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世界に誇る「山・鉾・屋台行事」!山形県「新庄まつり」

世界に誇る「山・鉾・屋台行事」!山形県「新庄まつり」

山形県北部に位置する新庄市では、毎年8月24日~26日の3日間、全市民が参加するともいわれている、市内全域が熱気に包まれる「新庄まつり」が開催されます。

3日間にわたる「新庄まつり」とは?そしてその見どころを合わせてご紹介します。

「新庄まつり」とは?

写真提供:ピクスタ

山形県新庄市の夏の風物詩、「新庄まつり」は、約260年前に始まったといわれています。藩政時代の宝暦6年(1756)、時の藩主戸澤正諶(とざわまさのぶ)が、前年の大凶作で打ちひしがれている領民に、希望を持たせようと祭典を行ったのが起源とされており、歴史ある祭りです。

平成28年(2016)、全国各地の「山・鉾・屋台行事」32団体とともに「ユネスコ無形文化遺産」に登録されました。山形県内初、唯一のユネスコ無形文化遺産となった「新庄まつり」は、毎年県内外から50万人以上もの見物客が押し寄せ、多くの人々を魅了しています。

260余年の歴史のなかで、少しずつ変貌を遂げてきた「新庄まつり」。絢爛豪華を競う日本一の「山車行列」、古式ゆかしい「神輿渡御(みこしとぎょ)行列」、風雅な「鹿子踊(ししおどり)」などが披露され、まつり囃子の響きが町中を包み込みます。

「新庄まつり」の見どころは?

本番2カ月前になると、各町内の若連が山車小屋を設置し、山車づくりがスタート。本番1週間前からは、朝から晩まで山車小屋に入りっぱなしで作業をするほど、市民は「新庄まつり」に熱を注ぎ、作り上げていきます。

そうして完成した全20台の山車は、24日「宵まつり」・25日「本まつり」・26日「後まつり」と3日間にわたって、市内全域をほぼ網羅したコースを巡行します。

【24日・宵まつり】

写真提供:ピクスタ

24日の「宵まつり」は、いわば「新庄まつり」のプロローグ。

18時半頃、子どもたちにひかれて山車のパレードがスタート。歌舞伎の名場面や歴史絵巻を再現した山車に照明が入ると、人々を光と影が織り成す幽玄の世界へと誘います。

市内各方面を巡行していた全市内の山車の群衆が、「南本町十字路」で合流。その後、駅前広場「アビエス」に向かってパレードするとまつりは最高潮に達します。

【25日・本まつり】

「本まつり」の中心となるのは「神輿渡御(みこしとぎょ)」。

25日の午前9時頃に天満宮のご神体を神輿に移す神事が行われ、総勢200人余りの「神輿渡御行列」が「戸澤神社」を出発。

その後、いよいよ豪華絢爛の20台の山車が動き出し、パレードは駅前広場「アビエス」へ。勇壮なまつり囃子に合わせ、粋な法被姿の若連衆の掛け声が会場に響き渡り、観客は拍手で出迎えます。

【26日・後まつり】

写真提供:ピクスタ

26日の「後まつり」では、新庄市北部の萩野と仁田山に古くから伝わる民俗芸能「萩野鹿子踊」「仁田山鹿子踊」が、「戸澤神社」と「護国神社」に奉納されます。

その後、各町内の山車小屋を出発した山車全20台が、市内中心街に一同に集結する「飾り山車」、「街中鹿子踊」が行われます。

そして、南本町十字路で手締め式が行われ、子供からお年寄りまで誰もが1年間待ちわびた新庄の夏は、まつりの興奮と熱気とともにフィナーレを迎えます。

街中が法被姿の人々であふれ、お囃子が響き渡る「新庄まつり」は、学校も会社も休みになり、全市民が何らかの形でまつりに参加するといわれているほど、市民にとっては生活の一部であり、一大イベント。

平成28年に、山形県内初のユネスコ無形文化遺産(日本の山・鉾・屋台行事の一つ)として登録され、国内外からも注目を集めています。ぜひ、一度参加してみませんか?

【新庄まつり】
●開催期間:2019年8月24日(土)~26日(月
●開催時間:【24日】8:30~20:30頃/【25日】7:00~16:00頃/【26日】8:30~20:30
●開催場所:新庄駅前交流広場「アビエス」、新庄駅前通り、市内中心部ほか(山形県新庄市)
●アクセス:【電車】JR奥羽本線「新庄駅」周辺/【車】尾花沢新庄道路「新庄IC」より約5分
●駐車場:約1000台(新庄駅東口駐車場)
●問い合わせ:0233-22-6855(新庄まつり実行委員会)
●URL:http://shinjo-matsuri.jp/db/
※新庄まつり期間中、新庄市内は山車巡行により交通規制がかかります。また、駐車場も限りがあり混雑が予想されるため、公共交通機関のご利用をおすすめします。

新庄市周辺のおすすめ温泉地2選!

遠方からも多くの観光客が訪れる「新庄まつり」。せっかく足を運んだなら、温泉に浸かって旅の疲れを癒やしたいですよね。ということで、新庄市周辺のおすすめ温泉地2選をご紹介します。

【瀬見温泉】

JR奥羽本線「新庄駅」より車で約15分、JR陸羽東線「瀬見温泉駅」より徒歩約5分に位置する「瀬見温泉」は、小国川の左岸に開けた静かなたたずまいの温泉地です。

古くから新庄の奥座敷としてにぎわってきた「瀬見温泉」には、懐かしさを感じさせる風情と温もりが溢れています。

共同浴場「せみの湯」には、浴衣やバスタオルを巻き、穴から吹き出す湯気に身体を当てる「ふかし湯」があります。

「瀬見温泉」の旅館に宿泊すると、割引き価格で共同浴場に入ることができますので、全国的にみても珍しい「ふかし湯」をぜひ一度体験してみてください!

●住所:山形県最上郡最上町
●アクセス:【電車】JR陸羽東線「瀬見温泉駅」より徒歩約5分/【車】尾花沢新庄道路「新庄IC」より約20分
●問い合わせ:0233-42-2123(瀬見温泉旅館組合)
●URL:http://semi-onsen.com/

【肘折温泉】

JR奥羽本線「新庄駅」より車で約45分、出羽三山のひとつに数えられる月山の麓から流れる銅山川沿いに位置する、共同浴場や温泉宿が立ち並ぶ「肘折温泉」。開湯1200年、昔ながらの湯治場風情を残す温泉郷には、趣のある旅館が軒を連ねます。

「肘折温泉」の朝は早く、温泉街にカランコロンと下駄の音が響き始めるのは、なんと早朝5時。肘折温泉名物の「朝市」が始まり、静かでのどかな温泉街も一気に活気づきます。

●住所:山形県最上郡大蔵村
●アクセス:【電車】JR奥羽本線「新庄駅」より車で約45分/【車】尾花沢新庄道路「舟形IC」より約35分
●問い合わせ:023-376-2211(肘折温泉観光案内所)
●URL:https://hijiori.jp/

※掲載されている情報や写真については、最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

YUKOTABI 編集部
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