日本屈指の温泉地として、国内外問わずたくさんの人々から愛されている箱根。特に観光地やホテルなどが集まっている小涌谷は、箱根に行ったらぜひ足を運んでいただきたいスポットです。今回はアート作品を鑑賞できるだけでなく、温泉やグルメも堪能できる「岡田美術館」の魅力をご紹介します。
「岡田美術館」で東洋アート作品と自然を満喫!
「岡田美術館」は、2013年秋にオープンした小涌谷の新名所。日本だけではなく中国や韓国の作品も展示されており、東洋の美を集結した美術館といえます。「東洋のアート作品に興味がある」という方にはぴったりのスポットです。
建物は5階建てで、とても広いのが特徴。床の面積は7,700平方メートルほど、展示の面積は5,000平方メートルほどもあるのです。縄文土器の土偶や近代の日本画まで、さまざまな時代の美術品が飾られているので、きっと心奪われる作品に出会えるはずです。また、建物のほかには約15,000平方メートルもの自然豊かな庭園があります。美術品を堪能したあとは、サラサラと流れる湧き水や木々の間を通り抜ける風を感じながら庭園を散策しましょう。
そんな「岡田美術館」のメイン展示ともいえるのが、巨大壁画「風・刻(かぜ・とき)」(風神雷神図)。建物正面に飾られていて、外から鑑賞できるようになっています。縦12メートル・横30メートルという迫力満点の金の屏風は、常に見る人を魅了しています。おすすめの鑑賞のタイミングは夕暮れどきです。「風・刻」が光に照らされて、まるで薄暗いなかに浮かび上がるよう。足を止めて釘付けになる人が多く見られます。

巨大壁画を眺めながら、足湯で癒やしのひとときを!
人気温泉地の箱根だけあって、建物の前には源泉掛け流しのぜいたくな足湯があります。なんとこの足湯、巨大壁画「風・刻」を眺めながら入れるのです。

建物内にある多くの東洋美術作品を鑑賞したあとは、足湯で疲れを癒やしながらメイン展示を思う存分堪能してみてはいかがでしょうか?足湯では飲み物も楽しめるので、好きなものをチョイスしてホッとひと息つけます。
おなかが空いたら、日本家屋を改装した「開化亭」へ!

見どころが盛りだくさんの「岡田美術館」で、もうひとつ足を運んでいただきたいのが「開化亭」です。庭園の入り口に佇むこのカフェは、昭和初期に建てられた日本家屋を改装していて情緒たっぷり。庭園に流れる湧き水や、風に葉っぱを揺らす木々を眺めながら、ゆったりと休憩できます。
喫茶としての利用はもちろん、ランチタイムは食事も提供しています。名物の「豆アジ天うどん」は、やさしい味わいのうどんの上にアジの天ぷらが盛り付けられ、添えてある梅干しがアクセントになっています。温泉たまごもついてくるので、アジ天にそのままつけてもよし、うどんのおつゆに入れてもよし。美術品の鑑賞に疲れたら、「開化亭」でひと休みしましょう。
東洋の美を箱根に集結させた「岡田美術館」は、美術品の鑑賞はもちろん、足湯や食事も楽しめるところがポイント。美術品をじっくり鑑賞したあとは、足湯で「風・刻」を見て心も体も癒やされたり、開化亭でのんびりとした時間を過ごしたり、庭園の散策に出かけて自然のなかでリフレッシュするのもいいですね。思い思いの過ごし方を見つけに、ぜひ訪れてみてください。
施設情報
住所 | 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1 |
TEL | 0460-87-3931 |
アクセス | 小田急線 新宿駅より特急ロマンスカー → 箱根湯本駅(約90分) ①伊豆箱根バス(のりば①)・箱根登山バス(のりば②)「小涌園」(約20分) ②箱根登山鉄道「小涌谷駅」(約35分)→ 伊豆箱根バス・箱根登山バス「小涌園」(約2分) JR線 東京駅より東海道新幹線(こだま)→ 小田原駅(約35分) 伊豆箱根バス(のりば⑤)・箱根登山バス(のりば③)「小涌園」(約40分) |
料金 | 【一般・大学生】2800円、【小中高生】1800円 |
営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 12月31日・1月1日 |
駐車場 | あり(無料) |
URL | http://www.okada-museum.com/ |