重要なお知らせ
【歴史を巡る】浜松、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の舞台へ

【歴史を巡る】浜松、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の舞台へ

昨年NHKで放送された大河ドラマ「おんな城主 直虎」。女性でありながら城主として激動の戦国時代を生き、幕末まで続く名門・井伊家の礎を築いた異色のヒロインの生き様は、主演の柴咲コウさんの熱演もあり、大きな反響を呼びました。

舞台となった浜松市の担当者によると、大河ドラマの世界観を体感できる「おんな城主 直虎 大河ドラマ館」の入館者数は目標の50万人に対して約78万人。近年の大河ドラマ館の中では2番目の盛況ぶりで、舞台である井伊谷エリアへの観光客はおよそ5倍に増えたそうです。

そして、日帰り旅行などで大河ドラマ館に駆け足で来られていた方が、浜松・浜名湖の良さを知り、改めてゆっくりと泊まりに来るケースが増えているとか。確かに、放送終了後の方が、ストーリーは頭に入っているし、客足も落ち着いているでしょうから、じっくりと観光できるはずです。

そこで、今だからこそ巡りたい「おんな城主 直虎」ゆかりの地と、周辺のおすすめスポットをご紹介します。

まずはココ!井伊家の菩提寺「龍潭寺」

龍潭寺

平安時代から井伊家の菩提寺。井伊直虎が出家し、井伊家跡継ぎの証である「次郎」を冠した「次郎法師」の名を与えられた場所です。ドラマでも、小林薫さん演じる南渓和尚(直虎の大叔父で井伊家の軍師的存在)が暮らす寺として何度も登場。ゆかりの地巡りをするなら、絶対に外せない場所です。井伊家歴代の墓や、ゆかりの品々をはじめ、国指定名勝「龍潭寺庭園(池泉観賞式庭園)」など、貴重な文化財が多数あります。

龍潭寺で販売している人気のお菓子が2つあります。1つは「龍潭寺もなか」で、最中の皮に井伊家の旗印である井桁がデザインされています。黄金餡と小豆のつぶ餡の2種類があります。もう1つは「いいさま」。井伊谷のすぎや製菓が幕末の大老の井伊直弼を顕彰するために約50年前から販売している郷土銘菓です。小判型のカステラ生地の中に小豆のこしあんが入っていて、井伊家の家紋と旗印、大老の文字が描かれています。どちらも、直虎ゆかりの地巡りのお土産にもってこいです。

龍潭寺

所在地  浜松市北区引佐町井伊谷1989

電話番号 053-542-0480

営業時間 9:00-16:30

料金   大人500円、小中学生200円

龍潭寺のホームページ

直虎と政次の愛のドラマがここで!?「井伊谷城跡」

井伊谷城跡

丘陵に築かれた井伊氏の城館があった場所です。現在は城山公園となっていて直虎が治めた井伊谷の町並みが一望できます。ドラマの中では、柴咲コウさん演じる直虎と、高橋一生さん演じる小野政次が、この城を舞台に多くの名シーンを演じました。

麓にある「浜松市地域遺産センター」は、井伊谷地域をはじめとする貴重な文化財を展示。直虎の生涯を紹介するプロジェクションマッピングの他、大河ドラマ館に展示されていたパネルや大河ドラマで使用された題字を見ることができます。

井伊谷城跡

所在地 浜松市北区引佐町井伊谷字城山(城山公園・標高約115m)

井伊谷城跡のホームページ

井伊家の繁栄はここから!「浜松城」

浜松城

徳川家康が1570(元亀元)年に築城した浜松城。井伊直政はこの浜松城で家康に仕え、数々の武功をあげました。家康をはじめ、多くの歴代城主が後に江戸幕府の重役となるなど出世をしたため、“出世城”ともいわれています。

浜松城公園駐車場から東にすぐのところに浜松城の前身の引間城跡があり、浜松元城町東照宮が建てられています。若き日の徳川家康公と豊臣秀吉公のブロンズ像「二公像」が設置されていて、本市における史上最強のパワースポットとして、注目を集めています。

浜松城

所在地  浜松市中区元城町100-2

電話番号 053-453-3872

営業時間 8:30-16:30

料金   高校生以上200円

浜松城のホームページ

井伊直政や家康にあやかりたい!噂のグルメ「出世飯」とは?

