販売することが難しい品種でした。

そこで、食用として「比内鶏」の雄とアメリカ原産のロードアイランドレッド種の雌とを交配した一代雑種「比内地鶏」をつくり、昭和48年に生産が始まりました。

画像提供:ピクスタ

「比内地鶏」は、米代川流域の肥沃な大地で放し飼い(雌は150日以上、雄は100日以上)で育てられることにより、肉の締まりがよく、香り・味ともに抜群であるといわれています。

生産されているのはほとんどが雌。これは、雄に比べ肉の味がいい状態が長いため。

噛むほどに美味く、適度な歯ごたえがあり、「名古屋コーチン」「薩摩地鶏」とともに「日本三大地鶏」と呼ばれるのが納得です。

この「比内地鶏」のガラを弱火でコトコト5時間ほどかけて煮て出汁を取り、醤油と酒で味を調え、ゴボウ、キノコ、ネギ、セリなど、昔から伝わる地場の野菜と焼いたきりたんぽを入れたのが「きりたんぽ鍋」です。

「きりたんぽ鍋」と「温泉」を満喫できる「田沢高原ホテル」

地元秋田で「きりんたんぽ鍋」を食べて、温泉にも浸かりたい!という方には、秋田県仙北市にある、田沢高原温泉郷「田沢高原ホテル」がおすすめ!

家族で経営されている宿泊施設で、温かいおもてなしも嬉しいですよ。

こちらは、通年「きりたんぽ鍋」が選べる宿泊プランがあります。きりたんぽ鍋は、秋~冬の期間限定で提供している宿泊施設が多いので、それ以外の時期に食べたい方には嬉しいプランですね。

だし汁にこだわり、舞茸やネギなどがふんだんに入った「きりたんぽ鍋」は、もちもちのきりたんぽが絶品です!

地元のお母さん達が作る田舎料理をぜひ味わってみてくださいね。

温泉は、天然温泉100%の源泉掛け流し。泉質は、ぬるっとした肌触りの硫黄泉で、美肌効果があるといわれています。

こちらの写真は、女性用浴室。開放感があり、緑の木々に囲まれ、小鳥のさえずりも聞こえてきます。

露天風呂は、深さ1mくらいのぬる湯の浴槽。

ベンチがあり、心地よい高原の風にあたりながら小休憩ができ、ゆっくり長湯を楽しめそうですね。

屋根付きで目隠しガードもされていますので、自然に囲まれながら、安心して入浴を楽しんでいただけます。

日帰り入浴も可能ですが、事前にお問い合わせしてご確認ください。お食事は、宿泊者の方のみとなります。

住所秋田県仙北市田沢湖生保内駒ヶ岳2
電話番号 0187-46-2311
営業時間【日帰り入浴】8:00~20:00(4~11月) ※要問い合わせ
料金【日帰り入浴】500円
アクセス【電車】JR田沢湖線「田沢湖駅」よりバスで約35分、「田沢湖高原温泉」下車

【車】東北自動車道「盛岡IC」より約1時間

駐車場あり(無料)
URLhttp://www.kougenhotel.com/

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