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和歌山・串本|見て食べて、感じる本州最南端!串本観光ガイド【関西版 2018年8・9月号】

和歌山・串本|見て食べて、感じる本州最南端!串本観光ガイド【関西版 2018年8・9月号】

和歌山県串本は、本州最南端の町です。

そんな串本には、本州最南端ならではの見どころがたくさん。見事な絶景やおいしい海鮮は、海に恵まれた串本ならでは。ぽかぽかに温まる温泉の秘密も、実は海にあり?本州最南端、太平洋を感じる旅は、ここ串本で。

1. 本州最南端の温泉 串本温泉

海にほど近い串本温泉の泉質は、塩化物泉。塩化物泉は、よく温まるのが特徴です。皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐため、保温効果がより高まるからです。湯冷めしにくいその泉質は、「熱の湯」とも呼ばれます。

よく温まることができるので、疲労回復や冷え症などに効果的だといわれます。また、血液の循環をよくし、殺菌力に優れ痛みを和らげる鎮静効果もあるので、神経痛にも和らげてくれるとも。

2. 串本の誇る名勝 橋杭岩

和歌山-橋杭岩

串本から大島に向かい、850mにわたって列をなす奇岩が、橋杭岩です。橋杭岩という名前は、規則的に並ぶさまが橋の杭に似ていることに由来しています。橋杭岩は、1500年前、火成活動により地下から上昇したマグマが、熊野層群に貫入してできました

そのダイナミックな景色は、国の名勝天然記念物に指定されるほど。実際に見ると、写真で見るより大きく、自然の作り上げる壮大な眺めに圧倒されます。

和歌山-橋杭岩2

この不思議な景観には、言い伝えも残っています。その昔、弘法大師が天の邪鬼と串本から沖合の島まで一晩で橋を架けられるかの賭けをしました。弘法大師が橋をほとんど作り終えたところで、天の邪鬼はこのままでは賭けに負けてしまうと思い、ニワトリの鳴きまねをして弘法大師にもう朝がきてしまったと勘違いさせました。そして弘法大師は橋を作りかけのまま、諦めてその場を去ったので、橋の杭のみが残ったといわれているのです。

毎年11月初旬の3日間はライトアップも行われます。大小40の奇岩と海面がカラフルなライトで闇夜に浮かび上がり、神秘的な光景です。2017年にはその景観が「夜景遺産」にも登録されました。

所在地和歌山県東牟婁郡串本町橋杭
アクセスJR紀勢本線串本駅より古座方面へ徒歩20分、タクシー5分
電話番号0735-62-3171 (南紀串本観光協会)
駐車場無料60台

3. 地球は丸かった!本州最南端 串本の名所潮岬

和歌山-潮岬灯台

潮岬は本州の最南端。さえぎるものなく、弧を描いて広がる水平線は、地球が丸いことを実感させます。潮岬観光タワーの360度見渡せる展望台は、青く広がる芝生と海だけでなく、晴れた日には世界遺産、「紀伊山地の霊場と参詣道」である遠くの那智山までが見渡せます。

潮岬には灯台もあり、こちらの灯台は日本に15しかない、内部が常時公開されている「参観灯台」です。らせん階段を使って、灯台の上部、展望スペースまで登ることができます。360度のパノラマビューをご堪能ください。また、潮岬灯台は歴史的にも文化的にも価値が高いAランクの「保存灯台」に認定されています。

和歌山-太平洋と潮岬灯台

潮岬は「日本の夕日百選」や「新日本の旅行地百選」にも選ばれています。潮岬灯台からすこし東に進むと、「和歌山県朝日夕陽百選」というモニュメントが見えます。そちらは、水平線に沈みゆく夕日と灯台が、一度に写真に収められるフォトスポットになっているので、ぜひ立ち寄って思い出の一枚を撮ってみてください。

所在地和歌山県東牟婁郡串本町潮岬
アクセスJR紀勢本線串本駅よりバス17分 串本町コミュニティーバス潮岬線 終点、タクシー15分/ 駐車場:無料100台
営業時間年中無休  8:30~16:30
電話番号0735-62-0810
料金入場料:大人300円 小・中 100円
公式HPhttp://www.kumakou.co.jp/tower/

4. 海の中は熱帯 カラフルな世界を楽しんで 串本海中公園

和歌山-串本海中公園

串本海中公園は、日本で最初に海中公園として認定されました。串本自体は温帯の気候に属していますが、海中は暖流の影響で熱帯や亜熱帯の世界が広がっています。そのため、サンゴ群落の世界最北限となっており、希少な種類のサンゴも棲息することから、ラムサール条約に登録されています。

海中展望塔や半潜水型海中観光船ステラマリスでは、サンゴが広がり熱帯魚泳ぐカラフルな海の中を間近に見ることができます。また、ウミガメとのふれあい体験、クロマグロのえさやり体験やバックヤードツアーなどイベントも盛りだくさん。隣の串本ダイビングパークではダイビングもできて、串本の海の楽しみ方はいろいろ。ぜひ、熱帯・亜熱帯のカラフルな海を満喫してください。

所在地〒649-3514  和歌山県東牟婁郡串本町有田115
電話番号0735-62-1122/0735-62-3443
営業時間9:00~16:30
アクセスすさみ南ICから車で20分/白浜駅からは無料シャトルバスあり
公式HPhttp://kushimoto.co.jp/

5. 串本ならでは ご当地グルメに舌鼓

和歌山-マグロ丼

潮岬観光タワーのレストランでは、近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功した近大本マグロを使った料理が堪能できます。特におすすめは近大マグロのマグロ丼。上品な甘味が口の中でとろけます。マグロバーガーもサクサク、ジューシーで大満足の1品です。

潮岬観光タワーの名物はもうひとつあります。それはトルコ料理をアレンジした、タンドリーチキン3個を重ねたタワーバーガー。実は串本は、トルコと親交の深い町なのです。かつてトルコの軍艦エルトゥールル号が遭難した際、救助にあたったのが串本の人々であったことから、今ではトルコの2つの町と姉妹都市となっています。

和歌山-めはり寿司

串本を含む熊野地方の郷土料理、めはり寿司もはずせません。高菜と醤油の香りが食欲を誘うめはり寿司は、まるく握った白米を、高菜の漬物でくるんだだけ。醤油と漬物の塩味が白米によく合っていて、シンプルなのに飽きのこないおいしさです。鼻腔をくすぐる香ばしくさわやかな香りも相まって、何個でも食べてしまいます。

古くは7世紀、農作業などの際に握り飯と漬物を片手で食べられるようにと、作られたのが始まりだとか。小腹がすいたら、あなたもめはり寿司を食べてみては?

本州最南端の町、串本ではレジャーにグルメ、温泉に絶景と年代を問わず誰もが楽しめる観光スポットがたくさん。思い出もきっとたくさんできるはず。

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YUKOTABI 編集部
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