明治から昭和初期に建設された「洋館」。全国には、当時日本に住んでいた外国人の住居や学校、病院などのほか、その様式に刺激を受けた日本人建築士による建物など、さまざまな「洋館」があります。
今回は、一歩足を踏み入れると情緒あふれる世界が広がる「洋館」をご紹介します。
旧遺愛女学校(北海道)

明治15年開校された旧遺愛女学校。本館は、ピンクの壁とかわいらしい窓枠が特徴的なアメリカスタイルの建築で、現在でもコマーシャルなどの撮影場所としても使用されています。また、同敷地内にある旧宣教師館は、外国人教師の住居として使用されていた「ホワイトハウス」と呼ばれる建物で国の重要文化財に指定されており、毎年夏に2日間のみ一般公開されることから、多くの観光客が足を運んでいます。
所在地 北海道函館市杉並町23-11交通アクセス
(1)函館市電 杉並町停留所より徒歩で1分
(2)JR北海道函館本線 函館駅より車で約15分
盛美館(青森県)

庭園を眺めるために建てられたという和洋折衷様式の建物「盛美館」。1階は純和風の数奇屋造りで、2階はルネッサンス調の洋風という、珍しい造りが特徴的で、国民的アニメ映画のモデルになったとも言われています。建物からは、明治時代三名園の一つである「盛美園」を眺めることができ、その美しさは国指定名勝にも指定されています。
所在地 青森県平川市猿賀石林1営業時間 9:00〜17:00(11月〜3月は10:00〜15:00)
料金 大人430円、高校生270円、中学生270円、小学生160円
交通アクセス
(1)弘南鉄道弘南線 津軽尾上駅より徒歩で約10分
(2)青森空港より車で約40分
旧古河庭園(東京都)

西洋庭園と日本庭園から構成されている「旧古河庭園」には、大正初期に建てられた洋館があります。日本近代建築に多大な影響を与えたジョサイア・コンドルの作品として有名で、美しいルネッサンス風のイギリス様式の外観が特徴です。庭園内には、たくさんのバラが植えられた西洋庭園と、滝や池などのある日本庭園があり、趣の異なる庭を堪能することができます。
所在地 東京都北区西ケ原1-27-39営業時間 9:00〜17:00(入園16:30まで)
休園日 年末年始
料金 一般150円、65歳以上70円(小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料)
交通アクセス
(1)JR上中里駅・南北線 西ケ原駅より徒歩で約7分
(2)東京駅より車で約22分(駐車場なし)
六華苑(三重県)

日本の実業家の邸宅として大正2年に竣工された「六華苑」。旧古河庭園と同じ、建築家ジョサイア・コンドルが手がけた地方に唯一残る作品として注目されています。約18000平方米もの敷地内は、洋館のほかにも和館や蔵、池泉回遊式日本庭園で構成されており、さまざまな建物を楽しむことができます。
所在地 三重県桑名市大字桑名営業時間 9:00〜17:00(入苑は16:00まで)
休業日 月曜日・祝日の翌日・年末年始
料金 大人300円
交通アクセス
(1)JR桑名駅より徒歩で約15分(バスで約5分「田町」下車・徒歩で約10分)
(2)東名阪自動車道 桑名ICより車で約10分
萬翠(ばんすい)荘(愛媛県)

大正11年に旧松山藩主・久松邸の別宅として建てられた純フランス風の洋館「萬翠荘」。建設当時の様子を残す貴重な建物として、国の重要文化財として指定されています。当時は、最高峰の豪華な社交場として、各界名士や皇族などが足を運んだそう。ステンドグラスなど建物自体に美術価値があり、現在では、全国から多くの観光客が足を運びます。
所在地 愛媛県松山市一番町3-3-7営業時間 9:00〜18:00(イベントなどにより時間変更の場合あり)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)
料金 無料(企画展開催時は有料の場合あり)
交通アクセス
(1)大街道駅より徒歩で約3分
(2)松山空港より車で約25分
一言で洋館と言っても、アメリカ式やフランス式、イギリス式の他に和風を取り入れたものなど、さまざまな洋館があるので、その時代や歴史・背景による違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。