2016年の3月以来の公開となる「乾通り」。2年前の一般開放では、5日間で約20万人が訪れ大盛況となりました。2017年秋の開放日は、12月2日(土)から12月10(日)まで9日間となります。
この一般公開はどなたでも参加することができます。今回は、貴重な乾通り一般公開の魅力を見ていきましょう。
皇居「乾通り」の一般公開とは?

皇居乾通りの一般公開は、平成26年に天皇陛下の傘寿(さんじゅ・80歳のお祝い)を記念し初めて春季と秋季に実施されました。大変好評だったため、平成27年から毎年春の桜の時期と秋の紅葉の時期に実施。
しかし昨年秋から今年春は樹木の植え替えのため行われなかったことから、約1年半ぶりの開催となります。過去は5日間分という短期間でしたが、今回は土曜と日曜を2回ずつ含む9日間の日程となりました。
都内とは思えない美しい紅葉が広がる

「乾通り」は、皇居中心部を南北に走る約600メートルの並木道。坂下門から入場し、普段は使用出来ない乾門までを通り抜けます。
両側にはさまざまな樹木が混植され、四季を通して美しい景観を楽しめる並木道になっています。モミジ類は計59本植えられており、秋には真紅のイロハモミジや青空に映える黄色いトウカエデなど、樹木が色とりどりに染まります。本丸側の石垣と濠を背景にした、紅葉狩りは格別です。そして、通常は皇室関係の専用の出入り口となる京風の門「乾門」の通行を楽しめる貴重なチャンスでもあります。
「乾通り」と一緒に見たい、皇居周辺の紅葉スポット

皇居周辺には「乾通り」と合わせて散策したい紅葉スポットがあります。
そのひとつが「東御苑」。かつて江戸城の本丸があった場所で、明治以降に庭園として整備されました。失われていく雑木林を皇居内に作ろうという昭和天皇のご発意により作られた「二の丸雑木林」は、コナラやクヌギ、モミジなどが植えられており、都内有数の紅葉スポットです。九段下駅から入口の大手門まで徒歩3分という立地の良さも魅力。また「東御苑」へは「乾通り」の途中から入ることもできます。皇居東御苑は通常は月曜日と金曜日は休園ですが、上記の乾通り一般公開の期間中は臨時公開されます。
そして皇居に隣接する「北の丸公園」も紅葉の名所として知られています。モミジ約300本、イチョウ約100本など、合わせて約2,000本の木々が植えられているとか。
乾通りを含むバスツアーについては、下記よりご覧ください。
まだ間に合う!日本全国の紅葉スポット
熱海梅園

早咲きの梅が有名な熱海梅園は、11月下旬から12月にかけて「日本一遅い紅葉」が楽しめます。例年見頃の時季には熱海梅園もみじまつりを開催。夜には紅葉のライトアップが実施され、夜空に浮かび上がる真っ赤な紅葉を見ようと多くの人出で賑わいます。
また園内には、お祭りの期間中のみ湯が張られる足湯があります。タオルの販売(1枚100円・税込)もしているため、手ぶらで訪れても安心。紅葉を眺めながら風情たっぷりに足湯に浸かることができます。利用時間は10:00~16:00まで。
所在地 静岡県熱海市梅園町8-11交通アクセス
(1) JR来宮駅より徒歩で7分、またはJR熱海駅よりバスで約15分
(2) 東名道 沼津ICより車で約45分
修善寺虹の郷・もみじ林(静岡県)

修善寺 虹の郷は伊豆最大級の紅葉群生林。全国的にも遅めの紅葉が楽しめます。約1,000本のもみじ林をはじめカナダ村やフェアリーガーデンなど、和洋風合わせて約2,000本の木々が鮮やかに色づく光景が広がります。
また紅葉シーズンは「もみじライトアップ」も行われ、秋の修善寺温泉の風物詩として人気。どこまでも続く幻想的に浮かび上がる色鮮やかな紅葉は、虹の郷ならではの光景です。ライトアップは12月3日(日)まで開催中。
所在地 静岡県伊豆市修善寺4279-3交通アクセス
(1) 伊豆箱根鉄道修善寺駅よりバスで約20分
(2) 東名道 沼津ICまたは新東名道 長泉沼津ICより車で約30分
御船山楽園(佐賀県)
江戸後期より続く御船山楽園。50万平米の広大な敷地に四季折々さまざまな花が咲き誇ります。秋には標高210メートルの御船山を背景に赤や黄色の色彩が重なり、まさに錦秋の絶景。また御船山の懐を染める樹齢170年の大モミジの古木に、ツツジ谷、振り向き坂などの名物スポットや、池越しに眺める紅葉の広がりなど見どころいっぱいです。
夜は約4万坪もの日本最大級のライトアップを実施。刻々と変わる空の色と、闇に浮かび上がる極彩色の紅葉のコントラストに思わず目を奪われてしまいます。
所在地 佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100交通アクセス
(1) JR武雄温泉駅よりタクシー・バスで約5分(無料シャトルバス送迎あり)
(2) 長崎道 嬉野ICより車で約20分
そのほか、紅葉を楽しむ旅行はこちらから!