下呂温泉に来た際にぜひ立ち寄っていただきたいのが「噴泉池(ふんせんち)」。飛騨川の河川敷にある、開放感あふれる温泉です。そのロケーションは最高で、温泉街と自然の風景を360度見渡せます。ここでは、「噴泉池」の概要、入浴可能な時間、入浴の際の注意事項などをご紹介します。
下呂温泉街のど真ん中、川辺に湧き出る開放感あふれる温泉

場所は下呂駅から徒歩約3分。風情ある下呂の温泉街の徒歩圏内で、古くから市民と観光客に親しまれてきた下呂温泉の名物の一つである「噴泉池」。
下呂温泉の源泉をひき、乗鞍岳が水源、岐阜県の中央を流れる飛騨川の川辺に湧いています。
「噴泉池」に来て驚くのは、なんといってもその開放感。脱衣所や販売所もなく、周囲を石で囲んだだけの自然そのままの温泉です。
付近にある下呂大橋から見下ろすと、川辺を掘り下げて作った池のように見えます。温泉に入ると、一切隔てるものがなく、温泉街と飛騨川を360度見渡すことができますよ。
「噴泉池」は、平成22年(2010年)より、男女ともに水着着用となりました。しかし、その格別なロケーションは変わらず、温泉街のど真ん中にありながら、飛騨川のせせらぎに耳を澄ませ、名泉を堪能するぜいたくな時間を楽しめます。
入浴は14時以降、昼も夜もそれぞれの風景が楽しめる

「噴泉池」は、毎朝7~8時に清掃を行いますので、それ以外の時間はいつでも入浴可能です。ただし、清掃後再びお湯がいっぱい貯まるには約7時間を要するため、その間は足湯のみの利用となります。入浴したい場合は午前中は避け、14時以降に訪れるといいでしょう。
天気が良い日の昼間は、温泉街の街並みと、山中の自然の風景が楽しめます。さらに夜になると、月明かりと街灯が灯り、静かで幻想的な風景が広がり、時間帯ごとに異なる風情が堪能できます。特に人目が少ない夜の入浴の場合は、のんびりとした時間がすごせるようです。
水着着用は必須!注意事項を守って入浴・足湯を楽しもう!

地元の方と観光客で大切に守り、親しんできた「噴泉池」での入浴。現地には利用の際の注意書きがありますので、内容を確認した上でマナーを守って楽しみましょう。
以前は裸での入浴が可能で目隠しも設置されていましたが、現在は水着着用が必須となり、目隠しがありません。忘れずに水着を持参するようにしてください。
公共の場で入浴する際の当たり前のマナーですが、入浴前にかけ湯をしてお湯を汚さないようにしましょう。ビンなどの持ち込みや飲食、飲酒、喫煙は禁止。ペットの同伴もできません。ゴミが出た際は、自分で必ず持ち帰るようにしましょう。
現地ではタオルなどの販売はありません。持参していない場合は、最寄りのコンビニなどで事前に購入して、用意しておくようにしましょう。
足湯を楽しむことも可能ですが、入浴の方が優先です。譲り合って、楽しむようにしましょう。
【噴泉池】

住所 | 岐阜県下呂市幸田 |
電話番号 | 0576-25-4711(下呂市総合観光案内所) |
アクセス | 【電車】JR東海高山本線「下呂駅」より徒歩約3分 【車】中央自動車道「中津川IC」より約1時間、下呂市営駐車場より徒歩約8分 |
駐車場 | 下呂市営駐車場70台(最初の1時間は無料、その後30分100円)/下呂温泉栄パーキング24台(20分100円、1日最大1500円) |
URL | https://www.gero-spa.com/spot/detail/2 |
下呂温泉街の中心部にありながら、自然の風景と一体になって、無料で入浴できる「噴泉池」。昼は昼、夜は夜の情緒があり、他ではなかなか味わえない魅力があります。心に残る格別な旅の思い出となってくれるでしょう。