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【ご当地ライター】ぬる湯のススメ!暑い夏こそ楽しめる 山梨の立ち寄り温泉

【ご当地ライター】ぬる湯のススメ!暑い夏こそ楽しめる 山梨の立ち寄り温泉

旅の楽しみのひとつが「温泉」ですが、あつい季節にあつ湯に入るのはちょと…ですよね。山梨には信玄の隠し湯が各地にあり、そのほとんどが合戦の傷を癒す冷泉ぬる湯と言われています。今回は夏でもゆっくり湯浴みできる、爽快な温泉をご紹介します!是非おでかけのご参考になさって下さい。

シュワシュワ~!まるでソーダ水に浸かっている様な「韮崎旭温泉」

山梨県の北西部、韮崎(にらさき)市にある「韮崎旭(にらさきあさひ)温泉」は地元密着型の立ち寄り湯です。元々は地域の方のために、と営業をはじめたそうですが、その泉質の良さが評判となり“温泉マニア”や“温泉ソムリエ”も多く訪れています。温泉好きを魅了するのは、なめらかな肌さわりの炭酸泉。泉質はナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩温泉です。また、393L/分と湯量も豊富な天然温泉で、湯船の縁からは、常に大量の温泉があふれ流れる様子が、もったいなくも温泉好きにはたまらない光景となっています。

光のあたり具合によって、エメラルドグリーンのような湯は、加温・加水・循環などが一切ない源泉かけ流し。泉温は40.5度との表示がありますが、実際に温泉に浸かった体感ではぬるいと感じるくらい。肌あたりもやさしく、夏でもゆっくりと温泉に浸かっていられるといった印象です。また湯船に浸かった瞬間から肌に気泡がからみ、まるでソーダの中に浸かっているような感覚が楽しめます。

湯量・泉質ともに素晴らしいのですが、さらに特筆したいポイントが「毎日新鮮な生まれたての温泉が味わえる」こと。こちらでは、営業が終了すると毎晩浴槽の温泉を抜き、翌朝1時間かけて清掃し、新鮮な温泉を3時間かけてため直しています。清掃もこだわっていて、浴槽だけでなく洗い場やカランまで、毎日ピカピカに磨いているのだそう。いつ訪れても1200mの地下から湧いて、地上に出立てほやほやの新鮮な温泉が味わえるなんて、とても贅沢ですよね。

露天風呂はありませんが、内湯の浴槽に面して大きな窓があり、気温によって窓が開放されるので、熱気がたまることはありません。また、その大きな窓からは、男湯は甘利山とその奥に南アルプスの北岳や、甲斐駒ケ岳など山梨の名峰を、女湯からは御坂山系とその山並み越しの富士山を眺望しながらの湯浴みを楽しめます。

浴室アメニティーはボディーソープ、リンスインシャンプーが備えてありますが、地元客の多くは“おふろセット”を持参していました。また、フェイスタオルの販売はありますが、バスタオルの用意がありませんので、持参するのがベターです。

◇営業時間 10:00~20:00

◇定休日 火曜日

◇料金 大人600円

所在地:山梨県韮崎市旭町上條中割391

アクセス: 電車:JR中央本線・韮崎駅からタクシー15分

車:中央自動車道・韮崎ICから車20分

もも・ぶどう狩りの後にぴったり「はやぶさ温泉」

フルーツ王国山梨県の北東部、山梨市にある「はやぶさ温泉」は、Ph9.95という高アルカリの単純泉です。いわゆる美肌の湯と言われる温泉ですが、神経痛や筋肉痛などの疲労回復にも効能があり、近隣でフルーツ園を営む農家さんの中には、仕事終わりに1日の疲れを流しに毎日通う常連さんがいるというほど地元で人気の名湯。こちらも地下1000mから自噴する源泉をかけ流しています。湯量も500L/分と豊富で、浴槽はもちろん、カランやシャワーも源泉となっています。

浴室に入って一番先に目に留まるのが大きな“鯉のオブジェ”。温泉は無色透明ですが、その鯉の口から大量の温泉が放出されているので、浴室内は温泉独特の硫黄臭が湯気とともに漂い『温泉に来たー!』と実感させてくれます。実は、この放出する演出こそが源泉の温度調節にもなっているそう。湧出温度は42度ありますが、実際に湯船に浸かってみると、熱すぎずちょうど良い温度に。それでも内湯が熱いと感じる方は、露天風呂をお薦めします。こちらは、内湯・露天風呂共に加水・加熱・塩素投入もしない天然かけ流し温泉なので、露天風呂は内湯よりもさらに2~3度ぬるく感じられれます。夏のフルーツ狩りの後、さっぱりと爽やかな湯浴みを楽しんでみてはいかがでしょうか。

◇営業時間 10:00~21:00

◇定休日 火曜日

◇料金 大人600円(2時間)

所在地:山梨県山梨市牧丘町隼818-1

アクセス: 電車:JR中央本線・山梨駅から市バス(窪平・西沢渓谷線)10分

車:中央自動車道・勝沼ICから25分

※今回ご紹介しました2施設共に浴室内での源泉を飲泉できます。ぬる湯はつい長湯をしがちですので、適度な水分補給を心掛けてお楽しみください。

冨士さくら
地元・山梨県内の旅行に関わる仕事をしているママライター。富士山の北麓エリアを中心に、旅のおすすめスポットや最新情報を発信していきます。