 昼御膳コース1人前

「魚魚一」の直虎 昼御膳コース1人前・税込5,400円※要予約

浜松市はご当地グルメの宝庫。1年中温暖で自然が豊か、全国で2番目という広い市域の中に、海・湖・川・山・里の幸など、あらゆる食材が揃っています。魚一つとっても、海の幸では初夏の訪れを告げるもち鰹や生シラス、湖の幸ではスズキやアサリ、川の幸ではアユなど、様々に味わえます。山の幸ではシイタケや山菜、ジビエ(鹿肉、猪肉等)が絶品。里の幸では、牛肉(三ヶ日牛、峯野牛等)、豚肉(浜名湖そだち、遠州の黒豚等)が注目株。野菜では、三方原馬鈴薯や白タマネギ、セルリーなどが、地元の味として知られています。

浜松・浜名湖グルメといえば、B級グルメの浜松餃子に加え、プレミアム食材のうなぎ、すっぽん、とらふぐ等が全国的に有名です。これらのプレミアム食材を存分に盛り込んだのが、市中心部の多くの飲食店で味わえる、食べるだけで出世運が上がる(かもしれない!)縁起のいいグルメ「出世飯」です。

出世飯の定義は、浜松産の食材をつかっていることと、次の1~4のいずれかを満たしていることだけです。

1、縁起物の食材を使っていること(古来から伝わる縁起物にあやかろう!)

2、盛っていること(より高く、より多く、上を目指すのが出世飯!)

3、揚げていること(出世運もアゲアゲ!)

4、輝いていること(金運ざくざく。将来も黄金に輝く!)

現在は、出世飯第8弾として、17店舗が独自に開発した直虎ゆかりの「浜松料理」を提供中。肉あり、魚あり、浜松名物のうなぎやとらふぐもあり。好みの出世飯を探してみてください!

出世飯

出世飯のホームページ

花咲く春に一度は訪れたい!「かんざんじ温泉」

かんざんじ温泉

景勝地として有名な浜名湖舘山寺地区には、1958年(昭和33)に開湯した浜名湖かんざんじ温泉があります。高濃度の塩泉は神経痛やリュウマチに効能があります。

かんざんじ温泉の名前の由来は、温泉街の北側の舘山にある曹洞宗舘山寺。その舘山寺では、12月15日の火祭り、元旦の手筒花火など、無厄息災を祈る行事があり、温泉街の人々の心の拠り所となっているとともに、観光で訪れる人々にも喜ばれています。

かんざんじ温泉に隣接する「はままつフラワーパーク」では、四季折々の花が楽しめます。特に春は1年で最も花々が咲き乱れるシーズン。3月21日(水)から6月10日(日)までは「浜名湖花フェスタ2018」が開催され、3月下旬からの桜とチューリップ、4月下旬からの藤棚など、他では見ることができない感動的な景色が楽しめます。

浜名湖花フェスタ2018

浜名湖花フェスタ2018のホームページ

かんざんじ温泉

アクセス 浜松駅よりバスで40分。あるいは、東名高速道路浜松西IC より車で15分

かんざんじ温泉の宿情報はこちら

他にも、龍潭寺や奥山方広寺を含む「湖北五山」の神秘的な佇まいと国の重要文化財は必見。「竜ヶ岩洞」という東海地方最大級の鍾乳洞は探検気分で見ごたえ十分。直虎が治めた井伊谷をはじめとした「奥浜名湖地域」はトレッキングやサイクリングなどもおすすめです。さらに浜名湖や遠州灘では、ウェイクボードやフライボード、パラセーリングやサーフィン、クルージングやヨット等、あらゆる「マリンスポーツ」が楽しめます。

ちなみに浜松市の“やらまいか大使”に就任した「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサー詩歩さんによる“浜松動画”がアップ! 詩歩さんの故郷・浜松市の風景をドローンで撮影。浜松市の担当者も「こんなに素敵な風景が浜松で見れるなんて!」とビックリの絶景動画をぜひ一度チェックしてみて!

浜松動画

浜松動画のページ

歴史と自然、スポーツ、そして温泉と、何でも揃う浜松へ、一度足を運んでみませんか?

(2017年2月17日公開)

squidmania
旅行ライター。雑誌やWebなどでグルメ・お酒などを交えた旅行記事を執筆しています。