みなさん、こんにちは。
温泉ファンでもある「滝ガール」(滝を愛でる女子)が「滝 + 温泉」という新しい切り口で楽しめる旅先を取り上げているこちらの連載。
今月ご紹介するのはなんと二つの「日本一」がある富山県・立山です。ここは「日本一の落差を誇る滝」と、「日本一標高の高い場所にある温泉」とがセットで楽しめるという、温泉好きの滝ガールにはたまらないスポットなのです!
日本一パワフルな滝に圧倒される
立山には、落差が日本一の滝があるんです。ご存知でしたでしょうか?
その名も、称名滝(しょうみょうだき)と言います。
こちらです!

とっても豪快な滝!
立山連峰の水を集めて一気に流れ落ちるその落差は、なんと350m。有名な和歌山県の那智の滝の落差133mが1段の滝としては日本一とされているのですが、称名滝は4段に折れながら落ちる「段瀑(だんばく)」のタイプ。1段目が70m、2段目が58m、3段目が96m、4段目が126mで、合計の落差で日本一とされているのです。
そしてこの日本一の大瀑布の迫力を体感するとしたら、お薦めしたい季節はまさに今。5月から6月にかけて、立山の雪解け水が大量に発生するこの時期こそ、最もパワフルな「特別な光景」に出会えるからです。
この時期だけの「特別な光景」とは、こうしてV字の滝になっていること!

写真は2015年6月6日に訪れたときのものです
向かって左側が称名滝なのですが、右側にも滝がありますよね。この右側の滝は「ハンノキ滝」と呼ばれており、雪解け時期の水量が増している時だけ現れる滝です。滝の落ち口は称名滝よりもさらに高く、なんと落差は約500m!
落差500mならもちろん日本一になるはずですが、年中見ることができない(夏場以降は枯れてしまう)ために正式な記録としては認定されないんです。だから季節限定、「幻の日本一」の滝なんですね。
この時期はハンノキ滝が加わることによって、称名滝と「V」サインをつくる形になるので、それがまた見た目の美しさにも一役買っているんですね。

2つの滝は同じ滝つぼに注ぎ、谷の周囲には豪快に水しぶきが乱舞しています。それが風に乗って運ばれてくるので、滝見台にいるだけでもシットリ濡れてきてしまうほどですが、それもまた気持ちいい!雪解け水のミストをたっぷり浴びて、心も洗い流されるようです(濡れたくない場合はレインコートや傘があるといいでしょう)。
ちなみにアクセスはハイキング初心者でも大丈夫。駐車場(バス停)からは徒歩30分ほど。整備された遊歩道を歩いていけばOKです。
称名滝所在地 富山県中新川郡立山町芦峅寺
アクセス 【車】北陸自動車道立山ICから車で約50分後、徒歩約30分
【電車】富山地方鉄道立山駅から称名滝探勝バス称名滝行きで約15分後、徒歩約30分
アルペンルートで日本最高所の温泉へ
さて、日本一パワフルな滝に圧倒されたら、ぜひもう一つの日本一を堪能してください。
それが、日本一最高所(標高が高い場所)にある温泉です。
富山県の立山駅から長野県側の信濃大町扇沢駅までを結ぶ大人気の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」で、称名滝のさらに上へ向かいます。

ケーブルカーや高原バス、ロープウェイやトロリーバスなど、ユニークな乗り物を乗り継いでいく立山黒部アルペンルート。冬期閉鎖を終えて、今年も4月16日から全線開通しています。
といっても、ケーブルカーから高原バスに乗り換えると、まだこんな真冬のような別世界の景色が広がっています。(写真は2015年6月6日のもの)

標高2450mの室堂平に到着すると、まず高さ10m以上にもなる雪の壁、「雪の大谷」に迎えられます。

これだけの雪が降っていたのだと分かれば、称名滝のあの圧倒的な水量にも納得してしまいますよね。
そしてこの室堂平に、お目当ての温泉があるのです。
北アルプスで最も美しい火山湖、みくりが池のすぐ先にありますよ。

ここ、みくりが池温泉です。

※みくりが池温泉は2018年6月10日から7月6日まで工事休業です
山小屋ですが、設備は充実。浴場の入り口には「雲上の温泉」とありますね。さすが日本最高所の温泉です!

源泉100%かけ流しの天然温泉です。泉質は単純酸性泉で、歩いた疲れも吹き飛びます。窓からは、大日連山の雪景色を眺めることもできます。

日帰り入浴も可能なのですが、宿泊もおすすめです(相部屋の他に、個室もあります)。宿泊者しか味わえないのが、夕方から朝にかけてのドラマチックな絶景です。
例えば、こんな夕暮れ。

みくりが池温泉所在地 富山県中新川郡立山町室堂平
アクセス
富山へ 【電車】北陸新幹線利用、東京駅→富山駅 約2時間
【車】関越自動車道、北陸自動車道経由で立山IC
富山より室堂へ 富山地鉄電車、立山ケーブルカー、立山高原バス経由 約3時間
北陸新幹線の開通以降、ますます人気上昇中の立山。ゴールデンウィークや夏休みは大変な賑わいらしいのですが、今くらいから6月までは狙い目の時期だそうです。
二つの日本一を堪能する立山の旅、ぜひいかがでしょう?
(2018年5月11日公開)
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