【宮城県】人気温泉地ランキング
直近一年間にゆこゆこネット経由で予約・宿泊が多かった宮城県の人気温泉地をご紹介。江戸の頃の温泉番付にも登場した名湯、日本を代表する名湯が多数ランクイン。今も昔も名湯は人々の心を魅了し続けています。
更新日:2024/11/2
宮城県 鳴子温泉(鳴子温泉郷)
「奥州三名湯」と言われ、鳴子温泉郷の中で屈指の規模と豊富な湯量と効能を誇る鳴子温泉。立ち上る湯煙と漂う硫黄の香り、細い路地と軒を連ねる土産物屋が温泉情緒を一気に盛り上げる。 安定感のあるシルエットと写実的な模様が特徴の「鳴子こけし」。店頭に並ぶこけしや「鳴子漆器」が、東北の名湯に来た喜びを再確認させてくれる。 宿に着いたら浴衣と下駄を借りて、共同浴場にも向かうのもよい。代表的な「滝の湯」は、1000年以上の歴史を持つ古湯。源泉100%の硫黄泉がじっくり肌に沁みこんでいく。 深さ100メートルに及ぶ大渓谷・鳴子峡は例年10月中旬から11月上旬にかけて、赤や黄色の紅葉に美しく染まる。「鳴子峡レストハウス」や「大深沢橋」からの眺めは東北随一の絶景。
日本三景「松島」の素晴らしい絶景を一望できる場所に湧き出す温泉地。源泉は1500mもの地下に貯留した数億年前より地熱で温められた雨水。長い年月をかけて貯蓄された「太古天泉」と呼ばれるこの温泉は 、まさに天からの恵みと地元の人々や温泉客に親しまれている。 効能豊かな温泉にゆったり浸かり、湯浴みを楽しめば、心も身体もほどけて行く時。また、この地ならではの風光明媚な景勝も楽しみの一つ。芭蕉の句に「松 島の月 まず心にかかりて」と詠まれ、2016年には「日本百名月」の地に選ばれた、月夜の景色の美しさは格別だとか。 昼と夜とで趣きの違う景色に心奪われる。太古の温泉と松島の絶景に日頃の疲れもやわらぐ、癒しに満ちた温泉地だ。
宮城県 鬼首温泉(鳴子温泉郷)
JR「鳴子温泉駅」から車で約30分、かんけつ泉や地獄谷などブナ自然林に囲まれた太古のカルデラの山々に囲まれた温泉郷。 その昔、当地で朝廷に逆らっていた鬼(蝦夷)討伐を命じられた坂上田村麻呂が首長の首を落としたところ、空を飛び大岩にかじり付いたという伝説から「鬼首」の名がついたといわれる。 周囲にそびえる禿岳(かむろだけ)や荒雄岳、須金岳の麓にはテニスコートやキャンプ場、スキー場などのスポーツ施設も充実。登山客はもちろん、グループやファミリーにも人気を集めている。湯上がりにオススメなのが、地発泡酒「鳴子の風」。
標高約330mの高原にあり昔は湯治場として栄えた遠刈田温泉。今も、温泉街には土産物屋やこけし店と一緒に精肉店、魚屋などが並ぶ。庶民的な街並みと道ばたの溝から立ち上る湯煙が、昔ながらの湯治場の雰囲気を漂わせる。 見上げる蔵王連峰は、蔵王のシンボルである「御釜」や山岳観光道路「蔵王エコーライン」の新緑、紅葉など見所が目白押し。蔵王の大自然を楽しむ拠点としても人気だ。さらに、華麗な花模様と前頭に施された赤い放射線状の模様が特徴の「遠刈田こけし」。 温泉街から「こけし橋」を渡ると広がる集落には、こけし工房が軒を連ねる。名湯とこけしに大自然。東北の伝統と魅力が出迎えてくれる。
仙台市街地から車で約30分。そびえ立つ巨大なこけしが見えてきたら、温泉街はもうすぐそこだ。秋保温泉とともに、観光客のみならず地元・仙台の人々も通う「仙台の奥座敷」。山形県との県境近くの山あいに、作並街道をはさんで近代的なホテルから素朴な湯宿までが軒を連ねる。 松尾芭蕉の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」で有名な山形県山寺(立石寺)まで、電車で約15分。新緑や紅葉の季節は特に美しい雄大な自然を包み込む静寂に、渓谷のせせらぎが響き渡る。 温泉街の入口で出迎える独特の台付きこけしは、江戸時代末期から受け継がれる作並のシンボル。派手さはないが心安らぐ素朴な表情が、湯客を寛ぎと温もりの時間に誘う。
東北自動車道一関ICより車で約75分、JR気仙沼線気仙沼駅よりタクシーで約8分、陸中海岸国立公園の南の玄関口に位置する「気仙沼温泉」は、三陸海岸特有のリアス式海岸高台に湧く。 気仙沼湾の美しい日の出やコバルトブルーの海辺を照らす夕陽の絶景を一望できる絶好のロケーションで一見の価値があると評判。船で25分ほど行った、気仙沼湾に浮かぶ「気仙沼大島」では、四季折々に変化する景色のなかで、海水浴や船 釣りなど、レジャーを思い切り満喫できる。 自然とたっぷり触れ合った後は、眺めの良い天然温泉で旅の疲れを癒そう。気仙沼湾を見下ろし、海の道の向こうに大島を眺めながら、ゆったりと湯船に身を浸す。港まちの朝夕の営みに、どこか懐かしさを感じながら至福の時を過ごしたい。
山の谷底に5軒の宿が肩を寄せ合うように建つ。「傷に鎌先」と呼ばれ、昔から切り傷に効能があると評判の「奥羽の薬湯」。自炊のできる宿もあり、昔ながらの湯治場情緒がたっぷり漂う。 数日間滞在する湯治客を楽しませてきたのが、伝統の「弥治郎こけし」と名物「白石温麺(うーめん)」。その昔、弥治郎のこけし職人たちは鎌先温泉の部屋を売って回ったとか。今も春から秋までは耕作、冬はこけし作りという半農半工の生活が残るという弥治郎。 こけしの素朴な表情は、そんな生活の中から生まれる。また、油を一切使わない「白石温麺」は消化が良いことで有名。400年の歴史を持つ白石の味が、湯治客の回復を支えている。
東日本最大級の温泉郷「鳴子温泉郷」の一角を占める温泉地。山形県との県境に近く、鳴子峡などの美しい自然に囲まれた落ち着いた雰囲気の湯治場である。鳴子峡は、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れるほか、陸羽東線のトンネルが貫く鉄道撮影スポットでもある。近くには、日本初の日本人の手によって建てられた土木遺産「鳴子ダム」などの観光スポットも。共同浴場「しんとろの湯」は、高温の源泉を加水せずに利用しているこだわりの温泉だ。いずれも美肌効果にすぐれる湯だが、泉質は様々。中山平の中で湯めぐりを楽しむもよし、列車で近隣に足を伸ばして湯めぐりをしても楽しいだろう。
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