【東北】秘湯感あふれる温泉地ランキング
ゆこゆこネット利用者の声から「秘湯」を基準に東北のオススメの温泉地をご紹介。珍しい泉質を楽しめる穴場の温泉地から、山奥にひっそりたたずむ温泉地まで、知る人ぞ知る温泉地がランクイン。
更新日:2024/11/2
八幡平温泉郷のひとつで「玉川温泉」と同じ源泉からお湯を引いている温泉地だ。源泉である大噴からは沸騰寸前の98度という超高温の温泉は湧き出している。毎分9,000リットルもの温泉が湧き、一箇所の源泉としては日本一の湯量を誇る。PH1.2という日本トップクラスの酸性度で、温泉の中に包丁を浸けて時間をおいておくと、刃の部分は溶けてしまうほど。玉川温泉自然研究路脇には地熱のある岩場があり、ここでは自然が生み出す天然の「岩盤浴」が楽しめる。岩盤の上にゴザを敷き、横になると岩盤を通して「じわ~っ」とした温熱が感じられ、新陳代謝の促進や鎮痛効果が認められているそう。パワースポットとしても広まり、一年を通じて多くの方が全国から訪れる。
福島市街地から南西約20km、吾妻山と安達太良山の鞍部を通る土湯峠、三角錐の稜線を見せる鬼面山の中腹に湧き出す温泉地。山麓の土湯温泉と、土湯峠に点在するいくつかの温泉とともに土湯温泉郷を形成している。冬の間休業することが多い近くの温泉に対して、通年営業可能な峠道沿いの立地で、「福島駅」からの送迎バスも出ており交通の便も悪くない。温泉地の中心となるのは、瀟洒な佇まいを見せて高原リゾートの趣き漂う白亜の一軒宿「野地温泉ホテル」。安達太良山の登山口、幕滝、土湯峠湿原といった自然豊かな観光スポットがほど近い。
出羽三山のひとつに数えられる月山の麓から流れる銅山川沿いに、共同浴場や温泉宿が立ち並ぶ。温泉街一帯には、遥か昔に湯治場として栄えていた当時の様子を偲ばせるような、ひなびた雰囲気が漂う、趣きのある景観が魅 力。 長い年月を経て愛されてきた肘折の湯にまつわる名所も点在しており、名所を巡るのも楽しみのひとつ。例えば、肘折温泉を発見した老僧が住んでいたと伝えられている「縁結び地蔵倉」や、この地に歌を残した斎藤茂 吉の歌碑、源泉が噴出するドームがある源泉公園など。 さらには、温泉療養相談ができる入浴施設を設けた肘折温泉の観光情報センターや、大蔵村の食文化を新旧織り交ぜて紹介する施設もあり、初めて訪れる人にも優しい。
十和田八幡平国立公園内にある湯治場として発展した温泉地。十和田八幡平国立公園に指定される八幡平は、岩手と秋田の県境に広がる雄大な自然スポットだ。園内には原生林が広がり、新緑や紅葉の景色が素晴らしく、冬はスキー天国としてにぎわいを見せる。通年楽しめるリゾート地として人気だが、楯状火山地形アスピーテで今もなお火山現象が起こり、湿原が点在するという荒々しい一面も。 温泉地は八幡平の西方にある泥火山・焼山の海抜約740mに位置し、道中にある毛せん峠付近は、ガンコウランやコケモモ、ハイマツなどの緑が満ちあふれ、山頂付近の荒涼とした火山地形とは対照的だ。焼山山麓に足を踏み入れると、硫黄臭に包まれ、岩肌に小さな露天風呂が点在するのが見える。1680年に発見された当初は硫黄採掘場として開発されていたが、明治時代になって湯治場として発展したとか。 宿は一軒宿で他の温泉地や観光地と異なり、療養と静養を目的とした湯治宿になっている。ダイナミックな大自然の中、本気で身体を癒したい人にぜひおすすめしたい。
秋田自動車道「北上西IC」から車で約10分、東北自動車道「北上江釣子IC」から車で約20分、夏油川沿いに位置する一軒宿の温泉地。大自然豊かな山間のロケーションはまさに秘湯といった雰囲気を醸し出す。 一軒宿である「桐の花・山吹の花」では、三種類の源泉の六つの天然温泉を愉しむことができ、温泉ファンに人気だ。近辺には北上カントリークラブや夏油高原スキー場など、レジャースポットも充実。 春は山菜採り、秋はきのこ狩りと、四季折々の美しい自然に親しめる点にも人気が集まっている。大自然のもとでレジャーを楽しんだ後は、三種類の源泉が心地良く疲れを癒してくれるだろう。
花巻市西部、豊沢川沿いに位置する花巻南温泉峡の一つに数えられる温泉。一軒宿「藤三旅館」で入ることができ、開湯は約600年前と伝えられている。宿主藤井家の遠祖が高倉山麓で木こりをしている時、岩窟から出てきた一匹の白猿が桂の木の根元から湧き出す泉で手足の傷を癒しているのを発見。 その後、「白猿の湯(俗名 桂の湯)」として一族が天然風呂として用いるようになったのが始まりとか。現在は、観光目的としてはもちろん、自炊部を持つ湯治場としても利用されている。作家・田宮虎彦が滞在し小説『銀心中』の舞台となったり、宮沢賢治の童話『なめとこ山の熊』では「腹の痛いものにも利けば傷もなおる鉛の湯…」とうたわれた名湯。 温泉郷の「郷」の字が「峡」と表記されているが、それは豊沢川沿いの峡谷にあるからだとか。温泉峡の中でも奥地に位置する、文学の薫り漂う峡谷の秘湯として人気を呼んでいる。
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